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金管四重奏 フーガ(フランス風カンツォーネ)楽譜
¥1,500
金管四重奏 フーガ(フランス風カンツォーネ) Canzona Francese Giacomo Brignoli (c.1550-c.1600) 編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。 Hn.パートはTp.でも演奏可能です。 サックス四重奏版、木管四重奏版、クラリネット四重奏版は発売中です。 イタリア・バロック音楽の明快な作品を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/QWy2XZ9w6FE Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html ジャコモ・ブリニョーリはイタリア(ベルガモ)出身のオルガニストです。 この作品は1607年にオルガンのために書かれたBernhardSchmidjunのTabulaturbuchに収録されています。 明快な四声フーガで「フランス風カンツォーネ」の副題が付けられています。 原調はC Durです。出版時に2箇所の誤りだと思われる音があり、修正してあります。 よく知られているとは言えない作品ですが、シンプルな中にイタリアの明るい光を感じさせてくれるピースです。 「イタリア・バロック音楽」 ルネッサンスの時代は、イタリアのフィレンツェとヴェネチアが、絵画の世界の中心でした。しかし、17世紀バロックの時代はローマが中心となります。 これは16世紀、プロテスタントの宗教改革の後、カトリック教会が立て直しを図った対抗宗教改革の成功によるものです。 この政策でカトリック教皇はローマの再建を図り、16世紀末に聖堂建築、都市整備が行われました。音楽家や美術家の仕事がたくさんあったのです。 バロック様式は、17世紀初頭イタリアのローマで始まりました。それはすぐにヨーロッパ中をフランス、スペイン、ポルトガルへと広がり、 その後オーストリア、ドイツ、ロシアへと広がっていきました。このスタイルは、活気、コントラスト、精巧な装飾、深い色、また壮大さを使い、 驚きと畏怖の念を呼び起こすものでした。バロック様式は、建築、文学、絵画、彫刻、踊り、また音楽などあらゆる芸術に影響を与えました。 バロック音楽の分野では、16世紀後半にイタリアのいくつかの都市でこの時代が始まりました。政治的独立と経済的多様性のおかげで、 これらの都市は、パレストリーナとディ・ラッソの作品で切り拓かれた後期ルネサンスの古典的な理想からは大きく逸脱した、いくつかの ユニークで個人的な音楽スタイルを発展させました。 これらの都市の中でも最も言及に値する二つの都市は、文化と政治の中心地であるヴェネツィアとフィレンツェです。 ヴェネツィアでは、聖マルコ教会がジョヴァンニ・ガブリエリのポリコラル音楽を発展させるための地理的な環境として機能していました。 このスタイルは、声楽と器楽を備えた、空間的にいくつかに分けられた合唱団を擁するという原則に基づいたものでした。 これは、同時に演奏する場合、後期ルネッサンス期の複雑な模倣的ポリフォニーの理想からは概念が大きく異なる、 より単純なホモリズミックな和音の感触を必要としていました。 同じ時期のフィレンツェでは、フィレンツェのカメラータとして知られる知識人、人文主義者、芸術家らのグループが、 言葉と音楽が一つになりながら、ルネッサンスのマドリガーレとは異なる形で古典ギリシャ演劇の理想を模倣しようとしました。 音楽的な設定は、テキストの自然な話し言葉の抑揚を妨げてはならず、単語は可能な限り明確に表現されるべきとされます。 この新たな音楽の概念に付随する形で、ルネッサンスのモテットとマドリガーレの持つ複雑な対位法の性質には適していなかったので、 テキストに干渉しない楽器によって作られた単純な和音の感触に取って代えられました。 こうした発展は、モノディと呼ばれる新たな歌唱スタイルを生み出し、バロック音楽時代で最も重要な革新となりました。 バロック時代の大きな成果の一つは、器楽音楽による音楽表現の真剣で独立した重要な手段としての確立でした。 ジョン・ダウランドのリュート歌曲のように、楽器は主に人間の歌声の伴奏として機能していました。 18世紀初頭にドメニコ・スカルラッティとヘンデルの貴重な出会いがありした。この二人の作曲家は、友好的な音楽コンクールを行い、 スカルラッティはチェンバロで、そしてヘンデルはオルガンで勝利を収めたのでした。 この時代の社会変化と公共のコンサートの広がりによって、リュートの人気は下火になり、チェンバロとオルガンが台頭しました。 こうして作曲家たちの関心は鍵盤楽器へと転換されていきました。またこの時代には、いくつかの新たな楽器のジャンルが編み出され、 大きく発展を遂げた時代でもありました。有名なものでは、前奏曲、コラール前奏曲、フーガ、トッカータ、組曲、ソナタ、協奏曲、 またコンチェルト・グロッソなどがありました。 クラシック音楽の世界では、バロック音楽のバッハ・ヘンデルが別格扱いになっていますし、古典ではモーツァルト・ベートーヴェンなどの 才能をあがめる人が多いのですが、イタリアバロックの作曲家では一般に有名なのはヴィヴァルディ、それに次いでせいぜい コレルリぐらいで、ほかの作曲家たちは、あまり高い評価が与えられていない傾向があります。 しかし、実は18世紀当時の西欧では、イタリアこそが、きらめく星のごとく最も多くの優れた音楽家たちが競う音楽の最先端の地域と 考えられていました。ヘンデルもバッハの息子たちもモーツァルトも、みんなイタリアで研鑽を積みました。 またイギリスのような、財力はあっても音楽文化はやや遅れていた国は、盛んにイタリアから音楽家を招いて音楽家不足を補っていました。 イタリア・バロック音楽が忘れられた存在になってしまった経緯には理由があります。 たとえば絵画であれば、ルネサンスの大家・ミケランジェロやレオナルド・ダ・ビンチの作品も、バロック時代のリューベンスや レンブラントの作品も、いつでも教会や美術館で見られました。しかし音楽は、いくら楽譜は残っていても演奏されないことには それは存在しないに等しいのです。そして、演奏する音楽家の数が限られている以上、過去の作品をしのぐ人気のある作品が次々に出てくれば、 演目は新しい作品に偏ってしまい、古い作品はしだいに埋もれていってしまいました。 18世紀末からはドイツ・オーストリアにはハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン・シューベルトら音楽史上最高の天才たちが続々と 登場したのに対し、19世紀イタリア音楽は、オペラにおいては重要な作曲家であるロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、プッチーニなどが 挙げられますが、器楽曲とではドイツ・オーストリアに圧倒されていました。 現在に至ってもなお、クラシック音楽の演奏市場では19世紀作品が圧倒的な地位を占めていて、「バロック音楽」全体に対する需要が 少ないなかで「バロックはバッハとヘンデルで十分」といった雰囲気があります。 バッハやヘンデルやテレマンに決して劣らない素晴らしい才能を持ち、叙情性や色彩感などの点で、ドイツ系作曲家たちをはるかに凌駕する 魅力も豊かに持っている、イタリアバロックの名作の数々を心ゆくまで楽しみたいものです。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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クラリネット五重奏 第一組曲 作品28 から3.行進曲 楽譜
¥1,800
クラリネット五重奏 第一組曲 作品28 から3.行進曲 Suite for Military Band Op.28 Gustav Holst 編成はCl.4本、Bs,Cl.です。Bs.Cl.はBsn.に変更可能です。 サックス五重奏版、木管五重奏版、金管五重奏版は発売中です。 上記の各編成八重奏+打楽器で第二組曲も発売中です。 ホルストのイギリス情緒豊かな名曲を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/iueeQP8G6uQ Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html 吹奏楽のための第一組曲(Suite for Military Band)作品28は、グスターヴ・ホルストが作曲した吹奏楽のための組曲です。 第1組曲変ホ長調作品28aと第2組曲ヘ長調作品28bの2曲があります。 当時はまだ吹奏楽というジャンルが完全には確立されておらず、イギリス軍楽隊もオーケストラからのアレンジ曲などを中心に演奏していました。 そんな中でホルストは管楽器と打楽器の編成からなる「第1組曲」「第2組曲」を書いたわけですが、やはり編成の関係もあって作曲された当初から すぐに取り上げられたわけではありませんでした。 しかし、1920年代に入ってから公の場で演奏されるようになってくると、「第1組曲」「第2組曲」共に徐々に評価を上げるようになります。 そしてついには他の作曲者にも管楽器・打楽器の編成で独自の曲が構成できることを認識させるに至ります。 そういった点でホルストが吹奏楽の歴史において果たした役割は非常に大きいと言えるでしょう。 「吹奏楽の原点」とでも言ってもよい作品です。 ホルストは吹奏楽曲を複数残していますが、これらの組曲はその中でも初期の作品であり、ブラスバンドのための『ムーアサイド組曲』(1928年)などより 20年ほど前に書かれました。フレデリック・フェネルは「この作品における楽器法は、バンド編成を念頭に考え抜かれている」 「もしこのスコアを真に理解したならば、それは音楽と指揮というものすべてを理解したのと同じだ」と述べていて、 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの『イギリス民謡組曲』、パーシー・グレインジャーの『リンカンシャーの花束』などと並び、 吹奏楽の分野における古典的な演奏会用作品としてきわめて重要な作品です。 2曲を揃えた世界初録音は、フェネルとイーストマン・ウィンド・アンサンブルによって1955年に行われました。 第1組曲 1909年に作曲されたとされるが、作曲の事情や目的ははっきりしていません。王立軍学学校(英語版)、通称ネラー・ホール(英語: Kneller Hall)で 1920年6月20日に公開演奏されたことが確認されています。娘のイモージェン・ホルストの調査によると、1909年には演奏が行われていたとされます。 初出版は1921年です。1948年のブージー・アンド・ホークス社による版が慣用版として広く使われてきましたが、これには多くの変更が含まれていて、 1970年に自筆譜が公開されたことによって、1984年以降に複数の「原典版」が出版されています。 ホルストの自筆譜の時点ではオプションのパートが多く設けられ、多様な編成に対応できるように書かれています。 このこともあって、校訂によって楽器編成には違いが見られます。 ホルスト自筆譜では最小編成では19人(打楽器を含む)で演奏することができます。自筆譜ではこれらのパートの下に ピアノ譜(コンデンススコア)が書かれていました。 全3楽章。各楽章のすべての主題は第1楽章の冒頭動機(二度-五度)から派生したもので、一種の循環形式で作られています。 また対位法の技術も活用され、全体に緊密に構築されています。第1楽章にバロック時代の形式が用いられているのは、 この時期にホルストがヘンリー・パーセルの作品の研究を行っていたこととの関連が指摘されています。 第1楽章 シャコンヌ Allegro moderato 変ホ長調 3/4拍子 変奏曲形式 爽快感のある簡潔なテーマを繰り返しつつ、装飾的な変奏を被せていきます。雄大な展開が素晴らしい曲です。 第2楽章 インテルメッツォ Vivace ハ短調 - ハ長調 2/4拍子 - 4/4拍子 - 2/4拍子 - 4/4拍子 三部形式 冒頭に現れるリズミカルで躍動的なテーマがなかなか格好よく、軽快に進んでいきます。 中ほどで民謡風のテーマが現れ、その後、これら2つのテーマのモチーフが組み合わされ、展開されます。 第3楽章 マーチ Tempo di Marcia 変ホ長調 - 変イ長調 - 変ホ長調 2/2拍子 三部形式 「マーチ」は、いかにもマーチという感じでありながら、どことなくもの悲しさの付きまとうテーマと、民謡風のテーマから成ります。 結尾ではやはり2つのテーマが組み合わされ、さらには「シャコンヌ」のテーマのモチーフも再登場します。 軽快なマーチのテーマに乗って民謡風テーマが雄大に奏される様は壮観で、全曲を締めくくるにふさわしい結びです。 ホルストはスコアの冒頭に「各楽章は同一のフレーズで構成されているため、この組曲は休みなしに通して演奏されることを望む」と記しています。 個々の楽曲の造形は緻密、楽曲の配置も絶妙、極めて入念に設計された構成を持った音楽です。 「間奏曲」と「マーチ」で現れる民謡風のテーマは「シャコンヌ」のテーマから派生した創作です。ホルストは1900年代中ごろに、 学友のヴォーン・ウィリアムズらと共にイギリス各地の民俗音楽の採取と研究を行っていますが、その優れた成果のひとつが組曲第1番であると言えます。 この作品の民俗的な節回しの旋律の醸し出す独特の哀感は、イギリス音楽ファンには堪えられない魅力です。 管楽器の表現力の豊かさも特筆すべきもので、吹奏楽の醍醐味を存分に味わえる作品でもあります。全曲の演奏時間は約11分です。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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サックス五重奏 ショパン前奏曲 第4番 Op.28-4 楽譜
¥1,300
