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サックス四重奏 ボロディン :小組曲 第1曲 修道院にて
(Au Couvent)
編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。
クラリネット四重奏、木管四重奏、にも変更可能です。
ロシア色が豊かな名曲をコンサート・ピースなどに、ぜひどうぞ。
お求めの際はこちらからお願いします。
アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/
参考音源
https://youtu.be/lYQDmekH2Ec
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
ボロディンは、グリンカのロシア民族主義の精神を受け継いだ、ロシア国民楽派の「五人組」の一員です。
そして、他の4人(バラキレフ、ムソルグスキー、キュイ、リムスキー=コルサコフ)があまり向かい合うことのなかった
交響曲の分野に積極的に取り組んだ作曲家です。そのことを冠して、チャイコフスキーとともに、
ロシアにおける交響曲の創始者として捉えられることもあります。
貴族の私生児として生まれたボロディンは、ピアノ、チェロ、フルートに加え、医学と化学も学んでいます。
とりわけ、化学の研究のために派遣されたイタリアとスイスにおいて、19世紀ロマン派を代表する作曲家の作品に触れ、
徐々に傾倒していったことが、作曲活動にとって1つの転機となったと考えられています。
そして、亡くなるまで化学者としての活動と作曲家としての活動を両立させた稀有な音楽家として知られています。
この作品は、晩年の作曲活動の円熟期、1885年に52歳の年で作曲されました。
同年に、サンクト・ペテルブルクから出版されています。
ボロディンの死後、グラズノフ(1865-1936)によりオーケストレーションがなされています。
「少女の愛の小詩」として構想されていて、ある種の標題音楽となっています。ボロディンの書簡には、
「修道院の円天井の下で 想うのは踊りだけ 踊り手と踊り手とを想う 想うのは踊り手だけ 愛の歌を夢見る
愛されている幸福が子守歌となる 修道院 甘き夢」とプログラムが言及されています。
出版時期によって曲順が異なります。
<修道院にて>。アンダンテ・レリジオーソの4分の4拍子で書かれています。鏡像の構成をとる形で音楽が運ばれます。
<間奏曲 ヘ長調>。テンポ・ディ・ミヌエットと指示されたこの間奏曲は、ボロディンの書簡では
「社交界の生活を夢見始める」として言及されています。半音階的な音の動きが多用され、
ウン・ポコ・メーノ・モッソとなる中間部では、音階的な音の動きが優勢となります。
<マズルカ ハ長調>。このマズルカでは、ハ長調と明記されていますが頻繁に調号が変化します。
また、主として、アレグロで書かれていますが、途中と終結部分でメノ・モッソの指示があります。
<マズルカ 変ニ長調>。ボロディンの書簡では、「踊りと・・・・・・踊り手のことを夢見る」として言及されています。
このマズルカでは、アレグレットでメロディーはまず低音で歌われます。
そして、曲全体を通して低音と上声との間をメロディーが行き来する運びとなっています。
<夢>。ボロディンの書簡では、「想うのは踊りのことだけ 新たな感情」として言及されています。
そして、アンダンテの4分の4拍子で多声的な手法で書かれています。
<セレナード 変ニ長調>。アッレグレットの8分の6拍子で書かれています。響きが低音域に集められた導入部で開始し、
その後、高音域も現れます。しかし、導入部とまったく同じ音楽により曲を閉じます。
<ノクターン 変ト長調>。ボロディンの書簡では、「愛されている夢が子守歌となる」として言及されています。
曲はアンダンティーノの4分の4拍子で書かれていて、曲全体を通して、
隣り合う2つの8分音符に短いスラーをかけたアーティキュレーションが特徴となっています。
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小組曲 (Petite Suite)は、アレクサンドル・ボロディンが作曲したピアノのための小品集で7曲から成っています。
後にグラズノフによって管弦楽版が作られています。
全7曲から構成され、演奏時間は約17分。
この作品は組曲として構想されたものではなく、1878年から既に書かれていたピアノ曲(第5曲から第7曲)と、
1884年から1885年にかけて作曲した4曲を一つの曲集にまとめて完成させたものです。
完成後ボロディンはメルシー・アルジャント伯爵夫人から、同年7月にベルギーのアントワープで催された演奏会に
