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リュートのための古風な舞曲とアリア 第3組曲 3.シチリアーナ木管六重奏

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リュートのための古風な舞曲とアリア 木管六重奏
Antiche danze ed arie per liuto Suite No.3
第3組曲 3.シチリアーナ

編成はフルート、オーボエ、クラリネット2本、バスクラリネット、ファゴットです。
ファゴットはバスクラリネットに変更可能。
オーボエはクラリネット変更可能。
バロック以前の音楽を古楽と呼びますが、
いにしえの響きに魅了されるファンも多く、
その音楽は素朴で飾らない美しさを湛えています。
ぜひコンサート・ピースに加えてみてください。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/oNEmtK6FOqA

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html

『リュートのための古風な舞曲とアリア』(伊: Antiche danze ed arie per liuto)は、
オットリーノ・レスピーギが作曲した3集の組曲です。
いずれも古いリュートのための曲を、現代のオーケストラないし弦楽合奏のために編曲したもので、
(リュートのための曲ではない)、それぞれ4曲から成っています。

第1組曲

オーケストラで演奏され、楽章ごとにその編成は変化します。演奏時間は約15分。4つの曲から成る。

小舞踏曲(Balletto)(シモーネ・モリナーロの作品「オルランド伯爵」による)Allegretto moderato ニ長調 4/4拍子
ガリアルダ(Gagliarda)(ヴィンチェンツォ・ガリレイの作品による)Allegro maroato-Andantino mosso ニ長調 3/4拍子
ヴィラネッラ(Villanella)(16世紀末の作者不明の曲による)Andante cantabile-Poco piu mosso-Primo tempo ロ短調 2/4拍子
酔った歩みと仮面舞踏会(Passo mezzo e Mascherada)(16世紀末の作者不明の曲による)Allegro vivo-Vivacissimo-Allegretto-Allegretto-Vivo-Vivacissimo-Meno(maroato e sostenuto) ニ長調 2/4拍子

第2組曲

オーケストラで演奏される。楽章ごとにその編成は変化する。第1組曲よりも比較的編成が大きい。演奏時間は約20分。4つの曲から成る。

優雅なラウラ(Laura soave)(ガリアルダ風小舞踏曲、サルタレッロとカナリオBalletto con gagliarda, saltarello e canario)(ファブリツィオ・カロージョの作品による)Andantino-ガリアルダ(Allegro marcato)-サルタレッロ(Lo stesso tempo)-カナリオ(Andantino) ニ長調 2/4拍子
田園舞曲(Danza rustica)(ジャン・バティスト・ベサールの作品による)Allegretto ホ長調 2/2拍子
パリの鐘(Campanae parisienses)(中間部のアリアはマラン・メルセヌの作品による)Andante mosso-Largo espressivo ハ長調 4/4拍子
ベルガマスカ(Bergamasca)(ベルナルド・ジャノンチェッリの作品による)Allegro ニ長調 2/2拍子

第3組曲

弦楽合奏または弦楽四重奏で演奏されます。演奏時間は15~20分。4つの曲から成っています。

1.イタリアーナ(Italiana)(作曲者不詳 16世紀頃) Andantino 変ホ長調 3/4拍子
原曲は16世紀末の作者不明の曲。
チェロのピチカートに乗せてバイオリンが美しい旋律を奏でます。
おそらく、チェロのピチカートはリュートを表現しています。

2.宮廷のアリア(Arie di corte)(ジャン・バティスト・ベサールの作品による) Andante cantabile ト短調 3/4拍子
フランスのベサールという17世紀のリュート奏者の曲が元となっています。
ビオラが主旋律を奏でるアリアは原題が「お前に恋することは悲しい」という歌です。
それに続き明るいメロディが5つ続きます。

3.シチリアーナ(Siciliana)(作曲者不詳 16世紀頃) Andantino ハ短調 3/4拍子
16世紀末の作者不明の曲が原曲。優雅な第一バイオリンの旋律はCMなどに使われています。
後半はアコード(和音演奏)を駆使し同じメロディに緊迫感を与えています。
チェロの低音のオブリガードが残響として残り印象的です。

4・パッサカリア(Passacaglia)(ルドヴィコ・ロンカッリの曲による) Maestoso ト短調 3/4拍子
原曲はイタリアの作曲家ロンカッリのリュート曲です。
弦楽合奏とは思えない程、緊張感に溢れた曲です。パッサカリアは17世紀頃に流行した舞曲で、
バッハなども好んでとりあげています。

近年では第3曲「シチリアーナ」の原曲が、つのだ・たかしのリュート演奏でTVCMに利用され、
スマッシュヒットとなりました。そのほかにも同曲は多くの演奏・編曲例があることでも知られ、
近年の例では、2007年に発表された平原綾香の5作目のアルバム「そら」にも彼女自身の作詞及び沢田完の
編曲による歌唱つきカヴァーヴァージョンが収められました。


レスピーギの埋もれた曲の発掘・編曲の代表作がリュートのための古風な舞曲とアリアでしょう。
この曲には3つの組曲があって、第一、第二の組曲は管弦楽のための作品であり、
唯一第三組曲が弦楽合奏のための曲です。
全曲に渡って弦楽合奏ならではの繊細な編曲がされているものの、
4曲目のパッサカリアなどは弦楽合奏とは思えない迫力に満ちた曲に仕上がっています。
特に3曲目のシチリアーナは、レスピーギを知らない人でもどこかで聴いたことがある程
有名な曲で、CMにも使われています。
レスピーギの卓越した管弦楽作曲技能と美的バランス感覚、そして"原作"へのリスペクトを土台とした作品です。

