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金管四重奏 イタリア風パヴァーナによる変奏曲 楽譜

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金管四重奏 イタリア風パヴァーナによる変奏曲
アントニオ・デ・カベソン
Diferencias sobre la Pavana Italiana
Antonio de Cabezon

編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。
木管四重奏、サックス四重奏、クラリネット四重奏版は発売中です。
典型的なイベリア半島のルネッサンス音楽を、ぜひお楽しみください。
お求めの際はこちらからお願いします。

アトリエ・アニマート・ショップ
https://animato.official.ec/

参考音源
https://youtu.be/8fnSEhkyhEw

Youtubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ

アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3
https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html

スペインの盲目の作曲家、オルガニスト、アントニオ・デ・カベソン(1510頃-1566)の「イタリア風パヴァーナ」を題材にした
ディファレンスの作品です。
16世紀、ヨーロッパ大陸の西の果てのイベリア半島に、偉大な盲人オルガン奏者が出現します。
それがアントニオ・デ・カベソン(1510ごろ-1566)です。
当時のスペイン音楽の技法に、西洋音楽史上はじめての変奏曲形式と言われる
「ディフェレンシアス(diferencias、スペイン語で「たがいに異なるもの」の意)というのがありますが、
ディフェレンシアス発展の立役者だったのが、ほかならぬこのカベソンです。

ランディーニと同様、カベソンも幼少時に失明しましたが、オルガン演奏技法を習得すると、1539年以後、
スペイン王家に仕える音楽家として身を立てます。彼は「ディフェレンシアス」と、
もうひとつスペインバロック特有の変奏曲様式「ティエント」によるオルガン独奏曲を数多く残しました。
鍵盤音楽の大家として名を馳せたカベソンは「スペインのバッハ」の異名をとり、つづく世代のコレア・デ・アラウホとともに、
スペインバロックのオルガン音楽黄金時代を築いたのです。

16世紀から18世紀にかけてのイベリア半島の鍵盤楽器のレパートリーの作品には、多くの版で誤りがあり、その中には重要なものもあります。

これらは、転写や印刷の場合もあります
。しかし、多くの場合、これらの誤りは原典にすでに存在しており、その多くは後期写本です。

著者のオリジナルではありません。

Antonio de Cabezon (c1510-1566), Castrillo Matajudios (Burgos) アントニオは、若い頃から目が見えませんでした。
しかし、音楽的な資質を買われて、イザベラ・カトリックやシャルル5世などの宮廷で音楽家として活躍することになりました。
その後、フィリップ2世の主人となり、ヨーロッパを旅行する際に同行し、フィリップ2世とメアリー・チューダーとの結婚の際には
ロンドンへも赴きました。
当時、最も優れたキーボード奏者の一人とみなされています。彼の音楽は典型的なイベリア音楽で、
ハープ奏者や吟遊詩人によって演奏されたこともありま。ベネガス・デ・ヘネストローサの本には、すでにいくつかの作品が収録されていましたが、
それらを出版したのは主に息子のエルナンドでした。エルナンド自身は、
「カベソンが即興で演奏したときが本当の神童であり、これらの出版物はパン屑に過ぎない」と語っています。

アントニオ・デ・カベソンは、叔父が教区の総督を務めていたパレンシアで音楽の訓練を受けました。
1526年にイザベラ王妃の礼拝堂のオルガニストになり、その後フィリップ2世に仕え、王位に就く前も後も、
王とイギリス女王メアリーとの結婚に伴う海外旅行などに同行しました。当時のキーボード奏者としては第一人者でした。
彼の3人の息子と2人の娘も王室に仕え、そのうち前者2人はオルガン奏者、作曲家として活躍しました。


鍵盤音楽

アントニオ・デ・カベソンは、オルガン奏者、クラヴィコード奏者として卓越した存在でした。
彼の鍵盤音楽は、技巧と雰囲気の異なる29のティエントス、俗曲の変奏曲であるディフェレンシアス、詩篇の8音を和声化した
ベルシージョ、マニフィカト、そして他の作曲家のポリフォニック作品に基づく作曲であるグローザから構成されています。


