・翌月にまとめてお支払い可能
・手数料無料(口座振替の場合)
・アプリでご利用金額を確認できて安心
¥1,800 税込
なら 手数料無料の 翌月払いでOK
サックス六重奏 ルーマニア民俗舞曲 第1曲
編成はソプラノ、アルト2本、テナー2本、バリトンです。
クラリネット六重奏、木管六重奏、にも変更可能です。
民俗色が豊かな名曲をコンサート・ピースなどに、ぜひどうぞ。
お求めの際はこちらからお願いします。
アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/
参考音源
https://youtu.be/f2rrv4u50GM
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
ルーマニア民俗舞曲(ルーマニアみんぞくぶきょく)Sz.56は、バルトーク・ベーラが
1915年に作曲した6曲からなるピアノの小品の組曲です。1917年、自身の手により小管弦楽に編曲されました。
バルトークの最もよきルーマニアの友人であり、また最も民謡採集に協力した
人物であるイオン・ブシツィア教授に献呈されました。
民族色豊かで親しみやすい旋律により人気が高く、しばしばコンサートで取り上げられます。
この曲は、1909年から1915年にかけて作られた作品です。
20代のバルトークが書いたもので、友人のセーケイのヴァイオリンとピアノのための編曲をはじめ、
1917年に自身によって小管弦楽のために編曲している他、
イ・ムジチ合奏団が演奏している弦楽合奏版やイギリスのオルガニスト、
ヘーリックによるオルガン版まであるほどの人気作品です。
六曲の小さな小品の組曲ですが、全曲が民族的な素材(リズムとモード)によっています。
モードとは旋法のことで、古い教会旋法と同じものです。
ハンガリー出身の著名な作曲家でもあり、民族音楽研究家でもあったベーラ・バルトーク(1881-1945)は、
生涯に渡って民族音楽の収集・分析を行いました。
エルネ・レンドヴァイ著『バルトークの作曲技法』に代表されるように、
「黄金比」「フィボナッチ数列」などの数学的なアプローチから
難解な作曲技法を作り上げたバルトークですが、この作品では複雑な技法は見られず、
ルーマニアの民謡を生かした親しみのある楽曲となっています。
全体の演奏時間が5分程度の小曲。1909年トランシルヴァニアで採集された
ルーマニア人の民謡が用いられています。バルトークが34歳(1915年)の時に作曲されました。
この年はバルトークの作曲において「ルーマニア音楽の年」と呼ばれ、この曲のほかに、
《ソナチネ》、《ルーマニアのクリスマスの歌》など、ルーマニアの民謡の多くの編曲が作曲されています。
もともと、《ハンガリーにおけるルーマニア民俗舞曲》というタイトルをもっていましたが、
作曲当時、ハンガリー領にあったルーマニアは第一次世界大戦により領土の大半を失ったこともあり、
ハンガリーの名がとられ、現在のタイトルになりました。
作曲された当初から人気があり、現在でもよくしられている曲の一つです。
現在でも管弦楽、ヴァイオリン、弦合奏やチェロ用などに編曲され、親しまれています。
第1曲:「ジョク・ク・バータ」 アレグロ・モデラート四分の二拍子(男性が棒を持って踊る)棒踊り
“杖踊り”。戦いを模した踊りで、若い男女が激しく踊ります。
各節の終わりに杖で地をうつリズムがついています。
ドリア旋法でテーマは簡単な上のスケールを上下するだけです。
終止が長三和音になっているのが特徴です。ラヴェルもドリア旋法でよく使った終止でもあります。
ピカルディーの終止とも言われるものですが、教会旋法風の特徴が出ています。
このテーマが二度演奏されると後半に移ります。
前半のメロディーに対して音域が広がります。そして半終止してメロディーを繰り返す16小節の構造を、
伴奏を変えてもう一度繰り返す構造になっています。
即ち、少しずつ変えて四回演奏される構造となっているのです。
毎回、少しずつ変化する伴奏が特徴的です。
第2曲:「ブラウル」 四分の二拍子 アレグロ(少女達が2人ずつ互いに腰をつかみ、円になって踊る)飾り帯の踊り
トロンタール県に伝わる舞踏で、“飾帯をつけた踊り”です。
この旋法は一曲目と同じドリア旋法です。
しかし、音楽は伴奏の音形が決まり、荘重な雰囲気を持っていた第一曲に対して、
ルバート気味ではありますが、少し軽快さと動きが出てきます。
スタッカートの多用が軽快さを醸し出しています。
第3曲:「ぺ・ロック」 四分の二拍子 アンダンテ(男女ペアになって一地点で踊る)踏み踊り