サックス五重奏 ショパン前奏曲 第4番 Op.28-4 ショパン :24のプレリュード(前奏曲集) CT169 ホ短調 Chopin, Frederic:24 preludes Prelude No.4 e-moll Op.28-4 CT169 編成はサックスのソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。 ソプラノはアルトで演奏可能です。アルトのパート譜は同梱しています。 金管五重奏版、木管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。 ショパンの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/RUBvvAswe5c Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html フレデリック・ショパン作曲の前奏曲(ぜんそうきょく、Prelude)は、ピアノのための作品。24曲の前奏曲から成る曲集と独立曲2曲の、計26曲です。 ショパンの前奏曲は以下の26曲です。 24の前奏曲作品28 24 Preludes 前奏曲嬰ハ短調作品45 Prelude 前奏曲変イ長調(遺作)Prelude いずれも非常に短い小品す。ここでいう前奏曲とは、何かの前奏ではなく、前奏曲風の作品、または、 J.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集にある前奏曲(第1巻、第2巻ともに前奏曲とフーガ(遁走曲)の一対で24の長短調すべてに対応する48曲が含まれる)のような作品、 というような意味です。前奏曲は形式にとらわれない自由な転調、劇的な展開を見せバッハの時代には革命的な内容でした。 また24の調を使用するというのも前例のないことであり、ショパンが前奏曲と銘打ったのは作曲者への敬意だけでなくその革新的な内容に挑もうという意図がありました。 24の前奏曲作品28は、1839年1月にマジョルカ島で完成しました。完成の時期はユリアン・フォンタナ宛の手紙によって確認できますが、 着手の時期については明らかでなく1831年から1838年まで諸説あります。出版は1839年の9月になされ、フランス版はカミーユ・プレイエルに、 ドイツ版はヨゼフ・クリストフ・ケスラーに献呈されました。24曲がすべて異なる調性で書かれていますが、これはJ.S.バッハの平均律クラヴィーア曲集に 敬意を表したものといわれています。しかし、曲の配列は異なっていて、ハ長調 - イ短調 - ト長調 - ホ短調 …と平行短調を間に挟みながら5度ずつ上がっていくという 順序になっています。ラフマニノフ、スクリャービン、ショスタコーヴィチも後に同様な前奏曲集を創作しています。 アンコールピースとして個別に演奏されることもありますが、現在ではむしろ24曲全体で一つの作品と考える考え方が主流であり、全曲通して演奏されることが多い作品です。 また曲の構成もほとばしる感情をむき出しにするものもあれば、優雅さや穏やかな心を感じさせるのもあり、全曲通して聞いていても聴衆に単調さを感じさせません。 演奏時間は全曲で40~45分程度です。 ショパンの24の前奏曲は、J.S.バッハの「平均律クラヴィーア曲集」から大きな影響を受けたと言われていて (彼はバッハを尊敬していた)、 平均律における24の全ての調性を用いて書かれています。 その曲の配列は ハ長調を起点として5度循環形式となっており、ハ長調の次に平行調のイ短調、 その次に完全5度上のト長調とホ短調、という並びになっています。 その後も順次♯記号が1つずつ増えていきますが、第13番を嬰へ長調 で書き、第14番を変ホ短調と、ここで♯記号から♭記号に変え、 ♯と♭の総数が同じになるように対称に 配置させています。 ショパンの前奏曲は、一曲一曲が極めて簡潔に書かれていますが、そのなかに豊かなロマンを たたえた美しい楽想が絶え間なく流れ出て、 聴く者の心に真っ直ぐに流れ込んできます。穏やかな長調 の作品と激情ほとばしる短調の作品が交錯してドラマが築き上げられていくところも大きな魅力で、 この作品は「雨だれの前奏曲」だけでなく、是非最初から最後まで聴き通してもらいたい作品です。 一つの作品としての必然的な大きな流れとして聞こえてくるはずです。興味深いのはショパンが 24の各々の調性に対してどのように感じていたかを感じ取ることができる点です。 なお、作曲の時期については一般に1836年から1839年と言われていて、「雨だれの前奏曲」を含め 本作品にまつわる、 マジョルカ島「ヴァルデモーザの僧院」での数々のエピソードはかなり信憑性の低い推測かも知れません。 事実、ショパンは、ジョルジュ・サンドとマジョルカ島への逃避行を決意したとき、この作品はほとんど書き上げており、出版社と契約を交わし、 その出版の前金と受けとって、それを 旅費の一部に当てていたようです。 第4番 ホ短調 Largo、2分の2拍子。単調な右手の旋律を左手の半音階和声が支えています。作曲者の葬儀のときに演奏されたといわれていて、 第6番と共にルイ・ジェームズ・アルフレッド・ルフェビュール=ヴェリーがオルガンで演奏しました。 左手の連打の伴奏に乗って右手が物憂い旋律を奏でます。その憂鬱なハーモニーは微妙に色調が変化し、 悲痛な叫びのクライマックスを終えると徐々に静まっていき、うなだれるように終わります。 ショパンの涙の味のする素晴らしい作品で、「マジョルカ島のヴァルデモーザ僧院」で作曲されたような趣を強く感じます。 冒頭に「espressivo;表情豊かに」の指示が書き込まれています。前奏曲集全24曲の中で、「espressivo」の指示があるのは、唯一この曲だけです。 そもそも,ショパンは自分の作品を演奏する際には,どの作品であっても「espressivo」であることを求めました。 ショパンの作品を演奏するときには、「espressivo」と書かれていなくても、「espressivo」で演奏するのが当然なのです。 にも関わらず、ショパンはあえて「espressivo」と書き込んでいます。ショパンが、いかにこの曲に想いを込めて演奏してほしかったのか。 その強い願いが「espressivo」の書き込みから伝わってきます。 また、一つ(または2~3音)下の音へ下る音型を”ため息の動機(モチーフ)”といいます。 バロックの時代から多くの作曲家が用いてきました。J.S.バッハは多くの作品で”ため息のモチーフ”を用いています。 モーツァルトの交響曲第40番の冒頭のメロディも”ため息のモチーフ”が使われています。 ブラームスの交響曲第4番の冒頭のメロディも”ため息のモチーフ”が使われています。 右手の旋律は,いわゆる”ため息のモチーフ”が静かに何度も同じ音で繰り返されています。 古来より多くの作曲家が用いてきた”ため息のモチーフ”ですが、ふっと音が下に下るたびに、切なさや儚さ,静かな憂いが噛み締められます。 この作品は極限まで余分なものが削ぎ落とされていて、それでも和声の移ろいゆくさまや色彩豊かな響きに溢れている曲になっています。 「果たして、彼の不安は激しいものであったが、凍りついてしまったように、絶望の果ての落ち着きのなかにあった。そして、涙を流しながら、美しいプレリュードを弾いていた。」 ~ジョルジュ・サンドの回想より~ アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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木管四重奏 6つのウィーン ソナチネ:モーツァルトからNo.1-4 楽譜
¥1,600
木管四重奏 6つのウィーン ソナチネ:モーツァルトからNo.1-4 6Wiener Sonatinen No.1-4 Mozart, Wolfgang Amadeus 編成はFl.、Ob.、Cl.、Bsn.です。 金管四重奏(五重奏)版、クラリネット四重奏版、サックス四重奏版は発売中です。 モーツァルトの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/RHsyDVzwTk0 Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html この曲は元来2本のバセットホルンとファゴットのための「5つのディベルティメント」(1789年)であったものを、ピアノ用に編曲した作品です。 モーツァルトの形式構成を学ぶのに最良の楽曲です。 ソナチネ第1番(モーツァルト) モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart/1756?1791) 『ソナチネ第1番』(K.V.439b)は、モーツァルト作曲「6つのウィーンソナチネ」第1番目の楽曲です。 原曲は、2本のクラリネット(バセットホルン)とファゴットのための「ディヴェルティメント Divertimento」です。 編曲者については確たる資料が残されていません。ウィーンで作曲されたため"ウィーンのソナチネ"とも呼ばれています。 第4楽章アレグロは、日本では人気テレビ番組「いきなり!黄金伝説」の料理シーンでBGMとして頻繁に使用され、メロディーは広く知られています。 モーツァルトがこの曲を書いた1783年は、結婚したばかりのコンスタンツェとの間に第1子が生まれています。 その1か月後、子どもを保母に預け、病弱な妻を連れてザルツブルクへ3か月間里帰りをします。 まず、姉のナンネルの誕生日祝いをし、友人、知人を訪問しました。毎朝ミサへ行き、散歩、射的、トランプ遊びなどに興じ、 シェイクスピアの芝居などを多く鑑賞して過ごしていました。 その後ウィーンに戻ると、保母に預けていた子どもが腸閉塞で死んでいたことを知ります。 悲しみにくれたモーツァルトはもう2度と生まれ故郷のザルツブルクに帰ることはありませんでした。 日本ではテレビのバラエティ番組の、BGMとしてもお馴染みのこの曲は、 モーツァルトの6曲のウィーンソナチネから、第1番の第4楽章アレグロです。 原曲は「2つのクラリネットとファゴットのための5つのディヴェルティメント 変ロ長調」。 これに編曲が施され、「フォルテピアノのためのソナチネ集」として出版されました。 1783年に作曲されたこの曲は、当初「バセットホルン三重奏」という形でした。 バセットホルンはモーツァルトの時代まで使われていた楽器で、 彼の作品では他に「レクイエム ニ短調」などでも登場します。 モーツァルトが27歳の頃、ウィーンの友人ジャカン家のために書かれた作品で、 1803年にブライトコップ&ヘルテルから、まずは第2番のパート譜が出版されました。 そして1813年にはジムロックから「6つのセレナード」として全曲が出版されています。 この時点で楽器編成は「クラリネット2、ファゴット1、ホルン2」に変更。 更にモーツァルトのオペラを、他者が編曲した第6番が追加されました。 その後、1877-83年の編纂で、後世に加えられたと思われる部分は排除され、 「2つのクラリネットとファゴットのための5つのディヴェルティメント 変ロ長調」 として整理されると、これが広く一般化していったのです。 ここで調性もバセットホルンに適したへ長調から変ロ長調に変えられました。 「フォルテピアノのためのソナチネ集」はウィーンのアルタリアから 1805年に出版され、その後もいくつかの版が出されました。 編曲はFr.カウアーとされていますが、詳細は定かではありません。 モーツァルト自身によるとする説もあるぐらいです。 また、“ウィーンのソナチネ”と呼ばれる理由については、 モーツァルトがウィーンで作曲したことに加え、1931年にマインツで出版された Schott版「ウィーン・ソナチネ集 - オリジナル・ピアノ・エディション」の タイトルに由来するともいわれています。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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金管五重奏「バッハのメヌエット」楽譜
¥1,200
金管五重奏「バッハのメヌエット」 Minuet in G major, BWV Anh.114 from Notebooks for Anna Magdalena Bach 編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。 クラリネット五重奏版、サックス五重奏版、木管五重奏版は発売中です。 バロック期の家庭的で楽しい名曲を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/OvREX8HJ6H0 Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html 「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア曲集」 この曲集はバラエティーに富んだ楽しい内容になっています。J.S.バッハが2人目の奥さん、アンナ・マグダレーナのために 贈った2巻の音楽帳です。とはいえ、バッハ自身が作曲した曲ばかりが並んでいるというわけではありません。 バッハの曲では、「フランス組曲」や「パルティータ」などの初稿、ゴルトベルク変奏曲のテーマである「アリア」など、 鍵盤楽器で弾けるものが入っています。 そのほかは、アンナ・マグダレーナ自身が書き留めた小品が多く、アリアやコラールなどの声楽曲や通奏低音のルールがあったり、 バッハの前妻との息子であるカール・フィリップ・エマヌエルの小品も入っていたり、 クープランのクラヴサン曲が混じっているかと思えば、テレマンの親戚かも? と言われている作曲者の小品も納められています。 その中で最も有名な曲は、この「バッハのメヌエット」という小品です。 本当はペッツォルトという人が作ったのに「バッハのメヌエット」(BWV Anh.114、115)と呼ばれている曲です。 作曲者はドイツの作曲家クリスティアン・ペツォールト(Christian Petzold/1677- 1733)で、 正確には『ペツォールトのメヌエット』と明記されています。 クリスティアン・ペツォールト(Christian Petzold, 1677年- 1733年)は、バロック時代を生きたドイツの作曲家、オルガン奏者です。 バッハより8歳先輩の音楽家です。 1703年にドレスデンの教会のオルガン奏者を務めると、その後1709年からは宮廷の室内楽団の一員として活動をしました。 彼の作曲した作品で現在まで受け継がれているものはわずかしかありませんが、「優れたオルガニスト」としての記録が残っています。 アンナ・マグダレーナ自身が楽しむためのものもあれば、子どもたちへの教育用に書き溜められていったものでもあるこの曲集。 自筆譜には、子どもの筆跡と思われる幼い書き込みもあるそうです。 バッハ家の家庭内で演奏されていた小さな音楽の数々は、まるで「お菓子の詰め合わせ」のように楽しい気分にさせてくれます。 バッハは1720年の旅行中に妻が急死する不幸に見舞われ、翌年、宮廷歌手のアンナ・マクダレーナ・ヴィルケと再婚しました。 バッハは、1717年から1723年までアンハルト=ケーテン侯レオポルトの下で宮廷楽長として仕えていて、 同じ宮廷のソプラノ歌手として有名だったアンナ・マクダレーナと知り合いました。 アンナは有能な音楽家であったと見られており、夫の仕事を助け、作品の写譜などもしています。 アンナ・マクダレーナとの間に生まれた13人の子供のうち、クリスティアンは音楽家として最も社会的に成功しました。 クリスティアンはイングランド王妃専属の音楽家となった他、モーツァルトに大きな影響を与えました。 彼らの他にも、バッハには成人した4人の息子がいますが、彼らはみな音楽家として活動しました。 18世紀に生まれた「バッハのメヌエット」は、20世紀後半に現代的なポップスとして蘇りました。 アメリカのシンガー ソングライターのデニー・ランデル(Denny Randell)とサンディ・リンザー(Sandy Linzer)は、 「バッハのメヌエット」のメロディーを元に新たに歌詞をつけ、4/4拍子にアレンジして 『ラヴァーズ・コンチェルト(A Lover's Concerto)』として新たな命を吹き込みました。 1965年に女性R&Bグループ「The Toys(ザ・トイズ)」によりレコーディングされ、同年のアメリカ・イギリスにおいて メジャーヒットを記録しています。 日本では、女性ジャズヴォーカリスト、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan/1924-1990)によるカヴァー盤が有名です。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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クラリネット五重奏 ブリキの兵士のパレード 楽譜
¥2,000
