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金管五重奏 ホフマンの舟歌 オッフェンバック
編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
木管五重奏やサックス五重奏にも変更可能です。
最も有名な舟歌の名曲をコンサート・ピースなどに、ぜひどうぞ。
お求めの際はこちらからお願いします。
アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/
参考音源
https://youtu.be/UCcpF_hQT2s
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
『ホフマンの舟歌』は、1881年初演のオペラ「ホフマン物語 Les Contes d'Hoffmann」第4幕で歌われる劇中歌です。オッフェンバック作曲。
本名はヤーコプ・レヴィ・エーベルスト(Jakob Levy Eberst)。オペレッタの原型を作ったといわれ、音楽と喜劇との融合を果たした作曲家です。
「美しい夜、おお、恋の夜よ」(Belle nuit, o nuit d'amour)は、ジャック・オッフェンバックの遺作のオペラ『ホフマン物語』の二重唱。
「ホフマンの舟歌(バルカローレ)」と通称されています。
オッフェンバック作曲の歌劇「ホフマン物語」の中に登場する二重唱。夜のベネチアで高級娼婦とその客が愛を交わす官能的な歌です。
それは、ベネチアが絢爛豪華な建築物に囲まれた美しい街であると同時に、しばしば腐臭をはなつ運河の上に浮かぶ一種のあやうさを持った街だということ。
さらにベネチアは伝統的に高級娼婦の街であり、そこで交わされる愛は官能的ではあるが、同時に永遠には続かない滅びゆく愛であるということ。
街のつくりにおいても、また文化においても「美と滅び」という二重性を持ち合わせた街が舞台であることを知って聴くと
それまでとは違った聞こえ方がするかもしれません。
『ホフマンの舟歌』はソプラノとメゾソプラノのデュエットであり、「これまでに書かれた最も有名な舟歌」とされ、『オペラのグローブ帳』では
「世界で最も人気のあるメロディーの一つ」と書いてあります。ただし、メロディ自体は、今日では滅多に上演されないオッフェンバック唯一の
ドイツ語オペレッタ『ラインの妖精』からの再使用です。
オペラ『ホフマン物語』はロマン派の詩人E.T.A.ホフマンの小説から3つの物語を用いて脚色したジュール・バルビエ(フランス語版)と
ミシェル・カレ(フランス語版)の同名の戯曲に基づいて、ジュール・バルビエが台本を書き、1881年2月10日にパリのオペラ=コミック座で初演されました。
主人公の詩人ホフマンは歌う人形のオランピア、瀕死の歌姫アントニア、ヴェネツィアの娼婦ジュリエッタと次々に恋に落ちるが何れも破綻するという内容です。
未完のまま作曲家が死去したこともあって数多くの版があり、謎の多い作品とされている。この舟歌は第4幕第1場で歌われます。
ホフマンの一人目の恋人はオランピアという人形でした。
二人目のアントーニアは医者と亡霊に邪魔されました。
三人目のジュリエッタには騙されて「影」を奪われました。
ある日酒場で、ホフマンはその悲しい過去の失恋話を語りました。
心配した女神ミューズはホフマンの親友ニクラウスの姿に変身します。
運河でゴンドラの行き交うヴェネツィアの歓楽場の豪華な館で、高級娼婦ジュリエッタとニクラウスに化けた女神ミューズが夢見る恋の歌を歌います。
原曲のフランス語のタイトルは「Belle nuit, o nuit d'amour 美しい夜、おお恋の夜」
その後、ジュリエッタは口封じに毒入りのワインを飲まされ、ホフマンの腕の中で息絶えました。
ひそかに恋心を寄せていた酒場の歌姫ステラも目の前で他の男に奪われると、繰り返される失恋の惨めさと悲しみから
その場に倒れ、そのまま絶命してしまいます。
最後に女神ミューズが現れ、ホフマンを詩人として蘇らせました。
歌詞の意味・日本語訳(意訳)
Belle nuit, o nuit d'amour,
souris a nos ivresses.
Nuit plus douce que le jour,
o belle nuit d'amour!
美しい夜、おお恋の夜
喜びに微笑む
またとない甘き時間
おお美しき恋の夜よ!
Le temps fuit et sans retour.
Emporte nos tendresses!
Loin de cet heureux se jour,
le temps fuit sans retour.
過ぎ行く時は 戻ることなく
慈愛の情も遠く運び去る
時は過ぎ行く 戻ることなし
Zephyrs embrases,
versez-nous vos caresses,
Zephyrs embrases,
donnez-nous vos baisers,
Vos baisers, vos baisers. Ah!
そよ風が優しく包む
そっと口づけを残して
Belle nuit, o nuit d'amour,
souris a nos ivresses.
Nuit plus douce que le jour,
o belle nuit d'amour! o belle nuit d'amour!