アントニオ・デ・カベソン(1510-1566)はスペインのルネサンス時代の作曲家、オルガニストで
彼は幼児期に失明したものの、素晴らしい音楽的才能を発揮し、オルガンと鍵盤楽器のための作品を数多く残しました。
当時はジョスカン・デ・プレの音楽が流行していて、カベソンも彼の声楽曲を鍵盤楽器用に編曲したものもありますが、
一方、当時としては先鋭的な技法を用い、後のバロック音楽を先取りするかのような作品も数多くあります。
彼の代表作であるティエントとは、イベリア半島に発生したポリフォニー様式の器楽作品の様式で、
スペイン語の「触れる」という意味のtentarが語源と言われていて、その起源はフォリア(狂乱を表す舞曲)や、
民謡にさかのぼることができます。形式は変化に富んでいますが、カベソンの曲は即興的な前奏とリチェルカーレを元にした、
比較的厳格なもので、オルガン音楽の発達にも多大なる貢献をしています。

アントニオ・デ・カベソン(Antonio de Cabezon, 1510年3月30日 ブルゴス - 1566年3月26日)は、スペインのルネサンス音楽の
作曲家・オルガニスト。幼児期に失明した。オルガンのためのティエントで有名。多くの作品が出版譜のかたちで現存します。
カベソンの作品は、現存する初期のオルガン作品の一つです。
作品には多くのIntabulations(ジョスカン・デ・プレなどのポリフォニー声楽を鍵盤楽器に編曲したもの)、ティエント、
ディフェレンシアスがあります。

生前に40曲がVenegas de Henestrosaの編纂したLibro de cifra nueva (Alcala de Henares, 1557)に収められ出版されましたが、
大部分は彼の死後、息子のエルナンドによってObras de musica para tecla, arpa y vihuela (Madrid, 1578)として刊行されました。
この中に収められた275曲のほとんどが、オルガンないし他の鍵盤楽器のためのものです。撥弦楽器とアンサンブルのための器楽曲、
歌曲も作曲しましたが、今はただ1曲の歌曲が残っているのみです(Cancionero de la Casa de Medinaceli中のInvocacion a la letania)。
クエンカのカテドラルに所蔵された1611年の楽譜目録にカベソン作のミサ曲が載っていますが、おそらく他の多くの曲もそうだったように、
曲そのものは失われました。

ティエントはイベリア半島で誕生したポリフォニー様式の器楽であり、tastar de corde(即興的な前奏)と
リチェルカーレ(即興的前奏、後に発達して厳格な模倣対位法による作曲法)に関連づけられてきました。
カベソン作の29のティエントが現存している。うち14曲がLibro de cifra nuevaに収められていますが、
これらはすべて長い音価で書かれていて、模倣対位法と非模倣的な部分が交互に現れます。通常3ないし4つの主題があり、
最初の主題がもっとも展開されます。非模倣的な部分では頻繁に、拡張された2重奏、オスティナートに変化して行く動機といった、
当時のこの分野としては珍しいな技法が用いられています。別の12曲がObras de musicaに収められていて、
6曲は若い頃のもの、6曲は晩年のものです。初期の作品が多くの点でLibro de cifraに収められた作品に似る一方で、
後期のティエントはより短い音価、より長く特徴的な主題を用いる傾向があり、多くの特徴がバロック音楽を先取りするものとなっています。

変奏曲を得意としていたカベソンですが、盲人ゆえに研ぎ澄まされた感覚があったのでしょう。
多声的な作品が多いのですが、旋律の織りあいや構成のバランス感覚が素晴らしい作品が見られます。
鍵盤音楽黎明期にこれほどまでに驚異的な作品を書き、オルガン音楽界の扉を開きました。
肖像画は残念ながら残っていないようです。

アトリエ・アニマート
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