クラリネット五重奏 ブリキの兵士のパレード The Parade of the Tin Soldiers Jessel Leon 編成はCl.4本、Bs,Cl.です。 サックス五重奏版、木管五重奏版、金管五重奏版は発売中です。 可愛いパレードの様子を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/Klf7P1_VBg4 Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html ブリキの兵士のパレード(Die Parade der Zinnsoldaten)は、木製の兵士のパレードとも呼ばれ、 1897年にドイツの作曲家レオンイェッセルによって 書かれた人気のある陽気な行進の形をした器楽のキャラクター作品です。 日本では「キューピー3分クッキング」のテーマ曲として有名です。 おもちゃの兵隊のパレードはもともとソロピアノのために作曲されました。 イェッセルは後に1905年にオーケストラのために作品123として出版しました。 今日では、マーチングバンド、コンサートバンド、小さなオーケストラ、 そして非常に多様な代替楽器にも人気のある曲です。 1920年代初頭以来、この作品は米国で非常に人気があり、世界中で頻繁に演奏され、録音されています。 バラード・マクドナルドの英語の歌詞で、1922年の作品から「木製兵士のパレード」という曲も作成されました。 1922年、おもちゃの兵隊のパレードのインストルメンタルバージョンは、カールフェントンのオーケストラによって 演奏されたヒットシングルでした。 ヒットバージョンは、1922年にヴィンセントロペスオーケストラによって、1923年にポールホワイトマンと 彼のオーケストラによっても録音されました。 「木製兵士のパレード」:毎年恒例のラジオシティクリスマススペクタキュラーのロケッツ イェッセルの非オペラ作品の1つは、世界中でまだ広く演奏され、録音されています。オーケストラまたは軍楽隊の 「おもちゃの兵隊のパレード」(Die Parade der Zinnsoldaten)の陽気な行進です ブリキの兵士のパレードは、1920年代初頭に、ニキータ・バリエフのLa Chauve-Souris寄席ショーで、 「木製の兵士のパレード」というタイトルで国際的に普及しました。1923年、リー・ド・フォレストは、 撮影木製の兵士のパレードデフォレストでは、Balieffの会社によって行われました。 この映画はその年にニューヨーク市で初演され、 米国議会図書館のモーリスゾウアリーコレクションに含まれています。 1920年代半ばまでに、この作品はカールフェントン、ヴィンセントロペス、ポールホワイトマンのオーケストラによって録音され たヒットシングルになりました。それ以来、広く演奏され、録音されてきました。たとえば、同じ名前のベティブープの 映画は、 1933年に音楽で作成され、ロケッツはそれ以来、毎年恒例のラジオシティクリスマススペクタキュラーで 作品の独自の振り付けバージョンを実行しています。 英国で長年使用されたBBCのラジオの子供の時間シリーズ導入するToytownの話をもとにしています。 使用された録音は、ニューライトシンフォニーオーケストラによるものでした。 レオン・イェッセル(1871年1月22日? 1942年1月4日)は、オペレッタと軽いクラシック音楽のドイツの作曲家でした。 今日、彼は人気のある冗談の行進の作曲家として国際的に最もよく知られています。 「おもちゃの兵隊のパレード」は「木製兵士のパレード」としても知られています。イェッセルは、何百もの軽いオーケストラ曲、 ピアノ曲、歌、ワルツ、マズルカ、行進曲、合唱、その他のサロン音楽を書いた多作の作曲家でした。 彼は多くのオペレッタでかなりの称賛を獲得しました。 特に、今日でも人気のあるSchwarzwaldmadel(黒い森の娘)です。 イェッセルは生まれつきユダヤ人であったため(23歳でキリスト教に改宗)、1920年代後半のナチズムの台頭により、作曲は事実上終了し、 非常に人気のあった彼の音楽作品は抑圧されました。そしてほとんど忘れられました。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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サックス五重奏 ムソルグスキー : 涙 ト短調 楽譜
¥1,300
サックス五重奏 ムソルグスキー : 涙 ト短調 Mussorgsky, Modest Petrovich:Une larme g-moll 編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。 金管五重奏版、木管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。 ムソルグスキーによる控えめながら美しい隠れたる名曲をどうぞ。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/az5Vz-0yBtk Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html この曲はムソルグスキーが41歳の時(1880年)に作曲されたと考えられています。 そして、1880年代に、モスクワから出版されています。 この曲は4分の4拍子で書かれていて、ラルゴによる3小節の序奏で開始されます。 その後、アンダンテ・コン・モートの主部が続きます。この部分は3部形式で書かれています。 ゆったりとした曲線を描くメロディーに伴奏が添えられる書法となっています。 そして、中間部に「コン・ソルディーノ」の指示があるのに対し、中間部を挟む両端の部分には 「センツァ・ソルディーノ」の指示がなされています。 冒頭から派生したと考えられる、ラルゴによる4小節の終結部分をもって曲を閉じます。 「涙(Une larme)」は短すぎる作曲家の生涯の晩年に作曲されました。 まさしく題名が全てを物語る悲しみとそこからの再生の小品だと言えます。 外面的に注目されないこうした作品はいつも無名で日の光の当たらないところにあります。 「展覧会の絵」のような大曲もいいのですが、こういった小品も格別の趣があります。 涙といっても、号泣ではなく諦めの境地という感じの曲です。 現代人のように人前で演技掛かった「涙」する情景ではなく、「心の中の涙」それも数滴といった感じです。 人知れず泣く涙がこの曲からは感じ取れます。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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木管六重奏 ゴシック組曲 Op. 25 第2曲 ゴシック風メヌエット 楽譜
¥1,680
木管六重奏 ゴシック組曲 Op. 25 第2曲 ゴシック風メヌエット Suite Gothique, Op.25 2. Menuet gothique Boellmann, Leon 編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bs.Cl.、Bsn.です。 サックス六重奏版、クラリネット六重奏版は発売中です。 フランス・ロマン派によるオルガンの名曲を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/IyJRSifWRd4 Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html レオン・ボエルマン(1862年~1897年)のオルガンのための作品「ゴシック組曲」の曲集です。 ボエルマンの代表作品です。第1楽章「導入‐コラール」、第2楽章「ゴシック風メヌエット」、 第3楽章「ノートルダムへの祈り」、第4楽章「トッカータ」の全4楽章からなります。 第3楽章の静かな祈りから一転して、4楽章のトッカータは、闇の世界に引き込まれていきそうな神秘的な作品で、 特に有名な曲です。 1. Introduction-Choral 2. Menuet gothique 3. Priere a Notre-Dame 4. Toccata ゴシック組曲 Op. 25 - 第1曲 導入‐コラール ゴシック組曲 Op. 25 - 第2曲 ゴシック風メヌエット ゴシック組曲 Op. 25 - 第3曲 ノートル・ダム(聖母)への祈り ゴシック組曲 Op. 25 - 第4曲 トッカータ L.ボエルマンはフランスのオルガニスト、作曲家です。E.ジグーにオルガンを学びました。 19世紀のフランスのオルガンは,カヴァイエ=コルによって,よりオーケストラの音響に近いものに改良されました。 このゴシック組曲は彼の最も有名な曲で、フランスロマン様式の本質を要約していて、フランス近代のオルガン音楽の特徴もよく表しています。 18世紀末のフランス革命の混乱により、フランス国内のオルガンの多くは、教会とともに破壊されてしまいました。 しかし、19世紀の中ころになると、教会の再建に併せて新型のオルガンが設置されはじめ、フランクやサン=サーンスらは、 こうしたオルガンに新たな可能性を求めて、多くの作品を作り出しました。 これら「フランス・オルガン楽派」と呼ばれる作曲家たちの流れに属するのが、レオン・ボエルマン(1862~1897)です。 彼は、ニーデルメイエ宗教音楽学校でウジェーヌ・ジグーらに師事しました。同門にはフォーレがいます。 1871年に優秀な成績で卒業した彼は、パリのサン・ヴァンサン=ド=ポール教会でオルガニストを勤めました。 1885年からは、母校で教鞭を執るとともに、作曲家やピアニストとしても活躍し、将来を嘱望されたが、35歳の若さで亡くなりました。 彼の最もよく知られている作品は、1895年につくられたオルガンのための『ゴシック組曲(作品25)』で、 オルガン音楽の分野では、最も有名な作品のひとつです。 曲は「序奏とコラール」「ゴシック風メヌエット」「ノートルダム(聖母)への祈り」「トッカータ」の4曲からなります。 第1曲は、重厚な交唱的効果の序奏。第2曲は軽く勢いのあるメヌエット。第3曲は静かで信仰心に満ちた祈り。 第4曲は絶え間なく動き,最後に大きな盛り上がりを見せるトッカータです。 特に、第4曲「トッカータ」が有名ですが、第3曲の「ノートルダムへの祈り」は、温かで静謐な美しさにあふれていて、趣き深い1曲です。 演奏時間はおよそ15分です。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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金管五重奏 第一組曲 作品28 から3.行進曲 楽譜
¥1,800
金管五重奏 第一組曲 作品28 から3.行進曲 Suite for Military Band Op.28 Gustav Holst 編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。 サックス五重奏版、木管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。 上記の各編成八重奏+打楽器で第二組曲も発売中です。 ホルストのイギリス情緒豊かな名曲を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/Z6HuiN762b4 アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html 吹奏楽のための第一組曲(Suite for Military Band)作品28は、グスターヴ・ホルストが作曲した吹奏楽のための組曲です。 第1組曲変ホ長調作品28aと第2組曲ヘ長調作品28bの2曲があります。 当時はまだ吹奏楽というジャンルが完全には確立されておらず、イギリス軍楽隊もオーケストラからのアレンジ曲などを中心に演奏していました。 そんな中でホルストは管楽器と打楽器の編成からなる「第1組曲」「第2組曲」を書いたわけですが、やはり編成の関係もあって作曲された当初から すぐに取り上げられたわけではありませんでした。 しかし、1920年代に入ってから公の場で演奏されるようになってくると、「第1組曲」「第2組曲」共に徐々に評価を上げるようになります。 そしてついには他の作曲者にも管楽器・打楽器の編成で独自の曲が構成できることを認識させるに至ります。 そういった点でホルストが吹奏楽の歴史において果たした役割は非常に大きいと言えるでしょう。 「吹奏楽の原点」とでも言ってもよい作品です。 ホルストは吹奏楽曲を複数残していますが、これらの組曲はその中でも初期の作品であり、ブラスバンドのための『ムーアサイド組曲』(1928年)などより 20年ほど前に書かれました。フレデリック・フェネルは「この作品における楽器法は、バンド編成を念頭に考え抜かれている」 「もしこのスコアを真に理解したならば、それは音楽と指揮というものすべてを理解したのと同じだ」と述べていて、 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの『イギリス民謡組曲』、パーシー・グレインジャーの『リンカンシャーの花束』などと並び、 吹奏楽の分野における古典的な演奏会用作品としてきわめて重要な作品です。 2曲を揃えた世界初録音は、フェネルとイーストマン・ウィンド・アンサンブルによって1955年に行われました。 第1組曲 1909年に作曲されたとされるが、作曲の事情や目的ははっきりしていません。王立軍学学校(英語版)、通称ネラー・ホール(英語: Kneller Hall)で 1920年6月20日に公開演奏されたことが確認されています。娘のイモージェン・ホルストの調査によると、1909年には演奏が行われていたとされます。 初出版は1921年です。1948年のブージー・アンド・ホークス社による版が慣用版として広く使われてきましたが、これには多くの変更が含まれていて、 1970年に自筆譜が公開されたことによって、1984年以降に複数の「原典版」が出版されています。 ホルストの自筆譜の時点ではオプションのパートが多く設けられ、多様な編成に対応できるように書かれています。 このこともあって、校訂によって楽器編成には違いが見られます。 ホルスト自筆譜では最小編成では19人(打楽器を含む)で演奏することができます。自筆譜ではこれらのパートの下に ピアノ譜(コンデンススコア)が書かれていました。 全3楽章。各楽章のすべての主題は第1楽章の冒頭動機(二度-五度)から派生したもので、一種の循環形式で作られています。 また対位法の技術も活用され、全体に緊密に構築されています。第1楽章にバロック時代の形式が用いられているのは、 この時期にホルストがヘンリー・パーセルの作品の研究を行っていたこととの関連が指摘されています。 第1楽章 シャコンヌ Allegro moderato 変ホ長調 3/4拍子 変奏曲形式 爽快感のある簡潔なテーマを繰り返しつつ、装飾的な変奏を被せていきます。雄大な展開が素晴らしい曲です。 第2楽章 インテルメッツォ Vivace ハ短調 - ハ長調 2/4拍子 - 4/4拍子 - 2/4拍子 - 4/4拍子 三部形式 冒頭に現れるリズミカルで躍動的なテーマがなかなか格好よく、軽快に進んでいきます。 中ほどで民謡風のテーマが現れ、その後、これら2つのテーマのモチーフが組み合わされ、展開されます。 第3楽章 マーチ Tempo di Marcia 変ホ長調 - 変イ長調 - 変ホ長調 2/2拍子 三部形式 「マーチ」は、いかにもマーチという感じでありながら、どことなくもの悲しさの付きまとうテーマと、民謡風のテーマから成ります。 結尾ではやはり2つのテーマが組み合わされ、さらには「シャコンヌ」のテーマのモチーフも再登場します。 軽快なマーチのテーマに乗って民謡風テーマが雄大に奏される様は壮観で、全曲を締めくくるにふさわしい結びです。 ホルストはスコアの冒頭に「各楽章は同一のフレーズで構成されているため、この組曲は休みなしに通して演奏されることを望む」と記しています。 個々の楽曲の造形は緻密、楽曲の配置も絶妙、極めて入念に設計された構成を持った音楽です。 「間奏曲」と「マーチ」で現れる民謡風のテーマは「シャコンヌ」のテーマから派生した創作です。ホルストは1900年代中ごろに、 学友のヴォーン・ウィリアムズらと共にイギリス各地の民俗音楽の採取と研究を行っていますが、その優れた成果のひとつが組曲第1番であると言えます。 この作品の民俗的な節回しの旋律の醸し出す独特の哀感は、イギリス音楽ファンには堪えられない魅力です。 管楽器の表現力の豊かさも特筆すべきもので、吹奏楽の醍醐味を存分に味わえる作品でもあります。全曲の演奏時間は約11分です。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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クラリネット四重奏 フーガ(フランス風カンツォーネ)楽譜
