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美しく青きドナウ 吹奏楽譜
ウィーンの薫り高き曲を、あなたのコンサート・ピースにどうぞ。
お求めの際はこちらからお願いします。
アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/
参考音源
https://youtu.be/GJv3ZYjaJ8c
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
ヨハン・シュトラウスⅡ世(Johann StraussⅡ) は、数々のワルツやポルカなどを世に出し、
父ヨハン・シュトラウスⅠ世同様に、ワルツ王の名を得たオーストリアの作曲家です。
シュトラウスⅡ世は作品番号がついている作品だけでも生涯に166曲のワルツを作曲し、
彼独自の明るく夢見るような旋律は初期の作品からみられています。
美しく青きドナウではウィンナ・ワルツのリズムがとられています。
ウィンナ・ワルツの成立には、ダンスの動きの変化が深く関連しています。
その基本ステップは、前の小節の3拍目から1拍目で長めに滑り出し、2拍目にかけて回転し、
3拍目は軽く両足を揃えるというもので、このようなウィンナ・ワルツの動きが、
早めの2拍目と、浮いた感じでありながら次の小節へ滑り出す3拍目、という特徴を生み出したといわれています。
勢いよく回りながら先へと進み加速をもたらし、規則正しいリズムが崩れ、ワルツの新しいリズムが生まれました。
その動きはメロディにも全く新しい躍動をもたらしたとされています。
不朽の名作である「美しき青きドナウ」は、敗戦に打ちひしがれていたウィーンの人々を励ますために作曲されたものでした。
1866年に普墺戦争に突入したオーストリア帝国はプロイセンに敗北し、
ドイツ諸邦に対する主導権をプロイセンに奪われることになります。
その苦しい空気はウィーンにも漂っていました。それを払拭したいと思ったシュトラウスⅡ世はこのワルツを草案し、
ハンガリーの詩人カールベックの詩の最後の一行を取って、
「美しく青きドナウ(のほとりで)(An der schonen blauen Donau)」と名付けました。
初演の際の合唱の歌詞は警察の役人ヨーゼフ・ワイルによって作詞されたウィーンの人々を励ます内容のものでした。
しかし、ウィーンが敗戦のショックから立ち直るにつれての歌詞も合わなくなり、
この歌詞で上演されたのはわずか7回だけでした。
その後シュトラウスⅡ世はパリのコンサートにてオリジナルに若干手をくわえて歌詞なしでの演奏を行うようになりました。
それが期待以上に好評を得て、このドナウ・ワルツは世界中で演奏される名曲へとなっていったのです。
この曲は序奏から始まり、第一ワルツから第五ワルツ、そしてコーダで構成されています。
序奏では朝もやに輝くドナウのさざなみを表すヴァイオリンのトレモロに乗って、第一ワルツの旋律が夜明けを告げます。
ホルンのソロが牧場に響くアルペンホルンのように鳴り響いてきます。そしてチェロも加わり
本格的な朝が到来して、ワルツへと続いていきます。
ゆったりとした旋律の後ハープを経て第一ワルツが始まります。
第ニワルツでは、ヴァイオリンのトレモロに乗って管楽器が水の精のように戯れます。
やがてトレモロはハープに移行し、フルートとヴァイオリンが流麗な旋律を奏でます。
第三ワルツは、休符から次の小節のタイで生まれるアクセントのリズムによって生き生きと跳躍する感覚が特徴です。
第四ワルツはこの作品中で最も優雅な部分です。思わせぶりなクレッシェンドと休符を多用して、
楽しみながらアクセントのついた次の一拍目へつなげていくところにウィーンらしさがみられます。
第五ワルツでは、第一ワルツの音型を逆さまにしたような旋律から始まります。
舞踏会もクライマックスを迎え全員がくるくる輪になって回っている様子を思わせる華やかなワルツとなっています。
コーダでは、急にテンポを上げ、勢いを増していきます。そしてワルツの主要旋律が少しゆっくりになり、
ホルンとチェロで瞑想のように美しく奏でられます。最後にヴァイオリンの小刻みな波の上をファゴットとホルン、
低弦部が刻みながら追い立て、怒涛のように勢いよく下りながら、力強くドナウの物語を完結させます。
ブラームスが「私の作品であればよかったのに」と書いたという有名なエピソードがあります。
今日ではオーストリア第二の国歌と呼ばれて世界に広がり、
現在でもウィーンやヨハン・シュトラウスⅡ世の代名詞となっている名曲がこの「美しく青きドナウ」です。
美しいドナウ川の情景を思い浮かべながらお楽しみください。
ウィンナ・ワルツは独特のリズムを持っているので、やはり本場ウィーンの演奏を楽しみたいものです。
他の国のオーケストラでは、なかなかこのリズムは再現できません。
本家と言えばウィーン・フィルの演奏ですが、超一流の指揮者による表現の違いに注目するのは、とても楽しいものです。
今年のドゥダメル指揮も素晴らしいですが、
アーノンクールや印象的な小澤征爾の指揮も避けて通れない名演です。
ウィンナ・ワルツにはひとつの形式があります。ワルツの始まりを感じさせるようなゆったりした「序奏」に始まり、
様々なカラーをもった「連なる5つのワルツ」、そして最後にはそれまでのワルツを回想するかのような「終結部」で締めくくられます。
また曲のメインでもある5つのワルツですが、1つのワルツの中にも前半と後半で曲調は変わり、
10個の色とりどりのメロディーがあるようにも見えます。
この形式はウィンナ・ワルツの代表曲「美しく青きドナウ」にも見られ、
これらの決まり事を理解したうえでウィンナ・ワルツを聴くと、より深く楽しむことができます。
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