金管四重奏 オーヴァーチュア・スイートト長調から第1楽章 楽譜
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金管四重奏 オーヴァーチュア・スイートト長調から第1楽章
ヨハン・ベルンハルト・バッハ
Ouverture in G Dur
Johann Bernhard Bach
編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
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作曲者 ヨハン・ベルンハルト・バッハ(Johann Bernhard Bach, 1676–1749)
作品名 Ouverture-Suite in G-Dur(序曲付き組曲 ト長調)
編成 弦楽器・通奏低音(バロック・オーケストラ)
構造 フランス風序曲+複数の舞曲による組曲形式
時代 バロック後期(18世紀前半)
作曲者について
ヨハン・ベルンハルト・バッハは、J.S.バッハのいとこで、同時代の音楽家として高い評価を受けた人物です。
彼はヴァイマルやアイゼナハで活動し、オルガニスト・指揮者・作曲家として知られていました。
彼の音楽は フランス風の優雅さとドイツ風の対位法的要素を併せ持っており、J.S.バッハも彼の作品を評価し、筆写していたほどです。
この組曲について
「序曲付き組曲」とは?
フランス風序曲(Ouverture)から始まり、複数の舞曲(Allemande, Courante, Sarabande, Gigue など)が続くバロック時代の組曲形式。
この作品の特徴:
冒頭はフランス風序曲(荘重な遅い序奏+活発なフーガ風中間部)で始まる。
続いて 舞曲が4〜6曲続く。
《Ouverture-Suite in G-Dur》各楽章解説
1. Ouverture(序曲)
形式:フランス風序曲(Largo – Allegro – Largo)
冒頭は重厚で堂々としたリズム(ドット付きリズム)による荘厳な雰囲気。
続く速い部分はフーガ風の対位法的書法で構成され、各声部が技巧的に絡み合う。
最後に再びゆっくりなテンポで閉じる構成。
聴きどころ:冒頭の威厳ある音の厚みと、中間部の緊張感のある対話。
2. Gavotte(ガヴォット)
形式:二部形式(Binary Form)または複合三部形式
明るく跳ねるような2拍子系の舞曲。冒頭から軽やかに始まる。
通常よりやや速めで、アクセントの位置が「裏拍」に感じられるリズム感。
聴きどころ:シンプルで親しみやすい旋律と、弾むようなバッソ・コンティヌオの絡み。
3. Sarabande(サラバンド)
形式:ゆったりとした3拍子(3/2や3/4)、重い第2拍が特徴
内省的で荘厳な雰囲気を持つ舞曲。ここでは静かな哀愁を感じさせる。
高声部に装飾的な旋律が現れ、バロックらしい繊細さが表れる。
聴きどころ:第2拍に重心を置いた重厚な拍節感と、柔らかな装飾音。
4. Bourrée(ブーレ)
形式:軽快な2拍子舞曲、冒頭がアウフタクト(弱起)で始まる
活動的でエネルギッシュ、農民風の素朴さと宮廷舞踊風の優雅さを併せ持つ。
聴きどころ:疾走感あるフレーズの繰り返しと、リズムの推進力。
5. Air(エール)
形式:歌唱的な緩やか楽章(通奏低音付き)
「歌うように奏でる」性格を持ち、叙情的なメロディが特徴。
テクスチャは薄めで、対位法よりも縦の響きと旋律の美しさを重視。
聴きどころ:流れるようなメロディと、簡素な和声の中の透明感。
6. Menuet(メヌエット)
形式:3拍子、貴族的で上品な舞曲
中庸なテンポで、左右対称のフレーズ構造が特徴。
通常は Menuet I - Menuet II - Menuet I(ダ・カーポ) という形を取ることが多い。
聴きどころ:均整の取れた構成と、上品な音楽的佇まい。
7. Gigue(ジーグ)
形式:速いテンポの6/8または12/8拍子の舞曲、しばしばフーガ風
終曲にふさわしい躍動感。跳ねるリズムと対位法的構造が典型。
聴きどころ:明るく跳ねるテーマ、声部が追いかけ合う構造の愉快さ。
8. La Tempeste(ラ・タンペスト:嵐)
特殊舞曲名:文字通り「嵐」を描写するような急速・激しい楽章
非常にテンポが速く、音型が細かく、風や雷のような音の運動感がある。
描写的なタイトルが付いているのはバロック期としてはユニーク。
聴きどころ:劇的な展開、急激な音の上昇・下降が生み出す嵐のような印象。
まとめ:舞曲の多彩な性格と構成美
この《Ouverture-Suite in G-Dur》は、以下のような構成の妙が光ります:
荘厳(序曲)→優雅(Gavotte, Menuet)→内省(Sarabande)→躍動(Gigue, Tempeste)
多様なキャラクターを持つ舞曲が順を追って配置され、聴き手に変化とドラマを与えます。
特に最後の「La Tempeste」は、当時としてはかなり劇的で印象に残る終曲です。
全体的に 明るく、親しみやすい旋律とリズムが特徴。
管弦楽的な編成で、トランペットやティンパニを含むこともあります(編成による)。
聴きどころ
序曲の重厚な始まりから、フーガ的な動きに入る展開の妙。
舞曲それぞれのキャラクターの対比とメリハリ。
ト長調ならではの晴れやかで明るい響き。
備考
現在知られているヨハン・ベルンハルト・バッハの《Ouverture-Suite》は 4曲現存(ニ長調、ホ短調、ト長調、ヘ長調)。
特にこのト長調の組曲は、当時の宮廷音楽や祝典音楽の香りが感じられ、演奏会でも取り上げられることがあります。
関連作品との比較
作曲者 作品 比較ポイント
J.S.バッハ 管弦楽組曲 第1〜4番 同じフランス風序曲形式、より高度な対位法
G.Ph.テレマン 組曲《ドン・キホーテ》など 劇的・表情豊か、ベルンハルトより描写的
Lully, Rameau など仏楽 フランス風舞曲組曲 より様式化された舞曲、原型的な影響を与えた
まとめ
ヨハン・ベルンハルト・バッハの《Ouverture-Suite in G-Dur》は、
バロック期ドイツにおけるフランス舞曲スタイルの洗練された例であり、
優雅さ・躍動感・祝祭感を楽しめる魅力的な作品です。
アトリエ・アニマート
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