¥1,500
クラリネット四重奏 フーガ(フランス風カンツォーネ) Canzona Francese Giacomo Brignoli (c.1550-c.1600) 編成はCl.3本、Bs,Cl.です。 サックス四重奏版、木管四重奏版、金管四重奏版は発売中です。 イタリア・バロック音楽の明快な作品を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/nEXyRZWpBOI Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html ジャコモ・ブリニョーリはイタリア(ベルガモ)出身のオルガニストです。 この作品は1607年にオルガンのために書かれたBernhardSchmidjunのTabulaturbuchに収録されています。 明快な四声フーガで「フランス風カンツォーネ」の副題が付けられています。 原調はC Durです。出版時に2箇所の誤りだと思われる音があり、修正してあります。 よく知られているとは言えない作品ですが、シンプルな中にイタリアの明るい光を感じさせてくれるピースです。 「イタリア・バロック音楽」 ルネッサンスの時代は、イタリアのフィレンツェとヴェネチアが、絵画の世界の中心でした。しかし、17世紀バロックの時代はローマが中心となります。 これは16世紀、プロテスタントの宗教改革の後、カトリック教会が立て直しを図った対抗宗教改革の成功によるものです。 この政策でカトリック教皇はローマの再建を図り、16世紀末に聖堂建築、都市整備が行われました。音楽家や美術家の仕事がたくさんあったのです。 バロック様式は、17世紀初頭イタリアのローマで始まりました。それはすぐにヨーロッパ中をフランス、スペイン、ポルトガルへと広がり、 その後オーストリア、ドイツ、ロシアへと広がっていきました。このスタイルは、活気、コントラスト、精巧な装飾、深い色、また壮大さを使い、 驚きと畏怖の念を呼び起こすものでした。バロック様式は、建築、文学、絵画、彫刻、踊り、また音楽などあらゆる芸術に影響を与えました。 バロック音楽の分野では、16世紀後半にイタリアのいくつかの都市でこの時代が始まりました。政治的独立と経済的多様性のおかげで、 これらの都市は、パレストリーナとディ・ラッソの作品で切り拓かれた後期ルネサンスの古典的な理想からは大きく逸脱した、いくつかの ユニークで個人的な音楽スタイルを発展させました。 これらの都市の中でも最も言及に値する二つの都市は、文化と政治の中心地であるヴェネツィアとフィレンツェです。 ヴェネツィアでは、聖マルコ教会がジョヴァンニ・ガブリエリのポリコラル音楽を発展させるための地理的な環境として機能していました。 このスタイルは、声楽と器楽を備えた、空間的にいくつかに分けられた合唱団を擁するという原則に基づいたものでした。 これは、同時に演奏する場合、後期ルネッサンス期の複雑な模倣的ポリフォニーの理想からは概念が大きく異なる、 より単純なホモリズミックな和音の感触を必要としていました。 同じ時期のフィレンツェでは、フィレンツェのカメラータとして知られる知識人、人文主義者、芸術家らのグループが、 言葉と音楽が一つになりながら、ルネッサンスのマドリガーレとは異なる形で古典ギリシャ演劇の理想を模倣しようとしました。 音楽的な設定は、テキストの自然な話し言葉の抑揚を妨げてはならず、単語は可能な限り明確に表現されるべきとされます。 この新たな音楽の概念に付随する形で、ルネッサンスのモテットとマドリガーレの持つ複雑な対位法の性質には適していなかったので、 テキストに干渉しない楽器によって作られた単純な和音の感触に取って代えられました。 こうした発展は、モノディと呼ばれる新たな歌唱スタイルを生み出し、バロック音楽時代で最も重要な革新となりました。 バロック時代の大きな成果の一つは、器楽音楽による音楽表現の真剣で独立した重要な手段としての確立でした。 ジョン・ダウランドのリュート歌曲のように、楽器は主に人間の歌声の伴奏として機能していました。 18世紀初頭にドメニコ・スカルラッティとヘンデルの貴重な出会いがありした。この二人の作曲家は、友好的な音楽コンクールを行い、 スカルラッティはチェンバロで、そしてヘンデルはオルガンで勝利を収めたのでした。 この時代の社会変化と公共のコンサートの広がりによって、リュートの人気は下火になり、チェンバロとオルガンが台頭しました。 こうして作曲家たちの関心は鍵盤楽器へと転換されていきました。またこの時代には、いくつかの新たな楽器のジャンルが編み出され、 大きく発展を遂げた時代でもありました。有名なものでは、前奏曲、コラール前奏曲、フーガ、トッカータ、組曲、ソナタ、協奏曲、 またコンチェルト・グロッソなどがありました。 クラシック音楽の世界では、バロック音楽のバッハ・ヘンデルが別格扱いになっていますし、古典ではモーツァルト・ベートーヴェンなどの 才能をあがめる人が多いのですが、イタリアバロックの作曲家では一般に有名なのはヴィヴァルディ、それに次いでせいぜい コレルリぐらいで、ほかの作曲家たちは、あまり高い評価が与えられていない傾向があります。 しかし、実は18世紀当時の西欧では、イタリアこそが、きらめく星のごとく最も多くの優れた音楽家たちが競う音楽の最先端の地域と 考えられていました。ヘンデルもバッハの息子たちもモーツァルトも、みんなイタリアで研鑽を積みました。 またイギリスのような、財力はあっても音楽文化はやや遅れていた国は、盛んにイタリアから音楽家を招いて音楽家不足を補っていました。 イタリア・バロック音楽が忘れられた存在になってしまった経緯には理由があります。 たとえば絵画であれば、ルネサンスの大家・ミケランジェロやレオナルド・ダ・ビンチの作品も、バロック時代のリューベンスや レンブラントの作品も、いつでも教会や美術館で見られました。しかし音楽は、いくら楽譜は残っていても演奏されないことには それは存在しないに等しいのです。そして、演奏する音楽家の数が限られている以上、過去の作品をしのぐ人気のある作品が次々に出てくれば、 演目は新しい作品に偏ってしまい、古い作品はしだいに埋もれていってしまいました。 18世紀末からはドイツ・オーストリアにはハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン・シューベルトら音楽史上最高の天才たちが続々と 登場したのに対し、19世紀イタリア音楽は、オペラにおいては重要な作曲家であるロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、プッチーニなどが 挙げられますが、器楽曲とではドイツ・オーストリアに圧倒されていました。 現在に至ってもなお、クラシック音楽の演奏市場では19世紀作品が圧倒的な地位を占めていて、「バロック音楽」全体に対する需要が 少ないなかで「バロックはバッハとヘンデルで十分」といった雰囲気があります。 バッハやヘンデルやテレマンに決して劣らない素晴らしい才能を持ち、叙情性や色彩感などの点で、ドイツ系作曲家たちをはるかに凌駕する 魅力も豊かに持っている、イタリアバロックの名作の数々を心ゆくまで楽しみたいものです。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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木管八重奏『スケーターズワルツ 作品183』楽譜
¥3,300
木管八重奏『スケーターズワルツ 作品183』 The_Skaters_Waltz エミール・ワルトトゥフェル(1837-1915) Emile Waldteufel 編成は木管八重奏(フルート3本・オーボエ・クラリネット3本・ファゴット1本)です。 オーボエはフルートやクラリネットに変更可能。ファゴットはバスクラリネットやバリトンサックスに変更可能。 クラリネット2nd、3rdはアルトサックスに変更可能。 バスクラリネットとバリトンサックスのパート譜、アルト・テナーサックス(クラリネットから変更)のパート譜、 クラリネット(オーボエから変更)のパート譜は同梱しています。 ★フルート3本・クラリネット2本、アルトサックス2本、バリトンサックスの編成で 別途に参考音源もお聴きいただけます。 「フランスのワルツ王」の作品をコンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/zQqEd_PooRI 上記★印、サックス+の参考音源はこちら https://youtu.be/S1OtBiy3Y1I アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html 『スケートをする人々』(フランス語: Les Patineurs、ドイツ語: Der Schlittschuhlaufer)作品183は、 エミール・ワルトトイフェルが作曲したワルツです。『スケーターズ・ワルツ』という通称で知られています。ワルツ『女学生』(作品191)に並ぶ、彼の代表作です。 タイトルから想像できる通り、スケート場からインスピレーションをえて作曲されました。 日本での人気がとりわけ高く、海外ではワルトトイフェル名曲集的な企画から漏れたり、逆に英国へ発注された日本限定人気ポピュラー名曲集CDに含まれたこともありますが、 トスカニーニとカラヤンが好んで取り上げた曲でもあります。 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団によるニューイヤーコンサートにも、2017年にグスターボ・ドゥダメルの指揮で登場しています。 純粋なワルトトイフェルの作品としては、この『スケートをする人々』が史上初めて取り上げられた曲です。 「スケータズワルツ」は1882年に作曲されたワルトトイフェルの最高のヒット作です。原曲は管弦楽ですが、ピアノ曲としても人気があり、よく演奏されます。 日本人にとってワルトトイフェルは、この「スケーターズワルツ」ただ1曲(他にも『女学生』という名曲も有)によって、格別の親しみを抱かれている作曲家である、 といわれていますが、19世紀後半のヨーロッパにおいては最大のワルツ作曲家でカリスマ的人気指揮者でした。 彼が生涯に書き残した作品は、ワルツ、ポルカ、ガロップなどの舞踏音楽を中心に約300曲にも及びます。数作書いたオペレッタは一般の人気を得ることはできませんでしたが、 この『スケーターズワルツ』を筆頭に、ワルツは国境や階級を超えて愛好され、シュトラウス・ファミリー以後、最大のワルツ作曲家と呼ばれていました。 作品はシュトラウス・ファミリーの精妙で多彩な書法に比べれば、単純(付点2分音符、2分音符が中心)ですが、大らかで優美、親しみやすい美しいメロディが特徴です。 19世紀後半のパリ上流階級で、ワルツに劣らず流行していたのがスケートだったようです。この穏やかなメロディに乗ってスケートをする人々が容易に想像できます。 この曲はワルトトイフェルのワルツの書法を端的に示したもので、ウィンナワルツと同じように数種類のワルツで構成されています。 ◆曲の構成 冬の日の戸外を思わせる、のどかでゆったりした序奏ホルンの旋律が続き、第1ワルツが始まる。 この第1ワルツの主題が全曲の中心となる。 ↓ それに力強さが加わったのが第2ワルツでジャンプ姿が目に浮かぶ ↓ 腰に鈴をつけて滑る人の姿を現した間奏を挟んで、第1と同じ趣の歌謡的な第3のワルツ ↓ 情感豊かで美しい第4のワルツ ↓ 力と速度を加えて活気ある展開をしたのち、第4ワルツの最初の部分が再び現れ、ここに短いカデンツァが入る。 これを境にコーダに入り、第1ワルツがまた現れて全楽器パートがクライマックスに達して終わる。 ◆エミール・ワルトトイフェル(1837-1915) フランス生まれの作曲家・指揮者・ピアニスト。 ◆生涯 彼の父と弟はヴァイオリニストでダンス音楽の作曲家、母もピアニストという音楽一家に生まれました。 母親からピアノを習い始め、パリ音楽院で学びました。 1865年にナポレオンⅢ世のユジュニー王妃付のピアニスト兼宮廷舞踏会の音楽監督に迎えられて本格的な活動を始めました。 1870年の革命によって帝政が崩壊したのを契機に、指揮者や作曲家として専念し、ヒット曲を生み出していきました。 最初の成功作は1874年10月にロンドンで初演したワルツ『マノラ』。 その後パリとロンドンを中心に、ウィーン、ベルリン、ニューヨーク等で、オペラやバレエ、自身の舞踏音楽を指揮(特に舞踏会では花形指揮者)して国際的名声を獲得しました。 彼はフランス北東部の音楽一家で生まれたワルトトイフェルは、幼少期から音楽を学びました。 またパリ音楽院時代の同級生には、マスネやビゼーがいたそうです。 さらには父親のオーケストラはパリで最も有名な楽団に成長し、彼はとても恵まれた環境の中にいました。 20代後半からは宮廷ピアニストも務めたワルトトイフェルでしたが、「有名な音楽家」とは言えませんでした。 そんな彼に変化をもたらしたのは、1874年にエドワード7世(当時英国皇太子)の前で演奏をしたことです。 これにより彼の名はイギリスで一気に広まり、ヴィクトリア女王への御前演奏(バッキンガム宮殿)もおこないます。 こうして30代後半で、ワルトトイフェルは世界的な音楽家へと名を上げました。 「スケーター・ワルツ」は1882年作曲ですので、この絶頂期の頃に書かれた作品ということになります。 ◆作風 大衆音楽、とりわけワルツ『スケートをする人々』『女学生』やポルカなどのダンス音楽の作曲家として知られ、 ワルツ王ヨハン・シュトラウス2世にならって「フランスのヨハン・シュトラウス」「フランスのワルツ王」と呼ばれました。 ワルトトイフェルは、ヨハン・シュトラウス2世と違い、ヴァイオリンの弓でなく指揮棒を振って楽団を指揮しました。 作曲はまずピアノで行なってから、後でオーケストレーションを施しました(近年、ピアノによる草稿の録音がCDで発売されています)。 ワルトトイフェルのオーケストレーションは2管編成を基準としつつも、金管楽器が充実しています。 シュトラウスの大胆で「男性的な」作風に比べると、ワルトトイフェルは巧妙な和声法と優雅なフレーズが特徴的です。 しかし、ワルトトイフェルの作品は革命的とはいえず、印象主義音楽がパリを制する頃になると、時代の趣味から取り残されていくこととなりました。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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金管四重奏 3つの歌:モーリス・ラヴェル 3. ロンド
¥1,300