“足踏みの踊り”。増二度が特徴的な旋律です。
ドリア旋法の第4音を半音上げて、一カ所増音程が存在するのが特徴です。
民族的な雰囲気が醸し出され、とても印象的です。
この旋法に対して基音が保続されてオスティナート風の伴奏がつけられて、この印象的な音楽が進みます。
第4曲:「プチュメアーナ」四分の三拍子 モデラート(アルペンホーンというルーマニアの民族楽器〈全長2mの木管楽器〉の伴奏で踊る)アルペンホーンの踊り
“プチュムの踊り”。3拍子のトランシルヴァニア地方のゆったりした舞踏曲です。
ブチュムというのはアルペン・ホルンのような楽器です。
音階は第三曲と似た増音程を含む民族的なもので出来ています。
増音程が民族的な雰囲気を醸し出しています。
この曲は小節をまたぐタイが象徴するように、長いフレーズで流れるような音楽になっています。
前半のメロディーが二回、後半のメロディーも二回繰り返されます。
いずれも同じ終止を持っている点が、民俗的な舞曲らしい曲です。
第5曲:「ポアルカ・ロマネアスカ」四分の二拍子 アレグロ(ルーマニア独自の、子供達による快活な踊り)ルーマニアのポルカ
“ルーマニア風ポルカ”。ポルカは本来ボヘミア地方の舞曲ですが、
この曲ではかなり情熱的で野性味豊かなものになっています。主部のメロディは複合リズムをもっています。
4度離れた2つのリディア旋法が組み合わせられた音楽を、ただオクターブ下げて、
伴奏を少し変えて繰り返して出来ています。
テンポ・アップして、第4曲と性格が大きく対比し、リズミックでとても軽快です。
装飾音符が伴うスタッカートでのテーマです。アクセントも多用されています。
第4曲がゆったりとしたテンポで、レガート基調の音楽だったことと対照的です。
第6曲:「マヌンツェル」四分の二拍子 アレグロ・ピュウ・アレグロ(大勢のカップルによる求愛の踊り)速い踊り
“急速な踊り”。ビーハル県で採取した2種の舞曲がつながっています。
前半と後半の二つの部分に大きく分かれています。
まず前半のAllegroは「ハン」と呼ばれる部分です。
4度離れた2つのリディア旋法が組み合わせられた音楽を繰り返します。
同じメロディーがハーモニーを変えて繰り返しで民族的な即興性が表現されています。
後半は、全曲のフィナーレ、「ルーマ」と呼ばれている部分です。
リディア旋法の後、ミクソリディア旋法のメロディーが組み合わされます。
一時的に二つの調性が現れる複調音楽です。この二つの旋法が同時に鳴り響き、
テンポ、リズム、ダイナミックスにおいても勢いを増し、華やかに曲をしめくくります。
ルーマニア北西部トランシルヴァニア地方。かつてはオーストリア・ハンガリー帝国の領土でしたが、
第一次世界大戦を経て、現在はルーマニアの一部となっています。トランシルヴァニアとは「森のかなたの国」という意味。
深い森、そして牧草地や小麦畑が広がる、緑豊かな地域です。
その大地を支えるのが、昔ながらのやり方で農業や牧畜を営む人々。
この地で古くから大切にされてきた宝、それが「民謡」です。代々受け継がれてきた歌や踊り。
民謡は、今も村のあちこちで響いています。「ルーマニア民俗舞曲」は、
そんなトランシルヴァニア地方に伝わる旋律を元に作られたピアノ曲。
6つの小さな曲から成り、そのどれもに、農民の暮らし、そして踊りのリズムが織り込まれているのです。
バルトークの音楽人生を変えたのは、24歳の時に耳にした下宿先である女性が口ずさむ素朴な民謡でした。
楽譜にも記されていない歌は手つかずの「宝」のように思えました。
そして、多くの人が見過ごしてきたその宝を、大切にしなければと考えたのです。
彼は、蓄音機を背負い、民謡を記録するため周辺の村へ出かけました。
時間をかけて村人たちの信用を得て、一人、また一人と、歌を録音させてくれるようになったのです。
その瞬間は、まるで「歌のなる木」が表れたよう。目の前で、探し求めた村の民謡が次々に響きました。
ルーマニア民俗舞曲もバルトークが採集した音楽が元になっています。
村人が奏で、歌い継いできた音楽が、バルトークの創作の力となったのです。
舞曲は、踊りの伴奏のための音楽、あるいはそのリズムや形式を使った純粋な音楽作品のことです。
いずれの場合も舞曲は、踊りの特徴を示すテンポやリズム様式を持っています。
踊りの存在が太古の歴史にまで遡れるように,舞曲の歴史も非常に古く、
また民族がそれぞれ独自の踊りを持っているので、音楽も実に多様なものとなります。
アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/
お支払い方法について
¥1,800 税込