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Solo+サックス五重奏 ザ・ロスト・コード(失われた琴線)
The Lost Chord
Arthur Sullivan
編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンおよびSoloパートです。
同梱のSoloパート楽譜はin F版(Hn.)、
in C版(Ob.、Mallet Perc.など)、
in C-Fl.版(Fl.、Pic.)、
in C低音版(Eup.、Bsn.、Tbn,、St.Bs.など)、
in C低音Tuba版、
in B版(Tp.、Cl.、Bs.Cl.、Sop.Sax.、T.Sax.など)、
in Es版(Es Cl.、A.Sax.、B.Sax.など)が含まれています。
多くの楽器がSoloを担当し、伴奏は下の編成も含め4種類から選ぶことができます。
金管五重奏版、クラリネット五重奏版、木管五重奏版は発売中です。
イギリスのロマン派を味わえる名曲を、ぜひお楽しみください。
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アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/
参考音源
https://youtu.be/3QfglQGpRjI
アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html
この曲は19世紀イギリスの作曲家、アーサー・サリバンによるコラール曲です。
邦題では「失われた琴線」「失われた和音」などとして広く知られています。
作曲者のサリバンは讃美歌や歌曲の他にもウィリアム・S・ギルバート(劇作家・作詞家、William S. Gilbert, 1836年 - 1911年)と
組んでオペラを創った事で知られています。
このサリバンとギルバートのコンビは、イギリス出身の世界的シンガーソングライター、ギルバート・オサリバンの名前の由来にもなっています。
サヴォイオペラで「ミカド」や「軍艦ピナフォー」「近衛兵」などの傑作を作曲したアーサー・サリヴァンはイギリス音楽で多くの美しいメロディーを書きました。
ヴィクトリア~エドワード朝の大英帝国が最も光り輝いた時代を音にし、ユーモア溢れる喜劇の舞台でも気品を忘れない彼の音楽は、
美しさの中にほのかな翳りを漂わせている点で、人気の高いエドワード・エルガーと通じるところがあります。
この歌曲「Lost Chord」は比較的知られている作品です。
この詩は作曲者が兄のためのレクイエムとして書いた作品で、オルガンの荘厳な響きと共に聴くと、大変厳粛な気持ちになります。
レクイエムといっても悲しいメロディではなく、明るくも荘重な、そしてオルガンのまさに「Lost Chord」ともいうべき偉大な和音が印象的です。
特に素晴らしい盛り上がりが最後を飾ります。哀愁を帯びた美しい和声と旋律を味わえる作品です。
アーサー・シーモア・サリヴァン(Sir Arthur Seymour Sullivan, 1842年5月13日 - 1900年11月22日)は、
ロンドンで生れました。父親は軍楽隊の隊長をしていて、アーサーは8歳になる頃には父のバンドで使う楽器を器用に操るようになっていました。
ベイスウォーター (Bayswater) の私立学校に行った後、王室礼拝堂の合唱隊への加入を認められ、チェイニー・ウォーク (Cheyne Walk) にある
その合唱隊の学校に通うようになりました。その頃、彼は賛美歌や歌を作曲し始めています。
1856年、サリヴァンは最初のメンデルスゾーン賞を授与され、王立音楽アカデミーに学生として2年間在籍します。
1858年(16歳)に、サリヴァンはライプツィヒへ旅行し、そこで勉学を継続し指揮法を学びました。彼はこの期間に著しい音楽的な成長を遂げたのです。
1862年にロンドンに帰り、クリスタル・パレスで演じられたシェイクスピアの「テンペスト」の付随音楽が誕生しています。
サリヴァンは次第に、英国最高の作曲家として評価されるようになっていきました。1866年に「交響曲ホ長調(アイリッシュ)」の演奏会が開かれました。
この当時の作品には、「イン・メモリアム (In Memoriam)の序曲」と「チェロ協奏曲」(1866年)、
オラトリオ「放蕩息子 (The Prodigal Son)」(1869年)、「失われた琴線 (The Lost Chord)」(1877年)等があります。
歌詞
Seated one day at the organ,
I was weary and ill at ease,
And my fingers wandered idly
Over the noisy keys.
I know not what I was playing,
Or what I was dreaming then;
But I struck one chord of music,
Like the sound of a great Amen.
It flooded the crimson twilight,
Like the close of an angel's psalm,
And it lay on my fevered spirit
With a touch of infinite calm.
It quieted pain and sorrow,
Like love overcoming strife;
It seemed the harmonious echo
From our discordant life.
It linked all perplexed meanings
Into one perfect peace,
And trembled away into silence
As if it were loth to cease.
I have sought, but I seek it vainly,
That one lost chord divine,
Which came from the soul of the organ,
And entered into mine.
It may be that death's bright angel
Will speak in that chord again,
It may be that only in Heav'n
I shall hear that grand Amen.
日本語意訳
ある日オルガンの前に腰掛け
私は落ち着かない気持ちのまま
何を考えるでもなく
私は鍵盤を叩いていた
何を弾いていたのか思い出せないし
何を夢想していたのかも覚えていない
しかし、ひとつの和音だけは鳴り続けた
偉大なアーメンの響きのように
その調べは深紅の夕暮れの中
天使たちの歌う詩編の余韻のように満ち溢れ
限りない安らぎの感触で
私の昂ぶる心を静めてくれた
すると痛みや悲しみは消え去った
愛が憎しみに打ち勝つように
それは不協和音に満ちた私たちの人生が
妙なる調和へとこだまするようだった
すべての混乱は結び付けられ
ひとつの完全な安息となった
そして震えながら和音は静寂の中へと消えた
消え行くことを惜しむかのように
それから私はむなしく探しつづけてきた
オルガンの精髄より沸き上がり
私の中へと入り込んだ
あの神々しい一つの和音を
死を司る天使のみが
その和音を再び鳴らすことができるのだろう
再び私がその偉大なアーメンの響きを聴けるのは
天に召されたその時なのだろう
アトリエ・アニマート
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