・翌月にまとめてお支払い可能
・手数料無料(口座振替の場合)
・アプリでご利用金額を確認できて安心
¥3,750 税込
なら 手数料無料の 翌月払いでOK
金管五重奏 ターフェルムジーク 1.序曲:テレマン
Tafelmusik I-Ouverture
Georg Philipp Telemann (1681-1767)
編成はトランペット2本、ホルン、トロンボーンまたはユーフォニアム、チューバです。
バロック期の流麗な響きをコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。
お求めの際は、こちらからお願いいたします。
アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/
参考音源
https://youtu.be/rUb5Cx27cJI
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
ターフェルムジーク(ドイツ語: Tafelmusik)は、16世紀中ごろ以降に、祝宴や饗宴で演奏されることを目的とした音楽形式のことを指します。
また、その目的で作られた曲集の題名にも使われます。食卓の音楽、テーブル・ミュージックともいわれています。
バロック期の作曲家ゲオルク・フィリップ・テレマンの最も有名な曲集の題名も『ターフェルムジーク』(1733年)です。
テレマンのこの曲集は、多彩な曲目と数多くの楽器を巧みに操る作曲技法が鮮やかに示されている点で、
J・S・バッハの『ブランデンブルク協奏曲集』と比肩されるものでした。
ターフェルムジークには器楽、声楽、およびその両方のための曲がありましたが、やはり他の目的のための音楽に較べると、
軽く聴きやすいのが特徴でした。18世紀には、ターフェルムジークの役割はディヴェルティメントに取って代わられ、
その重要度は急速に低下したものの、1809年にカール・フリードリヒ・ツェルターによって創始されたリーダーターフェルと呼ばれる
声楽ジャンルの中で復権し、一部が再興されました。
生涯で4000曲を作曲したといわれているゲオルク・フィリップ・テレマン(1681-1767)ですが、その代表作といえる曲集が
『ターフェルムジーク(食卓の音楽)』です。
1733年にテレマン自身によって出版されますが、初版のタイトルはフランス語で
『Musique de Table partagee en Trois Productions(3つの曲集からなる食卓の音楽)』でした。
〝ターフェルムジーク〟はドイツ語での呼び名です。宴に欠かせないBGM、食卓の音楽です。
やはり今も昔も、祝宴にはBGMは欠かせません。音楽はムードを盛り上げ、場を和ませ、会話も弾み、宴をいっそう愉しいものにしてくれます。
これまで、テレマン以前の作曲家も、こうした目的の曲集をたくさん出版していました。
1621年 シンプソン『ターフェルムジーク(食卓の音楽)』
1668年 ドゥルッケンミューラー『ターフェル・コンフェクト(食卓のお菓子)』
1674年 フォルケハイム『ターフェル・ベディーヌンク(食卓への奉仕)』
1682年 ビーバー『メンサ・ソノーラ(食卓の音楽)』
1702年 フィッシャー『ターフェルムジーク(食卓の音楽)』
王侯たちは祝宴を開くたびに、客をもてなすため〝なにか音楽を流さねば〟ということで、これらの曲集を買い求めてはお抱えの合奏団に
次々に演奏させたことでしょう。まさに実用のために不可欠な音楽で、需要がかなりあったことがうかがえます。
モーツァルトも、ザルツブルク大司教に仕えていた青年時代、その食卓用に6曲の管楽器によるディヴェルティメントと書いています。
オーボエ2、ホルン2、ファゴット2の小編成で、とても軽く、会話を妨げないよう、BGMに徹したかのような音楽です。
消化に優しい曲に仕上がっています。
しかし、テレマンの『ターフェルムジーク』はというと、そんな軽い内容ではないのです。
3つの曲集(Production プロデュクシオン)から成っているのですが、3つとも全く同じ構成をとっています。
そこには、ジャンルの異なった曲が、コンサートのプログラムのごとく、次のように整然と並んでいるのです。
第1曲 フランス風序曲(管弦楽組曲)
第2曲 四重奏曲(カルテット)
第3曲 協奏曲(コンチェルト)
第4曲 トリオ・ソナタ
第5曲 ソロ・ソナタ
第6曲 終曲
