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木管六重奏「2つの悲しき旋律」より「過ぎし春」 Op.34
Grieg, Edvard : 2 Elegiac Melodies, Op. 34: Letzter Fruhling (Last Spring)
編成はフルート3本、クラリネット2本、ファゴットです。
変更可能楽器はファゴット→バス・クラリネットです。
また、1st クラリネット→オーボエも変更可能です。
北欧の雰囲気に溢れた作品をぜひ演奏表現してください。
お求めの際は、こちらからお願いいたします。
アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/
参考音源
https://youtu.be/rxAAr4ouvpA
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
ノルウェーの作曲家、グリーグの歌曲集「12の旋律」の第2、3曲を弦楽に編曲した《2つの悲しき旋律》より、第2曲「過ぎし春」の木管六重奏版です。
第1曲「心の傷(MB1442) 」と同様に、甘美で感傷的な旋律を持った、グリーグの魅力溢れる1曲です。
ノルウェーを代表する作曲家であるグリーグは、音楽の鑑賞の時間でもおなじみの「ペール・ギュント」の音楽でよく知られています。
北欧らしいクールな雰囲気の中で、覚えやすいメロディを紡ぎだすのが、グリーグの個性だと言えます。
「ペール・ギュント」の音楽も、それぞれが短い曲ながら印象的なメロディが次々に登場します。
この「過ぎし春」も、その続編のような親しみやすいメロディとムードを持っています。
晩年にはピアノ独奏曲を作ることが多くなったグリーグですので、この時期の小編成オーケストラの作品は、とても貴重なものだと言えます。
エドヴァルド・グリーグ(1843-1907)の「オスムン・オラヴソン・ヴィ二エの詩による12の旋律集 作品33」
より第2曲「過ぎし春」(1880)です。
この曲は、弦楽合奏曲 「2つの悲しき旋律」Op.34の一つ「過ぎた春」として有名ですが、もとは歌曲であるOp.33-2を編曲したものです。
また従来、「過ぎた春」(過ぎし春)という題名で知られてきましたが、歌の内容からは「lezter Fruhling」
のletzterは、「過ぎた」ではなく「最後の」と訳すべきところだと思います。
「彼がここにおいて、表現したのは単に自然現象としての春の巡り来たりではなくて、むしろ生命の焔が消え尽きる前に、永遠の若々しい自然の驚異であるものを
”もう一度”経験する機会に対する一人の人間の喜びに満ちた感謝なのだ」(フィン・ベーネスタ 大束省三訳 ライナーノートより)
すべてのものが起きだす美しい春。しかし、詩人は、これが春を見る最後の機会になるであろうことを知っています。
なぜなら、彼はもう死に瀕しているから…
そして歌ったのが、この「最後の春」の詩なのです。
とても悲しい詩ですが、グリーグの曲には過度な悲壮感は感じられません。
憂いは帯びていますが感傷的にならず、あくまでも、静かに、そっと自分がこの世で愛でる最後の春を迎えようとするある種の澄んだ諦観の表現です。
グリーグはスウェーデン支配下にあったノルウェーで生まれ育ちました。ライプツィヒ留学でドイツ・ロマン主義の影響を受けましたが、
帰国後祖国の民族主義運動の影響を受けるとともに、ノルウェー各地の民謡に親しむことを通じて、自分の進むべき道を国民音楽に見出し、
やがてノルウェー国民主義音楽を代表する作曲家となりました。その音楽はノルウェー人の北欧的感性をロマン主義の叙情性と融和させたものといえます。
1880年グリーグはノルウェーの農民階層出身の詩人A.ヴィンイェの詩による歌曲集をおおやけにし、翌年そこから2曲を弦楽合奏用に編曲して、
「傷ついた心」と「過ぎた春」として発表しました。注目すべきは楽器編成で、通常の5部編成とは異なり、コントラバスを除き各楽器群は最初からあるいは途中から2分され、
豊かな構成の9部となります。それらは2曲とも単純な形のなかに限りないまでの深い情感をたたえ、北欧の淋しい詩情が溢れていて人々に広く受け入れられて来ました。
グリーグ自身も大変愛着をもっていたと思われ、ヨーロッパ各地でみずからそれらを指揮して人々に深い感動を与えました。
また楽譜に指示された綿密な弓使いはかれ自身によるものですし、
音の強弱のダイナミズムについてのこまやかな段階づけも彼自身によるものです。
「春」 オスムン・オラヴソン・ヴィ二エ
なお、もう一度 私は見ることができた 冬が
春に道をゆずるのを
かつて 花が咲いたウワミズザクラの木に
花咲くのを 再び私は見た
なおもう一度 私は見ることができた 氷が
地面から浮くのを
雪が解け 滝が川に
おちて砕けるのを
なおもう一度 私は緑の草を
花とともに 眺めることができた
なお私は 春の鳥が歌うのを聞いた
太陽に向かい 夏に向かって
今一度 私は春のたゆとうもやの中で
私の眼を満たしながら
今一度 私はそこに ふるさとを見出したいとのぞむ
また 泳ぐように 浴みしたいと
春が私のほうへ 運んでくれたすべてのもの
そして 私が摘んだ花
それは 父祖の霊だと私は信じた
それは 踊りそしてため息をついた
それゆえ 私は樺と常緑樹の間に見出した
春の中に 一つの謎を
それゆえ 私が作った笛の音は
私には 泣いているように思われた
アトリエ・アニマート
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