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木管七重奏 組曲「クープランの墓」よりメヌエット
ラヴェル Ravel, Maurice:Le tombeau de Couperin
編成はフルート2本、クラリネット4本、ファゴットです。
変更可能楽器はファゴット→バス・クラリネットです。
また、1stクラリネット→オーボエも変更可能です。
オーボエのパート譜は同梱しています。
ラヴェルのエスプリ溢れた作品をぜひ演奏表現してください。
お求めの際は、こちらからお願いいたします。
アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/
参考音源
https://youtu.be/2ukNbFWLLAI
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
非常に愛国心の強かったラヴェルは,第1次世界大戦中にフランスの過去の栄光を取り戻そうと「フランス組曲」という曲を作曲していたのですが,
それを元に作ったのがピアノ組曲「クープランの墓」です。「墓」という単語から,陰気な曲を連想しそうなのですが,
墓に備える花のように典雅な感じの曲が並んでいます。各曲は第1次世界大戦で亡くなった友人たちに捧げられています。
曲はクープランの生きた17世紀に使われた「舞踏曲による組曲」の形式で書かれています。クープランは「フランスのバッハ」と呼ばれた人で,
特に組曲の大家でした。オルドゥルという名前でたくさんの組曲を書いています。クープラン自身「シャンボニエールの墓」という曲を書いていますが,
「?の墓」というタイトルは,死者の思い出のために書かれた曲によく使われていました。この曲はそれに習ってのネーミングということになります。
アンティークな雰囲気とモダンな雰囲気とが合わさった新古典主義的な作品集です。この組曲は全6曲から成っていますが,
ラヴェル自身がオーケストレーションをする際には「フーガ」「トッカータ」というピアニスティックな
2曲を除いています(曲の演奏順も変更になっています)。管弦楽編曲版は2管編成+ハープで演奏できるぐらいの比較的小さい編成用に書かれています。この中では特にオーボエが目覚しい活躍をします。
第1曲プレリュード(管弦楽版第1曲)
ヴィフ,12/16。ジャック・シャルロ中尉を悼んで
古典的なプレリュード様式に従って書かれています。クラブサン音楽を思わせる装飾音符が好まれて使われています。
速い音の動きが息を継ぐ間もなくめまぐるしく続きます。管弦楽版では,オーボエが速いパッセージを演奏するのが大変印象的です。
第2曲フーガ
アレグロ・モデラート,4/4。ジャン・クリュッピ少尉を悼んで
3声部からなるかなり自由なフーガで,最後は三重カノンになります。リズミカルな主題となめらかな対主題との対比に特徴があります。
自由さと古典的な雰囲気が共存する美しい曲です。
第3曲フォルラーヌ(管弦楽版第2曲)
アレグロ,6/8。ガブリエル・ドリュック中尉を悼んで
フォルラーヌというのは,イタリアでは「フォルラーナ」として知られています。ヴェネツィアのゴンドラの船頭たちに愛好された舞曲で,
16世紀にフランスに紹介されています。その揺れ動くようなリズム感と東洋風の趣があわさったような曲です。
中間部は音が下降してくる音型が印象的です。この部分は,管弦楽版では,フルートから始まって,次々と別の楽器に受け渡されていきます。
第4曲リゴードン(管弦楽版第4曲)
アッセ・ヴィフ,2/4。パスカルとピエール・ゴーダン兄弟を悼んで
南フランス・プロヴァンス地方の舞曲リゴードンによった作品です。この舞曲はカンプラやラモーのオペラの中のバレエ曲などに使われています。
野趣豊かで力強いリズムを巧く生かした曲となっています。管弦楽版では,この部分はトゥッティで元気良く演奏された後,
いろいろな楽器で色彩感豊かに演奏されます。
中間部は民謡的な旋律を配して抒情的な雰囲気となっています。管弦楽版ではオーボエの息の長いメロディが出てきます。
最後に,最初の部分が再現してきて元気良く終わります。
第5曲メヌエット(管弦楽版第3曲)
アレグロ・モデラート,3/4。ジャン・ドレフュスを悼んで
流麗なメロディラインが簡素な和音に支えられたエレガントな舞曲です。管弦楽版は,ここでもオーボエが主旋律を演奏します。
トリオの部分はミゼットと記されており,持続音の上に少し緊張感のある和音が乗ってきます。その後,メヌエットの主題が再現してきます。
深い余韻を残して,静かに終わります。
第6曲トッカータ
ヴィフ,2/4。ジョセーフ・ド・マルリアーヴ大尉を悼んで
壮大な古典的トッカータです。簡素なトッカータのリズムをもとに構成され,壮大なコーダへと盛り上がって行きます。
曲の最初から,同音連打を始めとしてい,せわしない動きが続きます。途中一旦テンポを落とし,やわらかなムードになりますが,再度,
トッカータのリズムが出てきて,後半に入っていきます。最後は緊張感を高めていき,輝かしい終結部を作ります。
テンポもアップして,華やかに結ばれます。
非常にピアニスティックな曲なので,さすがのラヴェルもこの曲は管弦楽版には編曲していません。
ラヴェルはフランス近代を代表する作曲家で、曲数こそ多くはないが、重要な秀作を次々と生み出しました。
ラヴェルは、はじめドビュッシーに尊敬をはらい続け、初期の作品にはドビュッシーの影響が色濃く反映されていました。
しかし次第に明確な旋律や簡潔な様式を求め、18世紀の古典主義的傾向をその作品に反映するようになっていきました。
そのような傾向が最も端的に現れているのがこの『クープランの墓』で、クープランを代表とする18世紀フランス音楽に敬意を表して、
1914?17年に作曲されました。曲名の“墓”というのはフランス語の“トンボー”(tombeau)という語の直訳でしょううが、
ここでは“故人を偲ぶ曲”というというもう一つの意味の方を指していると考えられます。
曲は古典舞曲形式を中心に6曲からなり、各曲は第1次大戦で戦死した彼の友人6人に捧げられています。
初演は、第6曲を捧げられ音楽学者だったマルリアーヴ隊長の未亡人でフランスの名ピアニスト、マルグリット・ロンによって1919年4月11日パリで行われました。
アトリエ・アニマート
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