金管四重奏 3つの歌:モーリス・ラヴェル 3. ロンド Trois Chansons 1. Nicolette(Nicolet) 1. ニコレット 2. Trois beaux oiseaux du Paradis(Three lovely birds from Paradise) 2. 3羽の美しい極楽鳥 3. Ronde(Rondelay) 3. ロンド 編成はTp.、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。 木管四重奏版、サックス四重奏版、クラリネット四重奏版は発売中です。 色彩豊かなラヴェル作品をコンサートピースに、ぜひどうぞ。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/zE8LQQyXHSk Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html Trois Chansons、M 69は、モーリス・ラヴェルがアカペラ合唱団のために作曲したもので、彼自身が作詞しています。 ラヴェルは第一次世界大戦の勃発に応えて1914年12月に作曲を開始しました。そこで彼はフランスのために戦うために参加することを望んでいました。 彼は何ヶ月も待っている間、16世紀のフランスのシャンソンの伝統で3曲の歌詞と音楽を書き上げました。 彼は1915年に作品を完成させ、1916年にデュラン社によって出版されました。曲は1917年に初演され、 ルイ・オベールが指揮した合唱アンサンブルによって演奏されました。 ラヴェルは16世紀の伝統的なフランスのシャンソンを彷彿とさせるテキストと音楽で戦争に反応しました。 彼は人気のある古風な韻を用いて自分で歌詞を書きました。 彼は3曲を3人の人々に捧げ、「ニコレット」は軍隊に関係したトリスタン・クリングソールに、 「3羽の美しい極楽鳥」は数学者で社会主義の政治家であるポール・パンルヴェに捧げました。 この作品は、音楽学者のマルセル・マルナットが作成したモーリス・ラヴェルの作品リストの第69番に登録されています。 3つの歌(シャンソン)はアカペラ合唱団のためのラヴェルの唯一の作曲です。 歌詞と音楽 3曲すべてに共通するテーマは喪失であり、ユーモアと皮肉が込められています。 「ニコレット」では、牧草地で花を摘む少女がオオカミとページから逃げ出しますが、銀を差し出す年配の紳士に純真さを奪われてしまいます。 「3羽の美しい楽園の鳥」では、愛する人が戦地にいる少女は、青、白、赤の鳥(フランスのナショナル・カラー)の贈り物を受け取り、彼が死んだことを理解するのです。 「ロンド」では、若者は年配の男性と女性の警告に対する敬意の無さを表現しています。 歌詞はルネサンス音楽の雰囲気を思い起こさせ、プラーガルなリズムと古代のフレージングの変化を伴う同様に古風な音楽によって支えられており、 音楽と言葉に密接に関連しています。音楽はルネッサンスのシャンソンとマドリガーレを想起させます。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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サックス五重奏「バッハのメヌエット」楽譜
¥1,200
サックス五重奏「バッハのメヌエット」 Minuet in G major, BWV Anh.114 from Notebooks for Anna Magdalena Bach 編成はソプラノ、アルト2本、テナー、バリトンです。 クラリネット五重奏版、金管五重奏版、木管五重奏版は発売中です。 バロック期の家庭的で楽しい名曲を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/jbD4KG_iLUQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html 「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア曲集」 この曲集はバラエティーに富んだ楽しい内容になっています。J.S.バッハが2人目の奥さん、アンナ・マグダレーナのために 贈った2巻の音楽帳です。とはいえ、バッハ自身が作曲した曲ばかりが並んでいるというわけではありません。 バッハの曲では、「フランス組曲」や「パルティータ」などの初稿、ゴルトベルク変奏曲のテーマである「アリア」など、 鍵盤楽器で弾けるものが入っています。 そのほかは、アンナ・マグダレーナ自身が書き留めた小品が多く、アリアやコラールなどの声楽曲や通奏低音のルールがあったり、 バッハの前妻との息子であるカール・フィリップ・エマヌエルの小品も入っていたり、 クープランのクラヴサン曲が混じっているかと思えば、テレマンの親戚かも? と言われている作曲者の小品も納められています。 その中で最も有名な曲は、この「バッハのメヌエット」という小品です。 本当はペッツォルトという人が作ったのに「バッハのメヌエット」(BWV Anh.114、115)と呼ばれている曲です。 作曲者はドイツの作曲家クリスティアン・ペツォールト(Christian Petzold/1677- 1733)で、 正確には『ペツォールトのメヌエット』と明記されています。 クリスティアン・ペツォールト(Christian Petzold, 1677年- 1733年)は、バロック時代を生きたドイツの作曲家、オルガン奏者です。 バッハより8歳先輩の音楽家です。 1703年にドレスデンの教会のオルガン奏者を務めると、その後1709年からは宮廷の室内楽団の一員として活動をしました。 彼の作曲した作品で現在まで受け継がれているものはわずかしかありませんが、「優れたオルガニスト」としての記録が残っています。 アンナ・マグダレーナ自身が楽しむためのものもあれば、子どもたちへの教育用に書き溜められていったものでもあるこの曲集。 自筆譜には、子どもの筆跡と思われる幼い書き込みもあるそうです。 バッハ家の家庭内で演奏されていた小さな音楽の数々は、まるで「お菓子の詰め合わせ」のように楽しい気分にさせてくれます。 バッハは1720年の旅行中に妻が急死する不幸に見舞われ、翌年、宮廷歌手のアンナ・マクダレーナ・ヴィルケと再婚しました。 バッハは、1717年から1723年までアンハルト=ケーテン侯レオポルトの下で宮廷楽長として仕えていて、 同じ宮廷のソプラノ歌手として有名だったアンナ・マクダレーナと知り合いました。 アンナは有能な音楽家であったと見られており、夫の仕事を助け、作品の写譜などもしています。 アンナ・マクダレーナとの間に生まれた13人の子供のうち、クリスティアンは音楽家として最も社会的に成功しました。 クリスティアンはイングランド王妃専属の音楽家となった他、モーツァルトに大きな影響を与えました。 彼らの他にも、バッハには成人した4人の息子がいますが、彼らはみな音楽家として活動しました。 18世紀に生まれた「バッハのメヌエット」は、20世紀後半に現代的なポップスとして蘇りました。 アメリカのシンガー ソングライターのデニー・ランデル(Denny Randell)とサンディ・リンザー(Sandy Linzer)は、 「バッハのメヌエット」のメロディーを元に新たに歌詞をつけ、4/4拍子にアレンジして 『ラヴァーズ・コンチェルト(A Lover's Concerto)』として新たな命を吹き込みました。 1965年に女性R&Bグループ「The Toys(ザ・トイズ)」によりレコーディングされ、同年のアメリカ・イギリスにおいて メジャーヒットを記録しています。 日本では、女性ジャズヴォーカリスト、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan/1924-1990)によるカヴァー盤が有名です。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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クラリネット四重奏 6つのウィーン ソナチネ:モーツァルトからNo.1-4 楽譜
¥1,600
クラリネット四重奏 6つのウィーン ソナチネ:モーツァルトからNo.1-4 6Wiener Sonatinen No.1-4 Mozart, Wolfgang Amadeus 編成はCl.3本、Bs,Cl.です。 金管四重奏(五重奏)版、サックス四重奏版、木管四重奏版は発売中です。 モーツァルトの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/RIWURNg6qVw アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html この曲は元来2本のバセットホルンとファゴットのための「5つのディベルティメント」(1789年)であったものを、ピアノ用に編曲した作品です。 モーツァルトの形式構成を学ぶのに最良の楽曲です。 ソナチネ第1番(モーツァルト) モーツァルト(Wolfgang Amadeus Mozart/1756?1791) 『ソナチネ第1番』(K.V.439b)は、モーツァルト作曲「6つのウィーンソナチネ」第1番目の楽曲です。 原曲は、2本のクラリネット(バセットホルン)とファゴットのための「ディヴェルティメント Divertimento」です。 編曲者については確たる資料が残されていません。ウィーンで作曲されたため"ウィーンのソナチネ"とも呼ばれています。 第4楽章アレグロは、日本では人気テレビ番組「いきなり!黄金伝説」の料理シーンでBGMとして頻繁に使用され、メロディーは広く知られています。 モーツァルトがこの曲を書いた1783年は、結婚したばかりのコンスタンツェとの間に第1子が生まれています。 その1か月後、子どもを保母に預け、病弱な妻を連れてザルツブルクへ3か月間里帰りをします。 まず、姉のナンネルの誕生日祝いをし、友人、知人を訪問しました。毎朝ミサへ行き、散歩、射的、トランプ遊びなどに興じ、 シェイクスピアの芝居などを多く鑑賞して過ごしていました。 その後ウィーンに戻ると、保母に預けていた子どもが腸閉塞で死んでいたことを知ります。 悲しみにくれたモーツァルトはもう2度と生まれ故郷のザルツブルクに帰ることはありませんでした。 日本ではテレビのバラエティ番組の、BGMとしてもお馴染みのこの曲は、 モーツァルトの6曲のウィーンソナチネから、第1番の第4楽章アレグロです。 原曲は「2つのクラリネットとファゴットのための5つのディヴェルティメント 変ロ長調」。 これに編曲が施され、「フォルテピアノのためのソナチネ集」として出版されました。 1783年に作曲されたこの曲は、当初「バセットホルン三重奏」という形でした。 バセットホルンはモーツァルトの時代まで使われていた楽器で、 彼の作品では他に「レクイエム ニ短調」などでも登場します。 モーツァルトが27歳の頃、ウィーンの友人ジャカン家のために書かれた作品で、 1803年にブライトコップ&ヘルテルから、まずは第2番のパート譜が出版されました。 そして1813年にはジムロックから「6つのセレナード」として全曲が出版されています。 この時点で楽器編成は「クラリネット2、ファゴット1、ホルン2」に変更。 更にモーツァルトのオペラを、他者が編曲した第6番が追加されました。 その後、1877-83年の編纂で、後世に加えられたと思われる部分は排除され、 「2つのクラリネットとファゴットのための5つのディヴェルティメント 変ロ長調」 として整理されると、これが広く一般化していったのです。 ここで調性もバセットホルンに適したへ長調から変ロ長調に変えられました。 「フォルテピアノのためのソナチネ集」はウィーンのアルタリアから 1805年に出版され、その後もいくつかの版が出されました。 編曲はFr.カウアーとされていますが、詳細は定かではありません。 モーツァルト自身によるとする説もあるぐらいです。 また、“ウィーンのソナチネ”と呼ばれる理由については、 モーツァルトがウィーンで作曲したことに加え、1931年にマインツで出版された Schott版「ウィーン・ソナチネ集 - オリジナル・ピアノ・エディション」の タイトルに由来するともいわれています。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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木管六重奏 ゴシック組曲 Op. 25 第1曲 導入‐コラール 楽譜
¥1,200
木管六重奏 ゴシック組曲 Op. 25 第1曲 導入‐コラール Suite Gothique, Op.25 1. Introduction-Choral Boellmann, Leon 編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bs.Cl.、Bsn.です。 サックス六重奏版、クラリネット六重奏版は発売中です。 フランス・ロマン派によるオルガンの名曲を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/urQlLqoXr9c アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html レオン・ボエルマン(1862年~1897年)のオルガンのための作品「ゴシック組曲」の曲集です。 ボエルマンの代表作品です。第1楽章「導入‐コラール」、第2楽章「ゴシック風メヌエット」、 第3楽章「ノートルダムへの祈り」、第4楽章「トッカータ」の全4楽章からなります。 第3楽章の静かな祈りから一転して、4楽章のトッカータは、闇の世界に引き込まれていきそうな神秘的な作品で、 特に有名な曲です。 1. Introduction-Choral 2. Menuet gothique 3. Priere a Notre-Dame 4. Toccata ゴシック組曲 Op. 25 - 第1曲 導入‐コラール ゴシック組曲 Op. 25 - 第2曲 ゴシック風メヌエット ゴシック組曲 Op. 25 - 第3曲 ノートル・ダム(聖母)への祈り ゴシック組曲 Op. 25 - 第4曲 トッカータ L.ボエルマンはフランスのオルガニスト、作曲家です。E.ジグーにオルガンを学びました。 19世紀のフランスのオルガンは,カヴァイエ=コルによって,よりオーケストラの音響に近いものに改良されました。 このゴシック組曲は彼の最も有名な曲で、フランスロマン様式の本質を要約していて、フランス近代のオルガン音楽の特徴もよく表しています。 18世紀末のフランス革命の混乱により、フランス国内のオルガンの多くは、教会とともに破壊されてしまいました。 しかし、19世紀の中ころになると、教会の再建に併せて新型のオルガンが設置されはじめ、フランクやサン=サーンスらは、 こうしたオルガンに新たな可能性を求めて、多くの作品を作り出しました。 これら「フランス・オルガン楽派」と呼ばれる作曲家たちの流れに属するのが、レオン・ボエルマン(1862~1897)です。 彼は、ニーデルメイエ宗教音楽学校でウジェーヌ・ジグーらに師事しました。同門にはフォーレがいます。 1871年に優秀な成績で卒業した彼は、パリのサン・ヴァンサン=ド=ポール教会でオルガニストを勤めました。 1885年からは、母校で教鞭を執るとともに、作曲家やピアニストとしても活躍し、将来を嘱望されたが、35歳の若さで亡くなりました。 彼の最もよく知られている作品は、1895年につくられたオルガンのための『ゴシック組曲(作品25)』で、 オルガン音楽の分野では、最も有名な作品のひとつです。 曲は「序奏とコラール」「ゴシック風メヌエット」「ノートルダム(聖母)への祈り」「トッカータ」の4曲からなります。 第1曲は、重厚な交唱的効果の序奏。第2曲は軽く勢いのあるメヌエット。第3曲は静かで信仰心に満ちた祈り。 第4曲は絶え間なく動き,最後に大きな盛り上がりを見せるトッカータです。 特に、第4曲「トッカータ」が有名ですが、第3曲の「ノートルダムへの祈り」は、温かで静謐な美しさにあふれていて、趣き深い1曲です。 演奏時間はおよそ15分です。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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金管五重奏+ ヘイル・ホーリー・クイーン 楽譜
¥2,500
