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サックス四重奏「至聖の乙女にして最も優しき母(聖母マリア)」
ボナヴェントゥーラ・チェッリ
Sanctissima Virgo dulcissima Mater
Bonaventura Cerri(1629-1685)作曲
編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
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イタリアにおけるルネサンス音楽の魅力をぜひ味わってください。
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参考音源
https://youtu.be/30dTlHC28oU
Youtubeチャンネル
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
Bonaventura Cerri (1629–1685) は17世紀後半のイタリア作曲家で、フランチェスコ会の修道士・聖職者として宗教音楽を中心に活動していました。
《Sanctissima Virgo》は彼の聖母賛歌作品のひとつで、清らかで礼拝的な性格を持つモテットです。
ボナヴェントゥーラ・チェッリ
Bonaventura(ボナヴェントゥーラ)=「幸運な旅」や「良き運命」の意味
Cerri(チェッリ)=イタリア語で「樫の木々」などを意味する姓です。
1. 背景
作曲時期:17世紀後半(ローマや北イタリアで活躍中の時期)
用途:聖母マリアの祝日や晩課(Vespers)での奉献歌、または修道院内の特別礼拝で演奏。
音楽的潮流:ポリフォニー後期から初期バロックへの過渡期。パレストリーナ様式を基盤としつつ、感情表現や和声の彩りが加えられている。
Sanctissima Virgo dulcissima Mater はラテン語で、直訳すると
「至聖の乙女、至愛の母」となります。
Sanctissima = 「最も聖なる(至聖の)」
Virgo = 「乙女(処女)」
dulcissima = 「最も優しい/最も愛らしい/最も甘美な」
Mater = 「母」
宗教曲では「乙女」は聖母マリアを指すため、意訳すると
「至聖の乙女にして最も優しき母(聖母マリア)」となります。
典礼や賛歌の文脈では「聖母マリアよ、至聖にして最も優しき御方」という祈りの呼びかけとして使われます。
Sanctissima Virgo の読み方は、
2. 構成と音楽的特徴
構造
冒頭(荘厳な提示部)
「Sanctissima Virgo」というテキストをホモフォニック(全声部同じリズム)で荘厳に開始。
教会旋法を基調にし、平穏な雰囲気を醸す。
中間部(模倣的展開)
「Virgo」や「Mater Dei」といった重要語で旋律が模倣される。
ソプラノ→アルト→テノール→バスの順に動機が移ることが多い。
終結部(静謐な閉じ)
長い音価と安定和音による終止。
最後は完全終止(V–I)で明確に閉じるが、音量は抑えめ。
和声と旋律
モード:多くはドリアまたはミクソリディア系で、柔らかい終止感を持つ。
和声:不協和は準備・解決が丁寧、教会音楽的な透明感。
メロディ:大きな跳躍よりも順次進行中心。重要語では上昇形を使用し賛美感を強調。
リズム
主に長い音価が中心。重要部分でやや速い動きに転じ、感情の高まりを演出。
「Sanctissima」では静、
「Virgo」や「Mater」ではやや活動的になる。
3. 表現と演奏上の留意点
テキスト理解が最優先。ラテン語の意味とアクセントを声のニュアンスに反映させる。
ブレス位置はテキストの文法区切りに合わせ、流れを途切れさせない。
音色の統一:修道院での演奏を想定し、柔らかく、響きすぎない声で。
装飾の節度:初期バロック的に僅かなアジリタ(速い音型)があっても、過剰にしない。
4. 音楽的意義
この曲は、パレストリーナ直系のポリフォニー様式と
17世紀的な感情的和声運びを融合させた好例です。
バロック期の「感情表現」とルネサンス期の「清浄さ」が共存し、宗教音楽の過渡期を体感できます。
アトリエ・アニマート
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