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サックス五重奏 叙情悲劇『カドミュスとエルミオーネ』序曲
Ouverture
Prologue de "Cadmus et hermione"
編成はサックスのソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。
アルト2ndをテナーで演奏するパート譜をセットに同梱しています。
金管五重奏版、木管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。
ヴェルサイユの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。
お求めの際はこちらからお願いします。
アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/
参考音源
https://youtu.be/juao0vb48sw
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
記念すべき、最初のフランスオペラの名を戴く「カドミュスとエルミオーヌ」(1673)、
叙情悲劇『カドミュスとエルミオーネ』はフランスの正歌劇の姿を確立した傑作です。
1673年、王室音楽総監督としてルイ14世の宮廷における舞台音楽上演の一切を掌握したリュリが、フランス語を使って
イタリアのオペラにも比しうる劇音楽形式を模索した《カドミュスとエルミオーヌ》は、カルタゴ建国の歴史を軸としながら
惹かれあう男女の恋が高雅な音楽展開に昇華され、フランス語の朗読がそのまま音楽となったかのような自然な音運びで
演劇・音楽・舞踏の融合が達成された傑作です。のちに抒情悲劇(トラジェディ・リリーク)と呼ばれることになる序幕付き全5幕の「型」を
確立した作品ともなりました。
この序曲は明確にフランス風序曲の体を成しています。緩-急-緩による構成です。
緩は4拍子で急は3拍子で書かれています。急の部分はフーガ的ではありますが、調的応答がない点、フーガやフーゲッタとは呼べず、
ポリフォニックな要素をもつ音楽というにとどまります。序曲の対照性、4拍子と3拍子は聴いただけでも分かります。
リュリは費用が莫大であるにも関わらず、王室の支援の対象ではなかった歌劇の上演を試みるため、
建築家カルロ・ヴィガラニ(Carlo Vigarani)と提携して自前の劇場を設立して歌劇の上演にも熱心に取り組みました。
1673年初演の音楽悲劇『カドミュスとエルミオーヌ』は大成功を収め、王自ら観劇に訪れるほどでした。
「トラジェディ・アン・ミュジーク」、あるいは「トラジェディ・リリーク」(叙情悲劇)と呼ばれる
フランス・オペラが成立したのは17世紀末です。
その立役者が、リュリと台本作家フィリップ・キノーでした。
彼らのコラボレーションによる最初(リュリのオペラ第一作)が、この《カドミュスとエルミオーヌ》。
この作品がフランス・オペラの歴史をひらき、さらにその後に作られた彼らの十数作のオペラが、
フランス・オペラの基本的な型を確立したのです。
フランス・オペラの基本的な型――すなわち、①主題を悲劇に求め、②序曲に始まり、プロローグと5幕で構成される、
というその型は、リュリの死後もオペラ作曲家たちによって遵守されていくことになります。
マラン・マレ、アンドレ・カンプラ、そしてまた、ラモーもこの型を忠実に守っています。
その意味で、ラモーのオペラは、リュリに始まるフランス・オペラの伝統の直系に位置付けられるものであると言えます。
リュリの影響力は、宮廷舞曲そのものの様式にも急激な革命をもたらしました。それまで支配的だった緩やかで荘重な動きに代わって、
急速な動きの舞曲をリュリが採り入れたからです。リュートやクラヴサンを始めとする器楽曲の発展も重なり、
ブレ、ガヴォット、ジーグ、パスピエ、メヌエット、サラバンド、シャコンヌなど新しい舞曲が流行する一方で、
中世からルネサンスを経て受け継がれてきたいくつかの舞曲は流行おくれとなって廃れました。
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