招待された際、招待されたことへの深い感謝の念とそのお礼として作品を献呈しました。
作品の草稿には「ある若い娘の愛の小詩」という副題が添えられていて、各曲にもそれぞれ副題が与えられています。
これらはアルジャント伯爵夫人の少女時代にまつわるエピソードを反映されたものであると考えられています。
しかし1885年の出版時には、各曲に付けられていた副題はすべて削除されています。
また1885年8月末にボロディンはヴァイマルを訪れてリストと出会っていますが、リストは『小組曲』と
『スケルツォ』を演奏して2曲を大いに気に入ったと伝えられています。
第1曲 尼僧院にて(Au Couvent)
アンダンテ・レリジョーソ、嬰ハ短調、4分の4拍子。
草稿に与えられていた副題は「大聖堂の円天井の下で少女は神を思うことはない」
第2曲 間奏曲(Intermezzo)
テンポ・ディ・メヌエット、ニ短調(後にヘ長調)、4分の3拍子。
草稿に与えられていた副題は「彼女は外の世界を夢見る」
第3曲 マズルカ(Mazurka)
アレグロ、ハ長調、4分の3拍子。
草稿に与えられていた副題は「彼女は踊りなど考えもしない」
第4曲 マズルカ(Mazurka)
アレグレット、変ニ長調、4分の3拍子
草稿に与えられていた副題は「彼女は踊りと踊る人を考える」
第5曲 夢(Reverie)
アンダンテ、変ニ長調、4分の4拍子。
草稿に与えられていた副題は「彼女は踊る人など考えもしない」
第6曲 セレナード(Serenade)
アレグレット、変ニ長調、8分の6拍子。
草稿に与えられていた副題は「彼女は愛の調べを夢見る」
第7曲 夜想曲(Nocturne)
アンダンティーノ、変ト長調、4分の4拍子。
草稿に与えられていた副題は「少女は満ち足りた愛によって眠りに就く」
この作品にはグラズノフによって編曲された管弦楽版とセルゲイ・リャプノフによる加筆された版が存在します。
グラズノフによる管弦楽編曲版は1889年にオーケストレーションが施されていますが、
その際に第7曲の「夜想曲」に1885年に書かれた『スケルツォ』を組み込んで、各曲の調性に適時変更を加えています。
作品が出版された当時は、かなりの売れ行きで人気を博し、多くの音楽愛好家たちが買い求めました。
伯爵夫人は1886年5月にボロディンに宛てた手紙の中で、「あなたの『小組曲』はすごい売れ行きで、
欲しがる人は跡を断ちません」と綴っています。
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ボロディン/小組曲
(Borodin:Petite Suite)
1885年の7月のこと、ボロディンは彼の音楽の熱烈な崇拝者、メルシー・アルジャントー伯爵夫人の招待で
ベルギーのアントワープでの演奏会に招待されました。
ボロディンはその厚意に感謝し、完成したばかりのこの曲を伯爵夫人に献呈したのです。
この組曲は7曲の小品で構成されており、作曲時期は1878年から1885年、ボロディン45歳から52歳の期間に亘っていますが、
初めから組曲として構想されたのではなく、折に触れて書いた曲をひとつにまとめて曲集にしたものでございます。
この曲の草稿には「ある若い娘の愛の小さな詩」というサブタイトルが添えられており、
各曲にもそれぞれちょっとした副題が与えられていました。これらの副題には、
アルジャントー伯爵夫人の少女時代のエピソードが暗示されていると考えられます。
ところが、出版にあたって、ボロディンはこれらの副題をすべて削除してしまいました。
もちろん、ボロディンにはそれなりの削除理由があったのでしょう。あまりにも個人的な内容の副題なので、
公刊の楽譜にはふさわしくないと思ったのかもしれません。
しかしながら、これらの副題にはボロディンらしく微笑ましいユーモアが感じられます。
そこで、以下に各曲のタイトルと削除された副題を列記しておきたいと思います。( )内が副題です。
第1曲:尼僧院にて(大聖堂の円天井の下で、少女は神のことなど考えない)
第2曲:間奏曲(彼女は外の世界を夢見る)
第3曲:マズルカ(彼女は踊りのことなど考えない)
第4曲:マズルカ(彼女は踊りと踊っている人のことを考える)
第5曲:夢(彼女は踊っている人のことなど考えない)
第6曲:セレナーデ(彼女は愛の調べを夢見る)
第7曲:夜想曲(少女は満ち足りた愛によって眠りにつく)
ちなみに、この曲は大ヒットしたようで、アルジャントー伯爵夫人はボロディンに次のように書き送っています。
「あなたの『小組曲』はすごい売れ行きで、欲しがる人は跡を絶ちません」
アトリエ・アニマート
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