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クラリネット四重奏 バターリャ第1番
ホセ・ヒメネス
Batalla 1(Primera)
José Jiménez
編成はCl.4本、Bs.Cl.です。
サックス四重奏、木管四重奏、金管四重奏版は発売中です。
17世紀スペイン黄金期、世俗的劇的効果の融合の魅力をぜひ味わってください。
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参考音源
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アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
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スペイン黄金期のオルガン音楽家 José Jiménez (1601–1672)
その代表的作品である 《Batalla 1 de sexto tono》、《Batalla 2 de sexto tono》
José Jiménez (1601–1672)
スペイン・セビーリャ出身のオルガニスト、作曲家。
セビーリャ大聖堂のオルガニストであった Francisco Correa de Arauxo に師事。
1640年以降は トレド大聖堂のオルガニストを務め、当時スペインで最も権威あるオルガン奏者の一人に数えられた。
作風は、スペイン・オルガン楽派の典型として、厳格な対位法と劇的な即興的パッセージを融合させている。
Batalla(バターリャ)というジャンル
「Batalla」=スペイン語で「戦い(Battle)」を意味する。
16世紀後半から17世紀にかけてスペイン・ポルトガルのオルガン音楽で盛んに作曲された様式。
特徴:
金管ファンファーレ風の和音連打
リズミカルで戦闘的な模倣動機
左右手の掛け合いによる対抗効果
礼拝中に戦争や勝利を象徴的に表現するために用いられることもあった。
《Batalla 1 de sexto tono(Primera)》
調性:「第6旋法」(モード的解釈で ヒポリディア、現代的には F 旋法または近似的にニ短調/ヘ長調系に聞こえる)。
特徴:
開始部でオクターブの強奏を模倣的に繰り返し、戦いの開始を描写。
中間部では分散和音的モチーフが繰り返され、攻防の応酬を思わせる。
最後は荘厳な和音で締めくくられる。
教育的要素:対位法的模倣と和音の強調を両立させる練習曲的性格を持つ。
《Batalla 2 de sexto tono(Segunda)》
第1番に比べてより発展的で、複雑なリズム処理と多声部的展開が目立つ。
特徴:
戦闘的リズムが次第に音域を広げ、オルガン全体を響かせる。
ティエント(自由対位法的オルガン曲)の技法とバターリャの戦闘的効果を融合。
和声的な緊張と解放を繰り返しながら、勝利の高揚感を強調する。
芸術的完成度:第1番が比較的単純で「典型的バターリャ」であるのに対し、第2番はより壮大で発展的な構築を持つ。
まとめ
José Jiménez はスペイン黄金期オルガン楽派の中核的存在であり、その Batalla 作品は当時の「戦いを描く音楽」の代表。
《Batalla 1 de sexto tono》:典型的な戦闘音楽、明快で教育的。
《Batalla 2 de sexto tono》:発展的・壮麗で、劇的効果が強い。
両曲は、礼拝と世俗的劇的効果の融合を示す17世紀スペイン・オルガン音楽の典型であります。
José Jiménez(ホセ・ヒメネス, 1601–1672) は、17世紀スペインの作曲家・オルガニストで、スペイン黄金時代(Siglo de Oro) に活躍した宗教音楽と鍵盤音楽の作曲家として知られています。彼はイベリア半島のポリフォニー伝統を継承しつつ、バロック初期の和声的・装飾的なスタイルへと移行する過程に大きな役割を果たした人物です。
生涯
生没年:1601年ごろ – 1672年ごろ
出身地:スペイン南部と考えられています(正確な出生地は不明)。
職業:オルガニスト、作曲家
活動拠点:主にセビーリャ大聖堂(Catedral de Sevilla) に所属していたとされます。
セビーリャ大聖堂は当時、スペイン最大級の宗教音楽の中心地であり、ヒメネスはそこのオルガニストとして活躍しました。
音楽スタイルの特徴
José Jiménez は、スペインのオルガン音楽の中でも特に対位法的な精密さと強いリズム感、華やかな装飾音が特徴的です。
彼の作品は、後の**Juan Cabanilles(フアン・カバニリェス)**に繋がるスペイン・オルガン楽派の伝統の中で重要な位置を占めています。
主な特徴
厳格な対位法:ルネサンス的なポリフォニーの技法を保持している。
リズミカルな活力:「Batalla(バターリャ=戦い)」などの作品で見られる軍楽的・祝祭的なリズム。
装飾的旋律線:鍵盤音楽に特有の即興的装飾(グロッサ)を多用。
和声の明確化:バロック的な調性感の萌芽を示す。
代表作
《Batalla 1 de sexto tono》および《Batalla 2 de sexto tono》
ジャンル:オルガンのための戦闘的作品(Batalla=戦い)
「Batalla」は当時のスペインで人気の形式で、トランペットのファンファーレや軍隊行進を模倣しています。
ヒメネスの《Batalla》は、明確なリズム、力強い和声、装飾的な即興風のパッセージが特徴で、聴く者を惹きつける英雄的・祝祭的な響きを持ちます。
曲名にある「de sexto tono」は、「第6教会旋法(mode 6)」を意味し、調性概念が未確立だった時代の旋法的音楽構造を示しています。
スペイン・オルガン楽派との関係
José Jiménez は、フランシスコ・コレア・デ・アラウホ(Francisco Correa de Arauxo, 1584–1654)の後継世代にあたります。
彼はその伝統を受け継ぎ、後のJuan Cabanillesへと続くスペイン・オルガン音楽の系譜を形成しました。
この系譜は次のように整理できます:
Correa de Arauxo → José Jiménez → Juan Cabanilles
この流れの中で、ヒメネスはルネサンス的厳格さと初期バロック的自由さの橋渡しをした人物です。
まとめ
名前 José Jiménez(ホセ・ヒメネス)
生没年 1601–1672
出身/活動地 スペイン(主にセビーリャ)
職業 作曲家・オルガニスト
代表作 《Batalla 1 de sexto tono》《Batalla 2 de sexto tono》など
音楽様式 スペイン・バロック初期、対位法的・旋法的・装飾的
影響 Juan Cabanilles など後のスペイン鍵盤音楽家に影響
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