金管五重奏+ ヘイル・ホーリー・クイーン Gospel Hail Holy Queen 編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaに加えてMarim.、Vib.、Drumsです。 Hn.をTbn.またはEup.で演奏可能で、パート譜は同梱しています。 手拍子のパート譜を同梱しています。 クラリネット四重奏版、サックス四重奏版は発売中です。 ゴスペルの明るく輝ける名曲を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/71572gSEMsY Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html ヘイル・ホーリー・クイーン(Hail Holy Queen)は 手拍子したくなるような楽しいゴスペルソングです。 映画「天使にラブソングを」の中では、前半の清らかなコーラスの部分から一転して、リズミカルなアレンジです。 手拍子しながら楽しげに歌う歌声や姿が魅力的なシーンです。 この曲が始まったら、手拍子して「オー、マリア」と歌いたくなる明るいゴスペルソングです。 ゴスペルはみんなで歌うもの賛美歌です。 いつの間にかみんなで歌ったり、手拍子したりして、一体感を得られるのがいいですね。 Hail Holy Queenには楽しいラテン語の部分があります。 この歌はもともとラテン語で作られ た♪Salve Reginaという賛美歌です。 その英語バージョンが映画「天使にラブソングを1」の名アレンジで、ブレイクしました。 曲の前半は、クラシカルな聖なる声の響きにうっとりする部分です。後半はアップテンポで、活気に満ち溢れた楽しい歌になります。 日本でもゴスペル系のクワイヤだけでなく、多くの合唱団で歌われている曲です。 『ヘイル・ホーリー・クイーン』(Hail Holy Queen)は、キリスト教聖歌におけるアンティフォナ(交唱)の一つです。 『サルヴェ・レジーナ(Salve regina)』とも題されます。 アンティフォナ(交唱)とは、合唱を2つに分けて交互に歌う歌い方の聖歌のことで、 カトリック教会及び正教会で現在も一般的に歌われています。 この曲は、1992年公開のアメリカ映画「天使にラブソングを(Sister Act)」の劇中歌として注目を集めました。 ヘイル・ホーリークイーン 歌詞・和訳 賛美歌/映画「天使にラブソングを Sister Act」挿入歌 Hail Holy Queen (聖なる女王に幸いあれ) Hail holy queen enthroned above (天にて戴冠された聖なる女王よ) Oh Maria(おお マリア) Hail mother of mercy and of love(慈しみと愛の母に幸いあれ) Oh Maria(おお マリア) Triumph all ye cherubim(ケルビム(チェラビム)天使、汝ら皆 勝利を祝え) Sing with us ye seraphim(セラピム(セラフィム)天使、汝ら 我らと歌え) Heaven and earth resound the hymn(天に地に、聖歌よ響け) Salve, salve, salve, Regina(幸いあれ、幸いあれ、女王に幸いあれ) --------------------- Hail holy queen enthroned above (天にて戴冠された聖なる女王よ) Oh Maria(おお マリア) Hail mother of mercy and of love(愛と慈しみの母に幸いあれ) Oh Maria(おお マリア) Triumph all ye cherubim(ケルビム天使、汝ら皆 勝利を祝え) Sing with us ye seraphim(セラピム天使、汝ら 我らと歌え) Heaven and earth resound the hymn(天に地に、聖歌よ響け) Salve, salve, salve, Regina(幸いあれ、幸いあれ、女王に幸いあれ) Our life, our sweetness here below(この世には我らの命、我らの素晴らしき 事ありて) Oh Maria(おお マリア) Our hope in sorrow and in woe(悲しみ苦しみの中にも、我らに希望あり) Oh Maria(おお マリア) Triumph all ye cherubim (ケルビム天使、汝ら皆 勝利を祝え) Sing with us ye seraphim (セラピム天使、汝ら 我らと歌え) Heaven and earth resound the hymn(天に地に、聖歌よ響け) Salve, salve, salve, Regina(幸いあれ、幸いあれ、女王に幸いあれ) A-lle-l-uia(アレルヤ!) <ラテン語> Mater amata, intemerata(汚れなき愛の母) Sanctus, sanctus, Dominus(聖なるかな、聖なるかな、万能の主) Virgo, respice, mater, adspice(乙女、いにしえを見給いて 聖母、現世(うつしよ)を見守り給え) Sanctus, sanctus, Dominus(聖なるかな、聖なるかな。万能の主) A-lle-l-uia Our life, our sweetness here below Oh, oh, oh Maria Our hope in sorrow and in woe Oh, oh, oh Maria Triumph all ye cherubim (cherubim) Sing with us ye seraphim (sweet seraphim) Heaven and earth resound the hymn Salve, salve, salve, Regina Salve regina (wa, oh, oh) Salve regina アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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サックス四重奏 フーガ(フランス風カンツォーネ)楽譜
¥1,500
サックス四重奏 フーガ(フランス風カンツォーネ) Canzona Francese Giacomo Brignoli (c.1550-c.1600) 編成はソプラノ、アルト、テナー、バリトンです。 金管四重奏版、木管四重奏版、クラリネット四重奏版は発売中です。 イタリア・バロック音楽の明快な作品を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/5zZG0a8phKU Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html ジャコモ・ブリニョーリはイタリア(ベルガモ)出身のオルガニストです。 この作品は1607年にオルガンのために書かれたBernhardSchmidjunのTabulaturbuchに収録されています。 明快な四声フーガで「フランス風カンツォーネ」の副題が付けられています。 原調はC Durです。出版時に2箇所の誤りだと思われる音があり、修正してあります。 よく知られているとは言えない作品ですが、シンプルな中にイタリアの明るい光を感じさせてくれるピースです。 「イタリア・バロック音楽」 ルネッサンスの時代は、イタリアのフィレンツェとヴェネチアが、絵画の世界の中心でした。しかし、17世紀バロックの時代はローマが中心となります。 これは16世紀、プロテスタントの宗教改革の後、カトリック教会が立て直しを図った対抗宗教改革の成功によるものです。 この政策でカトリック教皇はローマの再建を図り、16世紀末に聖堂建築、都市整備が行われました。音楽家や美術家の仕事がたくさんあったのです。 バロック様式は、17世紀初頭イタリアのローマで始まりました。それはすぐにヨーロッパ中をフランス、スペイン、ポルトガルへと広がり、 その後オーストリア、ドイツ、ロシアへと広がっていきました。このスタイルは、活気、コントラスト、精巧な装飾、深い色、また壮大さを使い、 驚きと畏怖の念を呼び起こすものでした。バロック様式は、建築、文学、絵画、彫刻、踊り、また音楽などあらゆる芸術に影響を与えました。 バロック音楽の分野では、16世紀後半にイタリアのいくつかの都市でこの時代が始まりました。政治的独立と経済的多様性のおかげで、 これらの都市は、パレストリーナとディ・ラッソの作品で切り拓かれた後期ルネサンスの古典的な理想からは大きく逸脱した、いくつかの ユニークで個人的な音楽スタイルを発展させました。 これらの都市の中でも最も言及に値する二つの都市は、文化と政治の中心地であるヴェネツィアとフィレンツェです。 ヴェネツィアでは、聖マルコ教会がジョヴァンニ・ガブリエリのポリコラル音楽を発展させるための地理的な環境として機能していました。 このスタイルは、声楽と器楽を備えた、空間的にいくつかに分けられた合唱団を擁するという原則に基づいたものでした。 これは、同時に演奏する場合、後期ルネッサンス期の複雑な模倣的ポリフォニーの理想からは概念が大きく異なる、 より単純なホモリズミックな和音の感触を必要としていました。 同じ時期のフィレンツェでは、フィレンツェのカメラータとして知られる知識人、人文主義者、芸術家らのグループが、 言葉と音楽が一つになりながら、ルネッサンスのマドリガーレとは異なる形で古典ギリシャ演劇の理想を模倣しようとしました。 音楽的な設定は、テキストの自然な話し言葉の抑揚を妨げてはならず、単語は可能な限り明確に表現されるべきとされます。 この新たな音楽の概念に付随する形で、ルネッサンスのモテットとマドリガーレの持つ複雑な対位法の性質には適していなかったので、 テキストに干渉しない楽器によって作られた単純な和音の感触に取って代えられました。 こうした発展は、モノディと呼ばれる新たな歌唱スタイルを生み出し、バロック音楽時代で最も重要な革新となりました。 バロック時代の大きな成果の一つは、器楽音楽による音楽表現の真剣で独立した重要な手段としての確立でした。 ジョン・ダウランドのリュート歌曲のように、楽器は主に人間の歌声の伴奏として機能していました。 18世紀初頭にドメニコ・スカルラッティとヘンデルの貴重な出会いがありした。この二人の作曲家は、友好的な音楽コンクールを行い、 スカルラッティはチェンバロで、そしてヘンデルはオルガンで勝利を収めたのでした。 この時代の社会変化と公共のコンサートの広がりによって、リュートの人気は下火になり、チェンバロとオルガンが台頭しました。 こうして作曲家たちの関心は鍵盤楽器へと転換されていきました。またこの時代には、いくつかの新たな楽器のジャンルが編み出され、 大きく発展を遂げた時代でもありました。有名なものでは、前奏曲、コラール前奏曲、フーガ、トッカータ、組曲、ソナタ、協奏曲、 またコンチェルト・グロッソなどがありました。 クラシック音楽の世界では、バロック音楽のバッハ・ヘンデルが別格扱いになっていますし、古典ではモーツァルト・ベートーヴェンなどの 才能をあがめる人が多いのですが、イタリアバロックの作曲家では一般に有名なのはヴィヴァルディ、それに次いでせいぜい コレルリぐらいで、ほかの作曲家たちは、あまり高い評価が与えられていない傾向があります。 しかし、実は18世紀当時の西欧では、イタリアこそが、きらめく星のごとく最も多くの優れた音楽家たちが競う音楽の最先端の地域と 考えられていました。ヘンデルもバッハの息子たちもモーツァルトも、みんなイタリアで研鑽を積みました。 またイギリスのような、財力はあっても音楽文化はやや遅れていた国は、盛んにイタリアから音楽家を招いて音楽家不足を補っていました。 イタリア・バロック音楽が忘れられた存在になってしまった経緯には理由があります。 たとえば絵画であれば、ルネサンスの大家・ミケランジェロやレオナルド・ダ・ビンチの作品も、バロック時代のリューベンスや レンブラントの作品も、いつでも教会や美術館で見られました。しかし音楽は、いくら楽譜は残っていても演奏されないことには それは存在しないに等しいのです。そして、演奏する音楽家の数が限られている以上、過去の作品をしのぐ人気のある作品が次々に出てくれば、 演目は新しい作品に偏ってしまい、古い作品はしだいに埋もれていってしまいました。 18世紀末からはドイツ・オーストリアにはハイドン・モーツァルト・ベートーヴェン・シューベルトら音楽史上最高の天才たちが続々と 登場したのに対し、19世紀イタリア音楽は、オペラにおいては重要な作曲家であるロッシーニ、ドニゼッティ、ヴェルディ、プッチーニなどが 挙げられますが、器楽曲とではドイツ・オーストリアに圧倒されていました。 現在に至ってもなお、クラシック音楽の演奏市場では19世紀作品が圧倒的な地位を占めていて、「バロック音楽」全体に対する需要が 少ないなかで「バロックはバッハとヘンデルで十分」といった雰囲気があります。 バッハやヘンデルやテレマンに決して劣らない素晴らしい才能を持ち、叙情性や色彩感などの点で、ドイツ系作曲家たちをはるかに凌駕する 魅力も豊かに持っている、イタリアバロックの名作の数々を心ゆくまで楽しみたいものです。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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クラリネット四重奏 ファンタジア 'オンザヘキサコード'a4 VdGS No.10 楽譜
¥1,200
