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クラリネット五重奏「愛の喜び」クライスラー 楽譜

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クラリネット五重奏「愛の喜び」クライスラー
Liebesfreud
Fritz Kreisler

編成はCl.4本、Bs,Cl.です。
サックス五重奏版、金管五重奏版、木管五重奏版は発売中です。

20世紀初頭の美しい名曲を、ぜひお楽しみください。
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/DUNjOoy339g

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html

『愛の喜び Liebesfreud』は、オーストリア出身の音楽家フリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler/1875-1962)による
ヴァイオリンとピアノのための小作品です。
同じくクライスラーによる作品『愛の悲しみ Liebesleid』と対を成す楽曲で、さらに『美しきロスマリン』を加えて
三部作として扱われることもあります。

クライスラーは、ロシアのピアニスト、セルゲイ・ラフマニノフと親交があり、ラフマニノフはクライスラーの
『愛の喜び』『愛の悲しみ』の2曲をピアノ独奏用に編曲しています。
一般的に、作曲家が愛や女性を題材とした作品を作曲する際、当時の作曲者にとって大切な存在である特定の女性が
実在している場合が少なくありません。

クライスラーの場合は、1901年に知り合い翌年に結婚した妻との出会いが『愛の喜び』誕生に大きく影響しているようにも
考えられます。
クライスラーは1901年(26歳頃)、アメリカからヨーロッパに戻る船の中で、アメリカ人女性のハリエット・リース(Harriet Lies)に
出会い、一目惚れしてすぐに婚約までこぎつけました。
ハリエットはブルックリンの裕福な煙草商の娘で離婚歴もありましたが、社交的で聡明な彼女はクライスラーの性格や
音楽の才能をすぐに理解しました。二人は翌1902年にニューヨークで結婚式を挙げ、晴れて夫婦となりました。

彼女は妻としてだけではなく、演奏家としてのクライスラーを直接支えるマネージャーとしても有能さを発揮し、
自宅での練習スケジュール管理から、演奏会のギャラ交渉まで、表と裏でクライスラーの音楽活動を支える大きな存在となっていきました。

ハリエット・リースと出会った後に『愛の喜び』が作曲されたとすれば、その愛とはハリエットへ向けた愛情であったのではないでしょうか。
『愛の喜び』や『愛の悲しみ』は最初に1905年に出版され、その後1911年に別の歌集にまとめられたとされており、
時期的にも結婚から数年後のことです。

ちなみに、ドイツ語タイトル「Liebesleid」の「leid」は本来「苦しみ」とも解釈できるので、将来の妻との恋愛中に感じていた
胸の苦しみだったのかもしれません。
『愛の喜び』は2006年に放送されたドラマ「のだめカンタービレ」第9話では、クライスラー『愛の喜び』が挿入曲として使われていました。

第9話では、のだめの催眠術によって飛行機恐怖症に打ち勝った千秋が登場。のだめのために北海道に行ってカニを土産に持ち帰り、
カニを届けにハリセン宅にいるのだめに会いに行くシーンで『愛の喜び』が流れます。

テレビ朝日系列で1998年から2016年まで放送されていたバラエティ番組「いきなり!黄金伝説。」では、人気コーナー「1ヶ月1万円節約生活」で、
クライスラー『愛の喜び』が挿入曲として使われていました。

『愛の喜び』、『愛の悲しみ』、そして『美しきロスマリン』の3作品は初演当時、クライスラー作曲の作品としてではなく、
オーストリアの音楽家ヨーゼフ・ランナー(Joseph Lanner/1801-1843)の作品(の編曲)として発表されていました。
ヨーゼフ・ランナーといえば、ヨハン・シュトラウス一家に先立ってウィンナ・ワルツの様式を確立させた「ワルツの始祖」とも言うべき名作曲家です。

オーストリア出身のヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラー(Fritz Kreisler/1875-1962)は、自分が作曲した楽曲を
昔の作曲家による作品として発表するという「偽作」を行った音楽家として知られています。

例えば、クライスラーの代表曲『愛の喜び』や『愛の悲しみ』などは、「ワルツの始祖」ヨーゼフ・ランナーの作品を編曲した楽曲として発表されていました。
クライスラーの偽作は一曲や二曲ではなく、『ヴィヴァルディの様式による協奏曲』や『バッハの様式によるグラーヴェ』など、
主にバロック期の作曲家に関連する偽作を数多く発表していました。
これらの偽作はすぐに発覚することはなく、発表されて数十年も経ってから、本人が還暦を過ぎた頃にさらっと認めて大騒ぎになりました。

偽作の意味や理由・動機については諸説あるようで、
クライスラーの偽作は、自分のコンサートで演奏プログラムに自分の作品ばかり並ぶのを避けたいという意図があったというものです。

その理由については彼のいたずら心によるものであるとか、注目を集めるためにそうしたとか、諸説ありますが、
本人は「プログラムに自分の名前ばかり並べるのは不遜に思えた」と語っています。
発表後間もなく偽作に気付いた人もいましたが(ハイフェッツやエネスコなど彼の親しい友人達)、評論家達は当初、手放しで賞賛していました。

これは、自分の名前ばかり並んで出しゃばり過ぎるから謙虚にしたいといった理由だけではなく、あくまでも観客の立場に立って、
同じ作曲家による(同じ作風の)曲だけでは観客が飽きてしまうだろうという配慮(サービス精神)があったようです。

作曲者の名前だけ変えても同じ作風では観客に飽きられてしまいそうですが、クライスラーの偽作は様々な作曲家の作品の一部を引用して
編曲しているので、その点では発覚しにくかったと考えられています。。

また、演奏家が作曲することに当時偏見があったこと、そして活動中の名ヴァイオリニストの作品だと他の演奏家が扱いにくいなどの理由が
考えられるようです。
演奏家の作曲ということに偏見を抱く人が多いと彼自身が感じていたことと、もし、存命中の「大ヴァイオリニスト・クライスラー」の
作曲ということになると、同時代の他のヴァイオリニストが遠慮して弾いてくれないだろう、という危惧があったからです。
クライスラーの偽作は、他者への深い配慮の末に決断された苦肉の策であったようです。
新聞社Webサイトの記事でも、
クライスラーの釈明は「自作ばかりでは聴衆がうんざりする」「私の名が前面に出ては同業他者が弾きにくい」の2点だというふうに
同様の理由・動機を挙げています。

アトリエ・アニマート
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