レスピーギは望んでいたボローニャの音楽院での教職を得られなかった中で
ようやくローマの音楽院で職を得て作曲に本腰が入るようになると成功を収め始めました。
「ローマ三部作」と呼ばれる交響詩群がその主な成果で、壮麗な名作です。

大きな成功によって、学長に就任したりアメリカでの演奏旅行と
多忙を極めるようになった中、人知れず書庫の奥深くに潜り、
誰にも顧みられることのなかった古の楽譜を"発掘"することが心の安らぎとなっていたそうです。

レスピーギ(1879-1936)は、古い時代の作品を大切に研究していました。
その成果は、J.S.バッハ(1685-1750)作品の管弦楽編曲や、
M.チェスティ(1620-69)のイタリア古典歌曲
〈Intorno all’idol mio(私の偶像である人の回りに)〉にもとづいた歌曲〈昔の歌に寄せて〉、
他にもG.ロッシーニ(1792-1868)をもとにした〈風変わりな店〉〈ロッシーニアーナ〉などが挙げられます。
レスピーギの音楽はいつも、懐古的な趣向を感じさせます。

本曲の魅力はレスピーギの管弦楽の職人芸、アレンジ自体の手腕ももちろん素晴らしいのですが、
数多ある古典舞曲の中からセレクトし味付けをして統一性のある世界観へとまとめ上げる“編集能力”も見事です。

●リュートについて
リュートは紀元前からあると言われている古楽器で、
指で弦をはじいて音を出す楽器です。
マンドリンのような形をしているものやバラライカそっくりのものなど
様々なタイプがあり、弦の数も様々でした。
やがてギター、ピアノの登場であまり注目されなくなってしまいました。
リュートは中世から18世紀中庸、人々にもっとも愛された楽器の一つでした。
一時弾かれない時期を経て、19世紀末からイギリスを中心に復興が試みられ、現在に至ります。

リュートは撥弦(はつげん)楽器のひとつで、弦をはじいて音を出します。
アラビアや中近東が起源といわれ、11世紀の十字軍の遠征によって、
ヨーロッパへ伝わりました。当時は中近東の方が文明が進んでいたため、
リュートは珍重され、それゆえヨーロッパのルネサンス絵画では
天使が奏でる楽器として数多く描かれています。
ヨーロッパのイギリス・フランス・ドイツ・イタリアなどの、主に宮廷などの貴族階層で、
中世からバロック時代の約700年という長い間にわたって親しまれました。
今、私たちがピアノやギターなどの独奏楽器、あるいは歌や他の楽器との
アンサンブルを楽しんでいるのと同じように、リュートはその時代ポピュラーな楽器だったのです。
貴族たちは眠りに就くまでの間、傍らのリュート奏者に演奏させていたのです。

当時の貴族や王様の子女たちは、教養のひとつとしてリュートを弾いていました。
いわゆるお稽古事です。王様ももちろん習っていました。弾いたり、踊ったり、
貴族としてのふるまいを身につけていました。
もちろん昔はCDのように便利なものはありませんでしたから、
音楽をかけて楽しむことがないわけです! 音楽は全て生音楽。
舞踏会などにお客様が来れば、お抱えの楽団で音楽のおもてなしをしていたのです。

リュートは、12~18世紀にかけて、サロン文化が隆盛をみせた貴族の間で発展しました。18世紀を迎えると貴族が没落。同時に貴族が親しんだ音楽も廃れていってしまいました。また世間では、音量が大きな楽器のニーズが高まりをみせました。リュートは音量が小さな楽器ですので、18世紀になると残念ながら人気がなくなってしまったのです。
1600年代のバロック時代になると、貴族に代わって興行主が
劇場を取り仕切るようになりました。音楽は、
興行主による商業ベースに組み込まれていきます。
フランス革命以降は、サロンで少人数を集めるより、
効率よく多くの人たちを劇場に収容するようになりました。
劇場でたくさんの観衆に聴こえるように、楽器が改良されて音量が
だんだん大きくなっていきます。
例えばバロックバイオリンからモダンバイオリンへの変化もそうです。
舞台上の歌い手も、小さなサロンから大きなオペラホールに
合わせた発声方法へと変化しました。

パワフルなものをよしとする価値観の時代を迎えて、
リュートのようなか細い音の楽器は完全に絶滅してしまいました。
ベートーベンやチャイコフスキーなどの時代には、もう誰もリュートを弾かなくなったのです。
ところが、20世紀初頭になって、音楽学者が博物館に眠っていた古楽器を復元しはじめました。
その研究によって、ルネサンス時代のリュートは、心を慰める楽器として、
音楽療法のひとつとして用いられていたということもわかりました。
イライラがなくなり、眠りがよくなり、メランコリックな心を
癒す効果が期待できる楽器です。
リュートを弾いたり聴いたりすることは、
「薬にまさる効果がある」と文献にも書かれています。
最近では、リラクゼーション、健康ブーム、あるいはロハス的な生き方が注目されています。
パワフルなものよりも、日常の疲れに心やすらぐものをという人気が増してきています。

アトリエ・アニマート
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