クラリネット四重奏 ファンタジア 'オンザヘキサコード'a4 VdGS No.10 Fantasia on the Hexachord VdGS10 アルフォンソ・フェッラボスコ2世 Ferrabosco Jr., Alfonso 編成はCl.3本、Bs,Cl.です。 金管四重奏版、木管四重奏版、サックス四重奏版は発売中です。 イギリス・バロック期の作品を演奏で味わいたいものです。 発声練習やコンサートピースの小品に、ぜひどうぞ。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/eEv0X94OsZc Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html ファンタジア 'オンザヘキサコード'a4、VdGS No.10はアルフォンソ・フェッラボスコ2世によってヴィオールのために書かれました。 ヴィオール、ヴィオラダガンバはフレットと弦中空の木製ボディとペグボックスを備えた楽器です。 この曲は上声部に出てくるドレミファソラのような6つの全音階を元に、自由な形式のファンタジアです。 上声部の全音階は半音ずつ上がって8回繰り返されます。 ルネッサンスとバロックの時代のファンタジア(幻想曲)は、即興曲のように、厳密な音楽形式の教科書の規則に従うことはめったにありません。 この用語は、16世紀に最初に音楽に適用されました。最初は、特定の作曲ジャンルではなく、想像力に富んだ音楽の「アイデア」を指していました。 16世紀の器楽ファンタジアは声楽モテットの厳密な模倣でした。ポリフォニックソロファンタジーは、リュートと初期のキーボード用に広く作曲されました。 ウィリアムバードやオーランドギボンズなどの作曲家は、リコーダーやヴィオールの優れた例でジャンルを拡大しながら、 多くのキーボードファンタジアを書きました。 当時は「ヘキサコード」といって Ut - Re - Mi - Fa - Sol - La の6つの音の名称をもちいて音程を得る習慣(ソルミゼーション)がありました。 Si には実際の音楽ではナチュラルとフラットの2種類がよく用いられており、これらの音を取るために、ヘキサコードを移動させる手法を用いていました。 例えば Si ナチュラルの音程を取りたい場合、Ut - Re - Mi - Fa - Sol と読み、Sol を Ut に読み替えると、 「Do Re Mi Fa Sol La Si Do」(イオニア旋法)の音程を得ることができます。Fa を Ut と読み替えれば Si フラットが得られます。 ヘキサコードでは Mi - Fa にしか半音が存在しないので、半音を必要とするところに Mi - Fa を割り当てて音程を測るということです。 このように音程を相対的に測る方法は、今日での 「移動ド」 の考え方に似ています。 アルフォンソ・フェッラボスコ(1575年頃-1628年3月)は、イギリスの作曲家であり、イタリア系のヴィオール奏者でした。 彼はルネッサンス時代とバロック時代の境界線にまたがっています。 フェッラボスコは、イタリアの作曲家アルフォンソフェッラボスコの長老の非嫡出子であるグリニッジで生まれました。 彼の母親は、後に長老のアルフォンソが結婚したスザンナ・シモンズだったのかもしれません。年下のフェッラボスコは、エリザベス1世の宮廷のメンバーであるゴメルヴァンアウスターワイクの後見人の下に残されました。アルフォンソ長老は、彼が妻と一緒に引っ越してきたイタリアで、アルフォンソに若いアルフォンソを送るように頼んだが、女王は彼がイギリスにとどまるように主張した。フェッラボスコは、1592年にアウスターワイクが亡くなるまで、ゴマー・ファン・アウスターワイクの世話を続けました。このとき、彼は宮廷音楽家として長いキャリアをスタートさせました。 王冠連合の後、彼はヘンリー王子の家庭教師になり、50ポンドの給料で花婿になりました。 フェッラボスコは、1604年1月に行われたアンオブデンマークの仮面劇「12人の女神のビジョン」の歌を作曲して収入を得ました。 フェッラボスコは、黒の仮面劇(1605)を含むいくつかのプロジェクトでベン・ジョンソンと協力し、 他のいくつかの仮面劇のために音楽を書きました。 彼の音楽は詩の設定の数を含め、1609年にジョン・ブラウンによって出版されたジョン・ダンとトマス・キャンピオンのほか、 リュートとヴィオール音楽。彼は頻繁に新しい朗読バロックスタイルで書き、イタリアに行ったことはありませんでしたが、 彼は現代のイタリア音楽をよく知っていました。 フェッラボスコの若者の評判は、主にヴィオラ奏者としての彼の腕前に基づいていて、 さらにヴィオラコンソートのための彼の作曲にも基づいています。 これらは非常に慣用的な作品であり、多く作曲しましたが、知識をひけらかすことはありませんでした。 フェッラボスコはまた、コプラリオと並んでタブ譜でリラヴィオラ音楽を書いた最初の一人であり、 リラヴィオラのためのレッスンの本を書きました。 フェッラボスコは継続的に債務を抱えており、テムズ川を砂利で浚渫したり、迷惑をかけた人々に罰金を科したりするなど、 テムズ川のさまざまな権利を含む計画の失敗に関与していました。 彼は1628年3月に亡くなり、その月の11日、故郷のグリニッジにあるセントアルフレッジ教会に埋葬されました。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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木管五重奏 第一組曲 作品28 から2.間奏曲 楽譜
¥1,200
木管五重奏 第一組曲 作品28 から2.間奏曲 Suite for Military Band Op.28 Gustav Holst 編成はFl.、Ob.、Cl.2本、Bsn.です。 サックス五重奏版、金管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。 上記の各編成八重奏+打楽器で第二組曲も発売中です。 ホルストのイギリス情緒豊かな名曲を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/36df43XCZfw Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html 吹奏楽のための第一組曲(Suite for Military Band)作品28は、グスターヴ・ホルストが作曲した吹奏楽のための組曲です。 第1組曲変ホ長調作品28aと第2組曲ヘ長調作品28bの2曲があります。 当時はまだ吹奏楽というジャンルが完全には確立されておらず、イギリス軍楽隊もオーケストラからのアレンジ曲などを中心に演奏していました。 そんな中でホルストは管楽器と打楽器の編成からなる「第1組曲」「第2組曲」を書いたわけですが、やはり編成の関係もあって作曲された当初から すぐに取り上げられたわけではありませんでした。 しかし、1920年代に入ってから公の場で演奏されるようになってくると、「第1組曲」「第2組曲」共に徐々に評価を上げるようになります。 そしてついには他の作曲者にも管楽器・打楽器の編成で独自の曲が構成できることを認識させるに至ります。 そういった点でホルストが吹奏楽の歴史において果たした役割は非常に大きいと言えるでしょう。 「吹奏楽の原点」とでも言ってもよい作品です。 ホルストは吹奏楽曲を複数残していますが、これらの組曲はその中でも初期の作品であり、ブラスバンドのための『ムーアサイド組曲』(1928年)などより 20年ほど前に書かれました。フレデリック・フェネルは「この作品における楽器法は、バンド編成を念頭に考え抜かれている」 「もしこのスコアを真に理解したならば、それは音楽と指揮というものすべてを理解したのと同じだ」と述べていて、 レイフ・ヴォーン・ウィリアムズの『イギリス民謡組曲』、パーシー・グレインジャーの『リンカンシャーの花束』などと並び、 吹奏楽の分野における古典的な演奏会用作品としてきわめて重要な作品です。 2曲を揃えた世界初録音は、フェネルとイーストマン・ウィンド・アンサンブルによって1955年に行われました。 第1組曲 1909年に作曲されたとされるが、作曲の事情や目的ははっきりしていません。王立軍学学校(英語版)、通称ネラー・ホール(英語: Kneller Hall)で 1920年6月20日に公開演奏されたことが確認されています。娘のイモージェン・ホルストの調査によると、1909年には演奏が行われていたとされます。 初出版は1921年です。1948年のブージー・アンド・ホークス社による版が慣用版として広く使われてきましたが、これには多くの変更が含まれていて、 1970年に自筆譜が公開されたことによって、1984年以降に複数の「原典版」が出版されています。 ホルストの自筆譜の時点ではオプションのパートが多く設けられ、多様な編成に対応できるように書かれています。 このこともあって、校訂によって楽器編成には違いが見られます。 ホルスト自筆譜では最小編成では19人(打楽器を含む)で演奏することができます。自筆譜ではこれらのパートの下に ピアノ譜(コンデンススコア)が書かれていました。 全3楽章。各楽章のすべての主題は第1楽章の冒頭動機(二度-五度)から派生したもので、一種の循環形式で作られています。 また対位法の技術も活用され、全体に緊密に構築されています。第1楽章にバロック時代の形式が用いられているのは、 この時期にホルストがヘンリー・パーセルの作品の研究を行っていたこととの関連が指摘されています。 第1楽章 シャコンヌ Allegro moderato 変ホ長調 3/4拍子 変奏曲形式 爽快感のある簡潔なテーマを繰り返しつつ、装飾的な変奏を被せていきます。雄大な展開が素晴らしい曲です。 第2楽章 インテルメッツォ Vivace ハ短調 - ハ長調 2/4拍子 - 4/4拍子 - 2/4拍子 - 4/4拍子 三部形式 冒頭に現れるリズミカルで躍動的なテーマがなかなか格好よく、軽快に進んでいきます。 中ほどで民謡風のテーマが現れ、その後、これら2つのテーマのモチーフが組み合わされ、展開されます。 第3楽章 マーチ Tempo di Marcia 変ホ長調 - 変イ長調 - 変ホ長調 2/2拍子 三部形式 「マーチ」は、いかにもマーチという感じでありながら、どことなくもの悲しさの付きまとうテーマと、民謡風のテーマから成ります。 結尾ではやはり2つのテーマが組み合わされ、さらには「シャコンヌ」のテーマのモチーフも再登場します。 軽快なマーチのテーマに乗って民謡風テーマが雄大に奏される様は壮観で、全曲を締めくくるにふさわしい結びです。 ホルストはスコアの冒頭に「各楽章は同一のフレーズで構成されているため、この組曲は休みなしに通して演奏されることを望む」と記しています。 個々の楽曲の造形は緻密、楽曲の配置も絶妙、極めて入念に設計された構成を持った音楽です。 「間奏曲」と「マーチ」で現れる民謡風のテーマは「シャコンヌ」のテーマから派生した創作です。ホルストは1900年代中ごろに、 学友のヴォーン・ウィリアムズらと共にイギリス各地の民俗音楽の採取と研究を行っていますが、その優れた成果のひとつが組曲第1番であると言えます。 この作品の民俗的な節回しの旋律の醸し出す独特の哀感は、イギリス音楽ファンには堪えられない魅力です。 管楽器の表現力の豊かさも特筆すべきもので、吹奏楽の醍醐味を存分に味わえる作品でもあります。全曲の演奏時間は約11分です。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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金管五重奏 ムソルグスキー : 涙 ト短調 楽譜
¥1,300
金管五重奏 ムソルグスキー :涙 ト短調 Mussorgsky, Modest Petrovich:Une larme g-moll 編成はTp.2本、Hn.、Tbn.またはEup.、Tubaです。 サックス五重奏版、木管五重奏版、クラリネット五重奏版は発売中です。 ムソルグスキーによる控えめながら美しい隠れたる名曲をどうぞ。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/5pLM15o2US8 Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html この曲はムソルグスキーが41歳の時(1880年)に作曲されたと考えられています。 そして、1880年代に、モスクワから出版されています。 この曲は4分の4拍子で書かれていて、ラルゴによる3小節の序奏で開始されます。 その後、アンダンテ・コン・モートの主部が続きます。この部分は3部形式で書かれています。 ゆったりとした曲線を描くメロディーに伴奏が添えられる書法となっています。 そして、中間部に「コン・ソルディーノ」の指示があるのに対し、中間部を挟む両端の部分には 「センツァ・ソルディーノ」の指示がなされています。 冒頭から派生したと考えられる、ラルゴによる4小節の終結部分をもって曲を閉じます。 「涙(Une larme)」は短すぎる作曲家の生涯の晩年に作曲されました。 まさしく題名が全てを物語る悲しみとそこからの再生の小品だと言えます。 外面的に注目されないこうした作品はいつも無名で日の光の当たらないところにあります。 「展覧会の絵」のような大曲もいいのですが、こういった小品も格別の趣があります。 涙といっても、号泣ではなく諦めの境地という感じの曲です。 現代人のように人前で演技掛かった「涙」する情景ではなく、「心の中の涙」それも数滴といった感じです。 人知れず泣く涙がこの曲からは感じ取れます。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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ビッグバンド編成「インディアナ」
¥3,400
ビッグバンド編成「インディアナ」 Back Home Again in Indiana(Dixieland) James F. Hanley 編成はフルート2本、クラリネット、サックスのアルト2本、テナー2本、バリトン、トランペット2本、 トロンボーンまたはユーフォニアム2本、エレキベースまたはチューバ、ドラムスのビッグバンド編成です。 バリトンサックスはファゴットやバスクラリネットに変更可能です。 エレキベースはチューバに変更可能です。14名の奏者で演奏できます。 エレキベースとチューバを重ねると15名になります。 チューバのパート譜は同梱しています。 スタンダード・ジャズの名曲をコンサート・ピースに、ぜひどうぞ。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/qX8wFyOC0dU Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html Back Home Again in Indiana そして、その後の Donna Leeはディキシーランド・ジャズの名曲です。 Maria Rita1917年発表 作曲 ジェームズ・F・ハンレー(James F. Hanley) 作詞 バラード・マクドナルド(Ballard MacDonald) 通常は「Indiana」だけでこの曲を指します。 そして、アルトサックス奏者のチャーリー・パーカー(Charlie Parker)やトランペット奏者のマイルス・デイビス(Miles Davis)が、 そのコード進行にアドリブ的なメロディを付けビバップの名曲にしたのが「Donna Lee」です。 エレキ・ベース奏者のジャコ・パストリアス(Jaco Pastorius)が自身のアルバムで演奏してから、 ロックしか知らなかったエレキ・ベーシストが一度挑戦する曲になるほどジャズのジャンルを超えたスタンダードになりました。 毎年インディ500のレース直前に流れる“Back home again in Indiana”。この曲とともにスピードウエイの興奮は最高潮に達し、 大歓声とともにエンジンが始動されます! アメリカ合衆国中西部の町、インディアナポリス アメリカ人は普通自分たちの国を語るとき、東海岸、西海岸、南部、そして中西部と大雑把に4つの地域に分類します。 はっきりとした境界線などはありませんが、インディアナポリスは間違いなく中西部に属します。 ニューヨークから西に660マイル(約1063km)、ロサンゼルスから東へ1800マイル(約2898km)、 ニューオリンズから北へ693マイル(約1116km)、そしてデトロイトから南西に215マイル(約346km)行ったところに インディアナポリスは在ります。 現在のインディアナポリスがある場所がインディアナ州都として選ばれ街づくりが始まったのが1821年で、 それ以来200年近く、インディアナ州は“全米の十字路”(Crossroad of America)と呼ばれ、親しまれています。 初期のころは水運の中継点として、その後は何本もの鉄道が交差する町として、そして現在はアメリカの 5大インターステート・ハイウェイ(州をまたぐ幹線道路)がここに集結することから、そう呼ばれてきました。 全米最大手の運送会社中5社がここに本社をおいていることをみても、インディアナ州がいかに製品の流通に適した 地理的条件を備えているか理解できます。ある調査によると、インディアナポリスから24時間以内に自動車で行ける範囲に、 アメリカの全人口の半分にあたる人が住んでいるそうです。 地元の人々はインディアナ州に住むことを非常な誇りに思っていて、事実、インディ500のレース開始直前には必ず、 アメリカ合衆国の国歌「星条旗よ永遠なれ」と「バック・ホーム・イン・インディアナ」の2曲が歌われます。 インディアナポリスは旧き佳きアメリカの大草原にあり、果てしなく広く、ひたすら平らな特徴のない土地に、 無数の農場が緑の大地に点在する都市でした。州都インディアナポリスは人口約86万人の中都市で、 市の周りをぐるりと囲むかたちで市の2倍の広さの都市圏が形成されています。