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鍵盤打楽器+七重奏 ドリーブ:バレエ組曲「シルヴィア」から 第3曲「ピチカート」
L.Delibes:Sylvia Ballet-Suite
3.Pizzicati
編成はFl.、Cl.、Bsn.、ヴィブラフォン、マリンバ2名(1台で可能)、コントラバスです。
Cl.はOb.に変更可能です。Ob.のパート譜はセットに同梱しています。
フランス・バレエの名曲をコンサート・ピースなどに、ぜひどうぞ。
お求めの際はこちらからお願いします。
アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/
参考音源
https://youtu.be/zlgAuH9ASLA
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
『フランス・バレエ音楽の父』といわれるレオ・ドリーブは当時二流作曲家の仕事とされたバレエ音楽に生命を吹き込み、
新たな魅力と優雅さを与えた作曲家として知られています。その音楽は踊り手の拍子取りのためのBGMとは違い、
バレエの台本と密接に関係しています。
舞曲や情景の音楽がバレエの筋の中で劇的な意味をもち、ひとつの物語として構成されていました。
この「シルヴィア」や、もうひとつの彼の代表作「コッペリア」が演奏会用組曲として現在も残っているのは、
このような「音楽」として観客を楽しませ喜ばせる魅力をもっているからでしょう。
彼は最初オペレッタの作曲家としてデビューし、その後オペラ座の合唱副指揮者となりました。
おそらくこのような境遇からバレエに対するロマンティックな扱い方が培われたのでしょう。
そしてほぼ同時期にバレエ音楽の作曲への興味を持ち始め、1866年ミンスクとの共作によりバレエ処女作「泉」を発表、
好評を博しました。そして1870年に代表作「コッペリア」を発表、その地位を確立させるに至りました。
この「シルヴィア」はドリーブ3作目のバレエで、「コッペリア」の6年後1876年に作曲されています。
正式題名「シルヴィアまたはディアヌのニンフ (Sylvia ou La Nymphe de Daine)」というこのバレエは、
1500年代イタリア・ルネッサンス後期の詩人タッソーの田園劇「アミンダ」に基づくギリシア神話を題材にしたものです。
ディアヌのニンフ(妖精)シルヴィアと羊飼いアミンタの恋物語であり、筋書きとしてはそれほど目新しくもない平凡なものです
そうした観点からは、人形をはじめて主役にした前作「コッペリア」のほうが新しいバレエと言えます。
1876年の初演は大成功に終わり、その後も各地で上演されるヒット作となりました。
これはドリーブの音楽のすばらしさによるところが大きかったでしょう。
「ドリーブは交響楽的な手法で主題の内容を示す音楽を書いた。絵画的魅力に富んだ主題の選択、表情豊かな旋律・・・
(中略)そしてこの作品を盛り上げる洒落た管弦楽法は、この作品をいっそう精巧なものとしている。」と当時は評されました。
しかしドリーブが目指した創造=劇と音楽を結び付けることにより舞踏と対等に近づいたバレエ音楽、それによる新たなバレエの可能性はそれ以上発展することはありませんでした。
パリ・オペラ座を中心としたバレエの様式主義の根強さに抵抗できず、その後フランスのバレエは衰退の方向に向かいました。
それでもドリーブの示した道は間違っていませんでした。バレエ音楽はロシアにわたり、チャイコフスキーに引き継がれました。
「シルヴィア」が作曲された年に、チャイコフスキーは「白鳥の湖」を書き上げています。
音楽が劇と密接につながり一貫したストーリーをもつこのバレエ音楽ですが、早すぎた作品として最初は大不評でした。
しかし、この作品も後にはバレエ音楽最高の傑作となり、その後も彼の影響下ストラヴィンスキー、プロコフィエフといった作曲家が傑作バレエを次々と発表していきました。
もしドリーブが最初からロシアに生まれていたならば、もっと多くの傑作を書いたかもしれません。
組曲は次の4曲からなっています。
1.A.Prelude ~ Les Chasseresses / 前奏曲 ~ 狩の女神
モデラート・マエストーソの荘重な行進曲ではじまり、その後ホルンが静かなメロディを奏でる。
このときの舞台は神聖な夜の森であり、音楽はいかにも神秘的な雰囲気をたたえる。
経過句のあとティンパニの合図とともに狩の音楽がはじまる。ホルンの勇壮なテーマが印象的。
2.A.Intermezzo ~ Valse Lento / 間奏曲 ~ 緩やかなワルツ
ホルンの序奏のあとモデラートのかわいらしいテーマがヴァイオリンに現れる。
この間奏曲は狩でつかれたニンフたちが休憩をとる場面。そしてニンフの一人シルヴィアが月夜の中で
なまめかしく踊りはじめるのだが、それが続きのワルツである。
3.Pizzicati / ピチカート
全曲中でもっとも有名な曲。4分の2拍子のモデラート、ピチカートで奏される。
4.Cortege de Bacchus / バッカスの行列
第3幕最初の曲で、トランペットのファンファーレとともに村人が登場、収穫祭においてバッカスをたたえる場面での音楽である。
後半8分の6拍子のバッカナールのあとバッカスの馬車が登場、ここで前奏曲のテーマにもどり神をたたえる中、壮麗に曲を閉じる。
なおここでの打楽器の充実は、収穫祭でシンバルやシストレ(大昔の鈴)、太鼓を打ち鳴らして踊る様子を描写するもの。
アトリエ・アニマート
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