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木管四重奏 アダージョ G Dur(グラスハーモニカのための) K.356 楽譜

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木管四重奏 アダージョ G Dur(グラスハーモニカのための) K.356 K6.617a ハ長調
Adagio C-Dur K.356 K6.617a
Wolfgang Amadeus Mozart

編成はOb.2本、Cl.、Bsn.です。
原調はハ長調です。Ob.1stはフルートで演奏可能です。
クラリネット四重奏版、サックス四重奏版、金管四重奏版は発売中です。

珍しい楽器のためのモーツァルト作品をコンサートピースに、ぜひどうぞ。
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/bkQ8GobwgDU

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html

グラスハーモニカの女流名演奏家キルヒゲスナー嬢のために。
1791年8月19日ウィーン・ケルントナートーア劇場での彼女の演奏会のために
「グラスハーモニカ五重奏曲 アダージョとロンド」(K.617)を作曲しましたが、この曲はそのときのアンコール用だとされています。

同じ調性の小アダージョ(K.356)は、明らかにこの女流名手の「アンコール」用に作られたのである。
マリアンネは2つの曲をヨーロッパ中に持ってまわり、ロンドンでは格別に喜ばれたにちがいない。
[アルフレート・アインシュタイン] p.368

キルヒゲスナー(Maria Anna Antonia Kirchgasner, 愛称マリアンネ Marianne, 1769~1808)はカールスルーエの
宮廷楽長シュミットバウアー(Joseph Aloys Schmittbaur, 1718~1809)の弟子です。
4歳のときに失明しましたが、18世紀にヨーロッパで大流行していたグラスハーモニカという楽器と出会い、
その演奏で有名となりました。
シュミットバウアーが製作したグラスハーモニカを使って、各地を巡演していましたが、1791年6月からウィーンで演奏会を開いています。
モーツァルトもそれを楽しみにしていて、6月13日にブルク劇場で予定されていたコンサートが
とり止めになった(実際は10日に変更されて、モーツァルトは聞きそこなった)ことを残念がっていました。

このグラスハーモニカの成り立ちに関わって、ヨーロッパでは指を水で濡らしグラスのふちをこするという演奏方法が確立されていきました。
その音の響きはとても魅力的だったためこの楽器のために作曲をする作曲家も現れるようになります。

楽器に注目が集まるようになるとその楽器をより良くしようという思いや、もっとできることを増やしたいなどという
気持ちも芽生えてきます。そして改良されてできた楽器がグラス・ハーモニカです。

グラス・ハーモニカはベンジャミン・フランクリンというアメリカの政治家が1761年に発明しました。
これまでできなかったことが改良されたことによってできるようになりました。

グラス・ハープ(ミュージカル・グラス)が最初に存在していて、それをヒントに改良されたものが
グラス・ハーモニカです。グラス・ハープには演奏する時に様々な苦労がありました。

まず1つ目は音程の調整をしなくてはいけないということです。音程はワイングラスの大きさやワイングラスに入れる水の量で
調整します。それを音階順に並べる作業をしていきます。

とても大変そうですよね…。演奏中にアクシデントがあってグラスを倒してしまった場合はもう演奏できなくなります。
そして2つ目は常に指先を乾かないようにしておかなくてはいけないということです。
指先が濡れていないと音がならなくなってしまうので演奏の途中で指を湿らせる動作が必要です。

これもタイミング良くやらないといけません。演奏する場所やその日の気温、季節、
自分の手の状態などで多少変化するので、これもなかなか難しい点です。

そして最後にこのグラス・ハープは音が変わるときは触るグラスを変えなくてはいけないので
あまり速い動きは不得意な楽器で、1人で同時に出せる音も限られてしまうというのが欠点です。

これらの欠点をグラス・ハーモニカでは改良しました。
改良されたことによりワイングラスに水を入れて音程を調整する必要がなくなり、
楽器自体が濡れている状態になるためわざわざ指先を濡らす必要もなくなりました。
(楽器の作りによっては濡らす必要があります。)
そして複数の音を同時に出すこともできるようになり速い音型も演奏可能になりました。

グラス・ハーモニカ(アルモニカ)は
ワイングラスを使っている限り問題は解決しないので、大きさの違う半球状のガラスの中央に穴を開けて組み合わせ、
軸に通して箱の中へ横にしてセットします。軸は足踏みペダルと連動していて、
ペダルを踏むとガラスが回転する仕組みになっています。(現在ではモーターで動くものもあるようです。)
箱の中は水をはれるようにしてあり、回転したガラスが常に濡れている状態を作り出すことに成功しました。

ガラスが色分けされており、その色で音を見分けているそうです。
演奏の仕方はピアノを弾いているような感じで1本の指で1つの音を演奏することが可能になっています。
この楽器を発明したフランクリンは「アルモニカ」と名付けましたが、グラス・ハーモニカまたは
グラス・アルモニカと呼ばれることが多いようです。

モーツァルトはこの他にも
「グラス・ハーモニカ、フルート、オーボエ、ヴィオラ、チェロのためのアダージョとロンド ハ短調」K.617を作曲しています。
これらの作品はマリアンネ・キルヒゲスナーのために作曲したと言われています。彼女はグラス・ハーモニカの名手だったそうです。
この楽器に魅せられた作曲家は他にもベートーヴェン、ドニゼッティ、R・シュトラウス、サン=サーンスなどの大作曲家がいます。
彼らは、この楽器を指定して作曲しています。

アトリエ・アニマート
https://animato-jp.net/

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