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クラリネット四重奏《弦楽四重奏曲 第15番 イ短調》より 第2楽章 楽譜

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クラリネット四重奏《弦楽四重奏曲 第15番 イ短調》より 第2楽章
~病から癒えた者の神への聖なる感謝の歌~
編成はCl.3本とBs.Cl.です。
サックス四重奏、木管四重奏ほかの編成も可能。

ベートーヴェンの重厚な技法をぜひ表現してみてください。
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/fyrY3zNuTK0

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html

ベートーヴェンの弦楽四重奏曲第15番は、実際には13番目に書かれた作品です。
ですので第13番から15番までの大傑作3曲の中では、最も古典的な形式を残しています。
この曲の作曲を進めていたベートーヴェンは腸カタルを悪化させてしまい、一時期病床に伏せていました。
その後、回復して再び作曲に戻りますが、その時の感謝の気持ちがこの曲の第3楽章に反映されています。
1825年11月6日にシュパンツィヒ四重奏団によって初演されました。
全5楽章で構成されています。《第12番》、《第13番》と同じく、ニコライ・ガリツィン伯爵に献呈されました。
作曲順は第12番の次で第13番よりも前です。
1824年より第1楽章と終楽章のスケッチが進められ、この時点ではベートーヴェンは通常の4楽章構成を考えていたようです。
しかし病気のために作曲が中断され、快復して再着手した際に、リディア旋法による第3楽章が挿入されました。

第2楽章 Allegro ma non tanto
アレグロ・マ・ノン・タント 
イ長調、三部形式
《交響曲第3番》以来ベートーヴェンが繰り返してきたスケルツォというよりも、むしろトリオつきのメヌエットというべきです。
トリオは、主音(ここではラ)の保続音の上に旋律が奏でられるため、ミュゼットを思い起こさせます。
この作品は途中で病気による中断というアクシデントがあったのですが、その事がこの作品の新しいプランとして盛り込まれ、
第3楽章には「病癒えた者の神に対する聖なる感謝のうた」「新しき力を感じつつ」と書き込まれることになります。
さらには、最終楽章には第9交響曲で使う予定だった主題が転用されていることもあって、
晩年の弦楽四重奏曲の中では最も広く好まれてきた作品です。
明るく流麗ですが、決して外面的に聞こえることは無く内省的な印象を受けます。

ベートーヴェンが書いた弦楽四重奏曲の中の最高傑作を第14番と考える人は多いですが、
旋律線が極めて美しい第15番を第14番以上に好んでいる人もまた多いと思います。

己の中にたぎる「何者」かを吐き出し尽くしたベートーベンは、その後深刻なスランプに陥ります。
そこへ最後の失恋や弟の死と残された子どもの世話という私生活上のトラブル、さらには、
ナポレオン失脚後の反動化という社会情勢なども相まってめぼしい作品をほとんど生み出せない年月が続きます。
その様な中で、構築するベートーベンではなくて心の中の叙情を素直に歌い上げようとする
ロマン的なベートーベンが顔を出すようになります。
やがて、その傾向はフーガ形式を積極的に導入して、深い瞑想に裏打ちされたファンタスティックな作品が
次々と生み出されていくようになり、ベートーベンの最晩年を彩ることになります。
これらの作品群を世間では後期の作品からも抽出して「孤高期の作品」と呼ぶことがあります。

「ハンマー・クラヴィーア」以降、このような方向性に活路を見いだしたベートーベンは、偉大な3つのピアノ・ソナタを完成させ、
さらには「ミサ・ソレムニス」「交響曲第9番」「ディアベリ変奏曲」などを完成させた後は、
彼の創作力の全てを弦楽四重奏曲の分野に注ぎ込むことになります。
そうして完成された最晩年の弦楽四重奏曲は人類の至宝といっていいほどの輝きをはなっています。
そこでは、人間の内面に宿る最も深い感情が最も美しく純粋な形で歌い上げられています。

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