まさに、バロック音楽の代表的なジャンルのサンプル集のような感じです。
登場する楽器も多彩で、3つの曲集で揃えてあるのはジャンルだけであり、曲の性格や音楽性はふたつとして同じ曲がありません。
まさにバロック音楽の見本市であり、テレマン自身は、音楽の「百科全書」を意図していたのです。
出版にあたり、友人に次のように書き送っています。
『この作品は、いつの日か私の名声を高めてくれることになるでしょう。』
盛期バロックの頂点というべき音楽を、記念碑的に後世に残すためにまとめたわけです。
それは、コレッリの『コンチェルト・グロッソ集作品6』や、バッハの『平均律クラヴィーア曲集』『フーガの技法』のように、
作曲家自身が、後の世の模範になることを意識して残した作品なのです。
テレマンの「ターフェルムジーク」は「食卓の音楽」という意味を持つバロック音楽の名曲ですが、大変有名な作品だけに
皆さんもどこかのフレーズを一度は耳にされたことがあるのではないでしょうか。タイトルにあるように、
当時の王侯貴族が食事をする際の演奏用として作曲を依頼したものなのです。曲調はとても洒落ていて熟成されたワインのように味わい深い作品です。
全3巻からなる「ターフェルムジーク」は管弦楽組曲、四重奏曲、協奏曲、トリオ・ソナタ等の6種類の形式で18曲と多彩な組み合わせで構成されています。
この作品は祝典用としても大いに使われたらしいのですが、曲を聴くとそれも充分うなずけます。たとえばバッハの管弦楽組曲あたりと比べると違いは明らかです。
バッハの作品が祝典用の演奏としてはドラマティックでやや襟を正さなければならない雰囲気を醸し出すのに比べ、
この作品集はまるでBGMに特化したのではないかと思えるほどすんなりと馴染みやすいのです!比較的平明な主題から繰り出される
洗練さと優雅さを併せ持った楽器の響きはテレマンならではです。
この作品の最大の魅力は純粋に音楽を演奏し、それを聴くことの楽しさや喜びを存分に味わえることでしょう。
愛らしくなごやかな雰囲気で進行する絶妙の音楽。音楽そのものに構えた要素やドラマティックな意思が働いていないため、
聴く人は安心して音楽に浸ることが出来るのです。いわば最高の癒しの音楽と言っていいかもしれません。
理屈っぽさが無くひたすら心地よい音楽を生み出したテレマンの音楽性は本当に素晴らしいです。
自然に身体や心に染み込み飽きるところのない滋味あふれる音楽です。
テレマンの<食卓の音楽(ターフェルムジーク)>は、「バロック音楽の宝石箱」といっても過言ではありません。
テレマンの<食卓の音楽> 全3巻はそれぞれ、序曲・四重奏曲・協奏曲・トリオソナタ・ソロソナタ・終曲の6曲がセットになっていますが、
全18曲はすべて異なった楽器編成で書かれていて、まったく重複していません。
それにもかかわらず、18世紀の室内楽団としては最小規模のオーケストラで18曲すべての演奏を実現することができるのです。
第1ヴァイオリン3名、第2ヴァイオリン2名、ヴィオラ2名、チェロ2名、コントラバス1名、フルート2名、
オーボエ2名(内1名はリコーダー持ち替え)、ファゴット1名、ホルン2名、トランペット1名(通常、楽団には属さないフリーランス)、
鍵盤1名の合計19名ほど。規模からすると、大バッハの五男ヨハン・クリストフ・フリードリヒが仕えていたビュッケブルクの宮廷楽団や、
のちにハイドンが楽長を務めることになるエステルハージ家の楽団と重なり合います。アマチュア音楽家が集うにしても、まず可能な規模でしょう。
また、テレマンはちょっとした工夫で編成上の取り回しを向上させています。たとえば第2巻の<四重奏曲ニ短調>。
リコーダー、2本のフルートと通奏低音の編成を採りますが、リコーダーのパートはファゴットかチェロで演奏してもよい、と楽譜に但し書きがあります。
リコーダーのパートがフランス式高音部譜表で書かれていることにも注目する必要があります。
フランス式高音部譜表とは、ト音記号が五線の最下線である第1線上にある楽譜のこと(通常は第2線上)。
結果としてへ音記号の楽譜と同じ読みになり、低音楽器でも読み替えなしに演奏できます。楽器の読み替えを容易にするための措置とも考えられます。
小さい工夫ですが、細部にまでテレマンの目が行き届いていることが分かります。
アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/
お支払い方法について
¥3,750 税込