金管五重奏 フランスの歌によるカンツォン 楽譜
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金管五重奏 フランスの歌によるカンツォン
サムエル・シャイト
Canzon super Cantionem Gallicam SSWV 67
Samuel Scheidt
編成はTp.2本、Hn.、Eup.、Tubaです。
サックス五重奏、木管五重奏、クラリネット五重奏版は発売中です。
北ドイツのバロック期に輝いた作品を演奏で味わいたいものです。
コンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。
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参考音源
https://youtu.be/50xCBX4DLRc
Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
サミュエル・シャイト(Samuel Scheidt, 1587–1654)は、
スヴェーリンクに学んだドイツ初期バロックの中核的人物で、
ルネサンス的対位法
新しいバロック的和声感
合奏(コンソート)書法
を融合させた作曲家です。
本作《Canzon super Cantionem Gallicam》は、
ルネサンスからバロックへの移行を象徴する器楽曲の代表例です。
2. 題名の意味
Canzon(カンツォン)
→ 声楽カンツォーナを起源とする器楽曲形式
→ 明確な主題、模倣、対照的セクション
super
→ 「〜に基づく」
Cantionem Gallicam
→ 「フランスの歌(旋律)」
つまり本作は、
既存のフランス歌曲(シャンソン)を素材として作られた器楽カンツォン
という意味になります。
3. 「フランスの歌」に基づくということ
16世紀〜17世紀初頭、
フランスのシャンソンは
明快な旋律
均整のとれたフレーズ
を持ち、ヨーロッパ全域で広く親しまれていました。
シャイトはその旋律を
分解し
動機化し
模倣的に展開
することで、
声楽素材を純器楽的構築物へと昇華しています。
4. 音楽的特徴
① 明確な主題提示と模倣
冒頭で提示される主題は非常に明瞭
各声部が順に受け渡す模倣書法
→ ルネサンス的ポリフォニーの継承。
② セクションごとの性格対比
典型的なカンツォン様式として、
テンポ
リズム
音価
動機
がセクションごとに変化します。
→ 単一主題による持続ではなく、
ブロック構造的展開が特徴。
③ 和声感覚の前進
垂直和声の意識が明確
終止感が強調される
低声部の支配力が増大
→ ここにバロック的和声思考がはっきり現れています。
④ 器楽的発想の確立
声楽的な「歌」から出発しつつも、
発音の明確さ
合奏の立体感
音域の対比
が重視され、
純器楽音楽として完結しています。
5. 構造の捉え方(概観)
明確な形式名を当てるよりも、
主題Aによる模倣セクション
リズム変化を伴う対照セクション
終止を強めたまとめの部分
という
カンツォン特有の段落構造として理解すると演奏しやすくなります。
6. 演奏・合奏のポイント
● 主題の所在を全員で共有
今、誰が「歌」を持っているか
他声部は支えるのか、対話するのか
を常に意識することが重要です。
● アーティキュレーションの統一
レガートよりも明確な発音
フレーズの頭を揃える
→ シャンソン起源の言葉感を意識。
● 音量より構造
強弱で押さない
構造の切り替わりを明確に
7. 音楽史的意義
この作品は、
声楽素材から器楽形式への転換
対位法から和声への思考移行
合奏音楽の自立
を示す重要作品です。
後の
フーガ
ソナタ
バロック合奏曲
への直接的前段階に位置づけられます。
まとめ
《Canzon super Cantionem Gallicam SSWV 67》は、
フランス歌曲の洗練
ドイツ対位法の厳密さ
バロック的構造意識
が融合した、
初期バロック器楽音楽の要石とも言える作品です。
吹奏楽・金管・木管アンサンブルで演奏すると、
主題受け渡し
構造理解
様式感覚
を学ぶうえで非常に優れた教材になります。
アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/
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