美しい夜、おお恋の夜
喜びに微笑む
またとない甘き時間
おお美しき恋の夜よ!
Souris a nos ivresses
Nuit d'amour, o nuit d'amour!
またとない甘き時間
恋の夜よ!恋の夜よ!
『天国と地獄』をはじめとする数多くのオペレッタをヒットさせ、19世紀後半のパリで「シャンゼリゼのモーツァルト」とよばれた
ジャック・オッフェンバック。彼がのこしたただひとつのオペラが『ホフマン物語』です。原作は、ドイツ・ロマン派の詩人であり、
作曲家でもあったE.T.A.ホフマンが書いた3つの小説。幻想的で不気味な作風で有名なホフマンの小説がもとになっているだけあって、
オッフェンバックのオペラも、とびぬけて不思議な味わいをもった作品となっています。
物語は、詩人で音楽家のホフマンが過去に恋した三人の女性―――自動人形オランピア、高級娼婦ジュリエッタ、歌姫アントニアとの顛末を語る、
というかたちで進んでいきます。いわば、今でいうところの「コイバナ」なわけですが、現代の若者たちと違い、
ホフマンのコイバナには常に暗い影がつきまとっています。
プロローグは酒場の場面で、ホフマンはここで、酒を飲みながら恋人の歌姫ステラを待っています。
かたわらには親友のニクラウスがいますが、彼は実は芸術の女神ミューズが変装した姿。
一方、ステラからの手紙は恋敵のリンドルフ(実は悪魔)に奪われてしまいます。酒場の学生たちに求められてホフマンは、
結ばれなかった三つの恋の話を語り始めます。第一の物語はオランピア。科学者スパランツァーニが発明し、
人形師コッペリウスが目を作ったオランピアは自動人形なのですが、ホフマンはそれと知らずに恋をしています。
バラバラに壊れてしまったオランピアを見てホフマンはすべてを知り失恋します。第二の物語はジュリエッタ。
ヴェネツィアの高級娼婦であるジュリエッタは、魔術師で船長のダペルトゥットに宝石をやるからホフマンの影を奪えとそそのかされ、
ホフマンの影を奪います。ホフマンは彼女を愛するシュレーミルと決闘し勝利しますが、ジュリエッタは逃げ去ります。
第三の物語はアントニア。彼女は歌姫ですが病気のため、父親から歌うことを禁じられています。
しかし医師ミラクル博士に迫られて歌ってしまったアントニアは息絶えてしまいます。再び酒場の場面に戻ってエピローグ。
語りおえたホフマンの前に歌姫ステラがやってきますが、酔っぱらったホフマンに愛想をつかしたステラはリンドルフと共に去ってしまいます。
すると芸術の女神ミューズが現れ、ホフマンに「詩人としてよみがえりなさい。
人は愛によって大きくなり、涙によってさらに大きくなるのです」とさとします。
ホフマンの三つの恋は、いずれも成就することはありません。過去の失われた恋の話ですから楽しいはずはないのですが、
そこには単なる失恋以上の、なにかもっと深い意味が感じられます。
それは、この三つの恋が、芸術の女神ミューズと悪魔との駆け引きに左右されているからにほかなりません。
ミューズはホフマンの親友ニクラウスの姿になり、詩人で音楽家であるホフマンを守りながら、恋に生きるより芸術の道に彼を引き戻そうとしています。
一方悪魔は、リンドルフ、コッペリウス、ダペルトゥット、ミラクル博士へと姿を変え(すべてひとりの歌手が歌うのもみどころ)、
恋敵となってホフマンの運命を操ります。つまり、ホフマンの物語は、ただの夢見がちな男性の話ではなく、
「愛」と「芸術」との葛藤の中で人が生きることの意味を問いかける物語、ということができるのです。
有名な『天国と地獄』のフレンチ・カンカンを思い出していただければわかりますが、オッフェンバックの音楽はとにかく美しく、
聴いていて心地よいのが特徴です。『ホフマン物語』も、全編に流れる音楽はどこをとっても魅力的なものばかり。
また、一度聴いたら忘れられないナンバーもそろっています。ホフマンが酒場でみんなに歌ってきかせる「クラインザックの物語」は、
「クリック、クラック」というリズミカルな合いの手が盛り上がりますし、オランピアが歌うアリアは、
いかにも自動人形らしい超絶技巧がふんだんに盛り込まれ、歌手にとっては聴かせどころの名曲です。
中でも特に有名なのが、ジュリエッタとニクラウスによって歌われる「ホフマンの舟歌」。
ゴンドラで河を渡っていくゆったりとしたリズムにのって、幻想的で魅惑的な夜の情景が描かれていきます。
イタリアやドイツのオペラとはまたひと味ちがう趣をもった、オッフェンバックの『ホフマン物語』。
その夢のような世界を、味わいたいものです。
アトリエ・アニマート
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