とても友好的な雰囲気の都市で、 主な産業は重工業とヘルスケア(健康関連)産業です。 ロールス・ロイスはインディアナポリスの工場でガス・タービン・エンジンを生産しています。 世紀のイベント・インディ500や、毎年8月に同じくインディアナポリス・モーター・スピードウェイで行なわれるNASCARの重要な レース“ブリックヤード400ストックカー・レース”の恩恵を受ける観光も、インディアナポリスならびにインディアナ州にとって 重要な産業となっています。 そしてこの2つの大きなレース・イベントも、先見の明のあったカール・G・フィッシャーが、1909年、この果てしなく広い農地に 2.5マイルのコースをつくらなければ実現し得ないことでした。 フィッシャーは、歴代の偉人がそうであるように、実に魅力的な人物で、初期の自動車の圧縮ガスを使用したヘッドランプをつくる会社の 創立を手伝ったり、ヘンリー・フォードやトーマス・エジソン、超人(鳥人)レーサーと称されたエディ・リッケンバッカーらと 親しく交わっていました。1905年、ヨーロッパで行なわれたゴードン・ベネット・カップというレースに自ら出場し、 ヨーロッパ車の優秀性を痛感してアメリカに戻ったフィッシャーは、一念発起、アメリカの車の性能を向上させるためのコースを 作ろうと決心しました。 彼はさっそく有志を募り、そのグループの代表として、レース・トラックの建設に必要な25万ドルを集めました。 できあがったコースの表面には、当初細かい砕石が敷かれていました。 初めてのレースは、1909年8月19日に300マイルレースとして開催されました。しかし、事故で6名が死亡する大惨事となり、 レースは235マイルを終えた時点で中断されました。 コース表面の砕石が事故の原因とみなされ、コースは10ポンド(約4.53kg)の重さのレンガ320万個によって舗装し直されました。 新しく舗装されたコースは、翌年のレースで予想通りの効果を発揮し、3年目の1911年からは500マイルという距離で 競われることが決定しました。 Back home again in Indiana歌詞 Back home again in Indiana, また故郷のインディアナに 戻ってきた And it seems that I can see ゆらゆらとしたろうそくの光が The gleaming candlelight, still shining bright, プラタナスの木々を通して Through the sycamores for me. 今もきらめいているように見える The new-mown hay sends all its fragrance いつも歩き回っていた草原から From the fields I used to roam. 刈り取られたばかりの干し草がいい匂いを放っている When I dream about the moonlight on the Wabash, ウォバッシュ川に映る 月の光を夢見る時 Then I long for my Indiana home. 故郷インディアナに 戻りたくなるんだ composed by Ballard MacDonald and James Hanley in 1917 1917年に作曲された、インディアナ州で最も有名なこの曲。ジャズのスタンダードとしても良く知られています。 1919年に地元インディアナのドライバーであるハウディ・ウイルコックスが優勝に向けて最後の数周を走ろうとしていた時、 コース脇にいたブラスバンドによって演奏されたと言われています。 決勝レース前の朝に初めて歌われたのは、1946年。ニューヨーク・メトロポリタン・オペラ・カンパニーの ジェイムズ・メルトンが、レース開始45分前に自分が代表を務めていたアンティーク・オートモービル・クラブ・オブ・アメリカの パレードが行われた際、地元のパーデュ大学バンドの演奏に合わせて歌いました。 この時に大好評を博したことから、翌年は招待されて歌うようになり、1948年よりエンジン始動の直前の歌として 正式に採用されることになったのです。メルトン以外にも6人以上の有名人が歌っていましたが、 中でも良く知られているのは1972年から現在までほぼ毎年歌ってきたジム・ネイバースです。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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クラリネット五重奏「バッハのメヌエット」楽譜
¥1,200
クラリネット五重奏「バッハのメヌエット」 Minuet in G major, BWV Anh.114 from Notebooks for Anna Magdalena Bach 編成はCl.4本、Bs,Cl.です。 サックス五重奏版、金管五重奏版、木管五重奏版は発売中です。 バロック期の家庭的で楽しい名曲を、ぜひお楽しみください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/iPJpIS06xnQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html 「アンナ・マグダレーナ・バッハのためのクラヴィーア曲集」 この曲集はバラエティーに富んだ楽しい内容になっています。J.S.バッハが2人目の奥さん、アンナ・マグダレーナのために 贈った2巻の音楽帳です。とはいえ、バッハ自身が作曲した曲ばかりが並んでいるというわけではありません。 バッハの曲では、「フランス組曲」や「パルティータ」などの初稿、ゴルトベルク変奏曲のテーマである「アリア」など、 鍵盤楽器で弾けるものが入っています。 そのほかは、アンナ・マグダレーナ自身が書き留めた小品が多く、アリアやコラールなどの声楽曲や通奏低音のルールがあったり、 バッハの前妻との息子であるカール・フィリップ・エマヌエルの小品も入っていたり、 クープランのクラヴサン曲が混じっているかと思えば、テレマンの親戚かも? と言われている作曲者の小品も納められています。 その中で最も有名な曲は、この「バッハのメヌエット」という小品です。 本当はペッツォルトという人が作ったのに「バッハのメヌエット」(BWV Anh.114、115)と呼ばれている曲です。 作曲者はドイツの作曲家クリスティアン・ペツォールト(Christian Petzold/1677- 1733)で、 正確には『ペツォールトのメヌエット』と明記されています。 クリスティアン・ペツォールト(Christian Petzold, 1677年- 1733年)は、バロック時代を生きたドイツの作曲家、オルガン奏者です。 バッハより8歳先輩の音楽家です。 1703年にドレスデンの教会のオルガン奏者を務めると、その後1709年からは宮廷の室内楽団の一員として活動をしました。 彼の作曲した作品で現在まで受け継がれているものはわずかしかありませんが、「優れたオルガニスト」としての記録が残っています。 アンナ・マグダレーナ自身が楽しむためのものもあれば、子どもたちへの教育用に書き溜められていったものでもあるこの曲集。 自筆譜には、子どもの筆跡と思われる幼い書き込みもあるそうです。 バッハ家の家庭内で演奏されていた小さな音楽の数々は、まるで「お菓子の詰め合わせ」のように楽しい気分にさせてくれます。 バッハは1720年の旅行中に妻が急死する不幸に見舞われ、翌年、宮廷歌手のアンナ・マクダレーナ・ヴィルケと再婚しました。 バッハは、1717年から1723年までアンハルト=ケーテン侯レオポルトの下で宮廷楽長として仕えていて、 同じ宮廷のソプラノ歌手として有名だったアンナ・マクダレーナと知り合いました。 アンナは有能な音楽家であったと見られており、夫の仕事を助け、作品の写譜などもしています。 アンナ・マクダレーナとの間に生まれた13人の子供のうち、クリスティアンは音楽家として最も社会的に成功しました。 クリスティアンはイングランド王妃専属の音楽家となった他、モーツァルトに大きな影響を与えました。 彼らの他にも、バッハには成人した4人の息子がいますが、彼らはみな音楽家として活動しました。 18世紀に生まれた「バッハのメヌエット」は、20世紀後半に現代的なポップスとして蘇りました。 アメリカのシンガー ソングライターのデニー・ランデル(Denny Randell)とサンディ・リンザー(Sandy Linzer)は、 「バッハのメヌエット」のメロディーを元に新たに歌詞をつけ、4/4拍子にアレンジして 『ラヴァーズ・コンチェルト(A Lover's Concerto)』として新たな命を吹き込みました。 1965年に女性R&Bグループ「The Toys(ザ・トイズ)」によりレコーディングされ、同年のアメリカ・イギリスにおいて メジャーヒットを記録しています。 日本では、女性ジャズヴォーカリスト、サラ・ヴォーン(Sarah Vaughan/1924-1990)によるカヴァー盤が有名です。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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木管四重奏 3つの歌:モーリス・ラヴェル 3. ロンド 楽譜
¥1,300
木管四重奏 3つの歌:モーリス・ラヴェル 3. ロンド Trois Chansons 1. Nicolette(Nicolet) 1. ニコレット 2. Trois beaux oiseaux du Paradis(Three lovely birds from Paradise) 2. 3羽の美しい極楽鳥 3. Ronde(Rondelay) 3. ロンド 編成はFl.、Ob.、Cl.、Bsn.です。Bsn.はBs.Cl.に変更可能です。 クラリネット四重奏版、サックス四重奏版、金管四重奏版は発売中です。 色彩豊かなラヴェル作品をコンサートピースに、ぜひどうぞ。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/4SfWLbmdUoI Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html Trois Chansons、M 69は、モーリス・ラヴェルがアカペラ合唱団のために作曲したもので、彼自身が作詞しています。 ラヴェルは第一次世界大戦の勃発に応えて1914年12月に作曲を開始しました。そこで彼はフランスのために戦うために参加することを望んでいました。 彼は何ヶ月も待っている間、16世紀のフランスのシャンソンの伝統で3曲の歌詞と音楽を書き上げました。 彼は1915年に作品を完成させ、1916年にデュラン社によって出版されました。曲は1917年に初演され、 ルイ・オベールが指揮した合唱アンサンブルによって演奏されました。 ラヴェルは16世紀の伝統的なフランスのシャンソンを彷彿とさせるテキストと音楽で戦争に反応しました。 彼は人気のある古風な韻を用いて自分で歌詞を書きました。 彼は3曲を3人の人々に捧げ、「ニコレット」は軍隊に関係したトリスタン・クリングソールに、 「3羽の美しい極楽鳥」は数学者で社会主義の政治家であるポール・パンルヴェに捧げました。 この作品は、音楽学者のマルセル・マルナットが作成したモーリス・ラヴェルの作品リストの第69番に登録されています。 3つの歌(シャンソン)はアカペラ合唱団のためのラヴェルの唯一の作曲です。 歌詞と音楽 3曲すべてに共通するテーマは喪失であり、ユーモアと皮肉が込められています。 「ニコレット」では、牧草地で花を摘む少女がオオカミとページから逃げ出しますが、銀を差し出す年配の紳士に純真さを奪われてしまいます。 「3羽の美しい楽園の鳥」では、愛する人が戦地にいる少女は、青、白、赤の鳥(フランスのナショナル・カラー)の贈り物を受け取り、彼が死んだことを理解するのです。 「ロンド」では、若者は年配の男性と女性の警告に対する敬意の無さを表現しています。 歌詞はルネサンス音楽の雰囲気を思い起こさせ、プラーガルなリズムと古代のフレージングの変化を伴う同様に古風な音楽によって支えられており、 音楽と言葉に密接に関連しています。音楽はルネッサンスのシャンソンとマドリガーレを想起させます。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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金管六重奏 オックスフォード伯爵の行進曲:ウィリアム・バード
¥2,100
金管六重奏 オックスフォード伯爵の行進曲:ウィリアム・バード The Earle of Oxford's Marche William Byrd 編成はTp.2本、Hn.、Tbn.、Eup.、Tubaです。 サックス六重奏版、木管六重奏版、クラリネット六重奏版は発売中です。 ルネサンス期のシンプルで壮麗な響きをぜひ味わってください。 お求めの際はこちらからお願いします。 アトリエ・アニマート・ショップ https://animato.official.ec/ 参考音源 https://youtu.be/N40o-KHqBLY Youtubeチャンネル https://www.youtube.com/channel/UCbc_7CUTWTYOuyu_WQcflxQ アトリエ・アニマート楽譜ページ1/3 https://animato-jp.net/rec-band/gakufu.html William Byrd (c.1543-1623) ウィリアム・バード バードはエリザベス一世に代表されるテューダー朝を代表する音楽家で、師のトマス・タリスとともに、 英国教会音楽の黄金時代を築きました。20歳でリンカーン主教座聖堂オーガニストに就任、 29歳で王室礼拝堂オーガニストに就くなど、教会音楽の指導的役割を担うかたわら、 1575年にはタリスとともにエリザベス女王から楽譜印刷及び販売の独占権が与えられ、 多くの作品を作曲・出版しました。教会合唱曲としては、ミサ曲3曲、モテット集3巻78曲、 グラヂュアーレ集3巻109曲にのぼります。 本作は、1581~91年頃に書かれたヴァージナル(チェンバロに似た小型の鍵盤楽器)のための 曲集「戦い」中の1曲です。 この曲は「The Marche before the Battle(戦いの前の行進曲)」という別なタイトルをもっています。 バードは他の曲にもかなり描写的なタイトルをつけています。 Tuttiのトニック和音で勇壮に始まり、次第に戦いのマーチという副題にふさわしい盛りあがりを見せます。 ”ブラスの神様”フィリップ・ジョーンズ・ブラス・アンサンブル(PJBE)のメイン編曲者エルガー・ハワースは、 「戦い」全体を編曲していますが、この曲は単独で演奏されることが多い曲です。 PJBEのトレードマーク的な意味合いが強い、壮麗で堂々たる作品です。 ヴァージナル(virginal) チェンバロの一種で17世紀半ば以前の英語でチェンバロ族一般を指します。 ヴァージナル(英: virginal [virginals], 独: Virginal)は小型の撥弦鍵盤楽器で、弦が楽器の長辺および鍵盤と平行に張られているものを指します。 特に長方形の楽器を指すこともあります。一般に弦は一組のみで、手前に低音、奥に高音の弦が張られています。 イタリアのヴァージナル(あるいはスピネット)は、長方形、あるいは多角形のケースで、突き出た形の鍵盤を持つものが多く見られます。 フランドルのヴァージナルは、鍵盤が本体の左側に位置するスピネット型と、右側に位置するミュゼラー型(muselar, muselaar)に分けられます。 どちらも一般に長方形で鍵盤が窪んだ場所に位置し本体から突き出ていません。 アトリエ・アニマート https://animato-jp.net/
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